思い描く学校⑤ 宿題は必要か?
この頃、先生たちの業務軽減のため宿題は出しません
と、いう学校もあるみたいね。
学習塾や習い事が多くなってきて
宿題があるといやだなあというよりか、宿題をする時間すらない子もいる
宿題を必要としない子もいる
そして
宿題の量が多いと感じて疲れている子もいる
そんなこと、
今じゃなくても、塾通いが増えたころから わかっていた話です。
で、
宿題って、何のためにあるの?
宿題の問題解決① 個別支援塾で
塾(学習支援の塾)をやり始めたころ
ある子がつぶやいた
「学校で勉強してきたのに、なんでまた塾で同じ勉強するの?」
「宿題をしなくちゃいけないのに、なんで塾に来ないといけないの?」
ほんとに そのとおり、あなたの言うとおり!
学校で勉強して、塾で勉強して
家に帰って、宿題に追われるなんてナンセンス!
宿題の量にもよるけれど
宿題にかかる時間が多い子は理解力に困難を抱えている場合が多い。
理解力がある子が10分で終わることも、30分以上~1時間かかる子もいる。
その課題をこなす気力、体力たるや もう、たいへん!
この大変さ! 理解してくれる大人は少ない。
塾のある日ぐらい、宿題に心悩ませないように工夫しよう。
・学校の宿題をしたいときは、授業前に言ってね。
残り10分を宿題の時間にプレゼントできるかも!
・塾の予定の勉強を集中してやり、時間短縮できたなら
それも宿題の時間にプラスしてはどうかしら。
塾で宿題をやらせてもらえる喜びや効果は大きかった!
・先生の説明をしっかり聞いて塾の予定課題を早く終わらせよう
・学校の宿題を少しでも多く、今ここで終わらせよう
・宿題を持ち帰らないようにしたい
と、前向き姿勢になり集中力なんて抜群!!
「わからないときは質問してね。よく考えてね」等と言わなくても
「先生!これでいいですか?」とか
「①のやり方教えてください」とか
自分の理解度の確認、時間の配分さえも考えるようになる
おかげで こちらは習熟度の確認しつつ、再びの教えもできる!
「すんごい、集中力!さすがだねえ!」
「すごい努力したねえ。ちょっと早く終われたと思わない?」
「丁寧に書けてると思わない? 書けてるよねえ!」
誉め言葉をシャワーのごとくプレゼント!!!
この短時間での集中力、根気力、努力、自信が
その後の 学習姿勢につながっていくのです。
これこそが
非認知能力!の育ちです。
(❁´◡`❁)
お母さん!
課題が難しいときは、親子で一緒にやってね。
学校に塾に宿題、お子さまの頭の中は いっぱいいっぱいです。
考えなさい!などと言わずにチャチャッと一緒にすませてね。
80%応援したって構わない、
ほめてもらえる要素、認めてもらえる要素があれば 人は努力できる!
宿題を嫌々やって
片付け仕事になっているなら、集中力も根気力も自信も生まれない。
宿題という課題を達成したことを喜び合う!一択です!
宿題の問題解決② それぞれの立場
5年生の教室でこんなことが話題になった。
「塾の勉強がたいへんでさあ、宿題をする時間が夜10時ぐらいになる」
「宿題、なんとかならないかなあ。休み時間にやってもいい?」
へ? 塾の宿題が多いから学校の宿題なくしてほしい??
休み時間に遊ばずに宿題する?
これでも、ここのクラス 宿題少ないうちだと思うんだけどなあ。
😉「わかる、わかる。わかっているけど、おれらも大変なんだよねえ」
😞「○○さんほど習い事はしてないけど、おいらも家ではゆっくりしたい」
無い知恵を出し合って話し合った。
宿題は何のためにあるのか・・に近い話を・・
(●'◡'●)先生の立場から
・教育課程があって、学期ごと学年ごとに学習予定がある。
・学習が予定通り進まないときは練習課題を家庭学習にすることもある。
・大人になるまでの子どもの成長や学力の理解度は人によって違い、
反復練習することによって覚える課題もある。(漢字計算ドリル学習等)
(❁´◡`❁)親の気持ちから
・ふだん学校で勉強する姿は見ることができないから、
家庭で机に向かって勉強する姿を見て安心したい。
・毎日、コツコツと学ぶ姿勢や努力を身に着けてほしい。
などなどなど
宿題の問題解決③ お互いの努力で
(●'◡'●)先生の努力
・学期の学習計画を学級で共有できるようにする。
・学習計画と進度をわかりやすく伝える。
・反復練習の時間を工夫計画し、できるだけ学校で終われるようにする。
・みんなの学習進度をそろえるために必要な課題は
「計画上必要な課題=宿題」とする場合もある。
・一斉授業と個人課題の組み合わせを工夫し、効果的な学習を計画する。
・児童が個人課題に取り組める姿勢を育てる。
・家の人から「家でちっとも勉強しません。宿題はどうなっているのですか」等と心配の言葉がきたら即アウト!! 計画練り直し!!
😊😊😊児童たちの努力
・学習計画が遅れないように集中して協力して学習に取り組む。
・教科書に学習計画をメモして、学ぶことを意識する。
・どうしても時間内にできないときは隙間の時間の活用を工夫する。
・課題のやり残しは
隙間の時間を使うか、家に持ち帰ってやるかは自分の考えで決める
・「宿題は?」と親から聞かれたら「宿題すんでるよ」と伝えて
安心してもらう。
・塾がない日は10分でも20分でもいいから机に向かう。
宿題を学校で済ませていても、読書や趣味をして好きなことをする。
1学期に児童から相談された話だけれど、
その後、家庭学習についての心配の声は家庭から届かなかった。
子どもたち、努力してたんだよなあと 今更ながらに思う。
子どもたちの学習に向かう姿勢も変わった。
目的がある学びの姿勢、集中力、根気力、精神的回復力は
こうやって育つと私は学んだ。
このことは、その後の仕事の在り方に大きく影響した。
非認知能力を育てることの大切さは重々承知していたが、
それはすべての場面に通じて行われていることを子どもたちから教えられた貴重なできごとだった。
学校にはいろいろなタイプのお子さんがいます。
・塾で学んで学習先取りしている子
・学習内容をすぐ理解できる子
・説明を聞いたら理解できる子
・何度も反復練習することによって定着する子
・頑張っているけれど短期記憶が難しい子
それぞれに合う学び方がある。
今より、ずーっと若いころの話だけれど
今の時代にも通ずることだと思う。
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