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[音鉄浪漫]音を録って楽しむ収録マニアの魅力とは

 私は鉄道・バスが大好きな人間である。鉄道ファンといえば、撮り鉄や乗り鉄、切符鉄といった多種多様なジャンルが存在することで知られるが、その中でも私は音をひたすら録り集めながら活動する、いわゆる音鉄(別名収録鉄とも言う)・音バスという部類に属している。大体鉄道ファン全体の人口は100万人前後といわれているが、そのうち何割が音鉄に属しているのかは定かではない。近頃撮り鉄の問題行為に関する報道や、鉄子の旅といった鉄道漫画・雑誌の出版などによって、鉄道ファンの知名度は向上しつつある。しかし、音鉄に関しては、音が好きということは文字のごとく理解できるかもしれないが、具体的にどのようなことをして活動をしているかは知られていないことが多い。

全部の魅力や内部事情を話し切ると恐らく数千どころか数万字以上の文章になり収拾がつかなくなるため、一体どこから話したらいいかわからない。とりあえず今回は入門編として、鉄道ファン歴10年のベテラン音鉄である私が、隠された音鉄の魅力について語り、読者である貴方の感情と心を揺さぶっていきたい。こんな感じの記事を何回か読みきった貴方の行動はどちらか2つだろう。その魅力を感じることなく寝て損するか、家電量販店でレコーダーを買って音鉄デビューするかだ。

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そもそも音鉄ってどんなことをしてるの?

例えば、音鉄と聞くとどんなものを想像するだろうか?私の知り合いに聞いた話ではあるが、大抵の場合電車の中や外で聞こえる走行音が好きな人が多い。自分が普段やっていることはその音を録音し、帰宅後勉強したりネットサーフィンをしている最中にBGMとして走行音を流すことで録音した時の状況を思い出す・・・という楽しみ方をしている。勿論録音せずに自らの耳に入る音に耳をすませて日常を改めて感じるという楽しみ方をしている人もいるし、記念列車ばかり乗って一般人では絶対聞くことができない走行音をどこかに残す人もいる。ところが、鉄音と一括りにしても実際対象とするものは様々である。駅の放送や車内アナウンスといった普段普通の人が見過ごされやすい物を好む人もいる。普段駅の自動放送や車内アナウンスを録音する中で、時期による放送内容の違いを楽しむファンもいる。

このように、一口で音鉄と言えど、どの音をどういった手段で観察するかによって、それぞれ多彩な楽しみ方ができるのは他のジャンルにはない魅力の一つといえる。


この趣味をやっていてよかったことと考えさせられること

まず考えさせられるところだが、その路線の住民がどんな人達なのか乗車マナーで大体わかることである。例えば車内で通話したり、暴れ回る、不正乗車する高校生がいると、この路線の沿線住民は少し柄が悪いのかと思ったりする。勿論全員ではないだろうが、何回も乗っていると大体わかってくる。音鉄、特に収録中心で活動する人にとっては「とにかく少しでも良い環境で良い音を録りたい」という思いから感覚的に敏感になる人が多い。私も完全にとは言わないが多少はイライラする時がある。この敏感な感覚が身についてしまうと日常生活の些細なことが気になってしまったりするが、逆にそういう感覚があることによって他人は気付かないものに気付いたりすることができるのでそこは利点かもしれない(異音車等)。この趣味は本当に雑音との戦いである。イライラして手を出したらそこで負けである。

また、音鉄する上での愚痴を言い合える仲間がいると最高である。こういう人は嫌だ、あーいう人は嫌だ。態度が悪い乗客に関するものが中心だが、改めて乗車マナーを考えるきっかけになり、人として勉強になることも多い。

今日の音鉄浪漫はここまで!次回もお楽しみに!

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