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香港のローカル校に通わせてみたら
すでに懐かしくなっているのが不思議ですが、子どもたちを香港のローカル校に幼稚園から通わせました。自分は日本での学校しか経験していないので、カルチャーショックを受けつつ親子で必死にくらいつく経験でした。
すべてはよい小学校にはいるために。
香港のローカル校では幼稚園から英語も中文も教えますし算数もあります。宿題もあるので幼稚園から家からもどると幼稚園児が自分でヘルパーとやり、共働きの両親は夕飯を食べたらすぐ宿題チェックとかわからなければ教える、という作業にはいることが多いです。料理や片付けはヘルパーがやらないと親にはとても時間がないのです。上の写真はこどもが幼稚園年長のときの中文の宿題帳です。ひらがながない国なのでこんな漢字を幼稚園からやるのです。そして驚くことに幼稚園で成績がでてそれが小学校受験の際の資料になります。
アフタースクールも盛だくさん
小学校受験の提出物のひとつには自分はこんなことをしてきた、というのを示すプロフィールがあります。ということでピアノ、バイオリンなどの楽器を習わせて誰でも成果がわかりやすいグレードテストを受けるなどは序の口でした。スポーツでは水泳、テニス、バレエ、空手など。もちろんお勉強系もさかんでフォニックスなど英語の発音に特化したもの、英語と中文の詩の朗読、日本のくもんもありました。友達とのんびり家であそぶ時間はあまりないのです。こうやって幼稚園児が鍛えられていくのですが、もちろん向いていない子がいてかわいそうでした。特に11,12月生まれの子は1,2月生まれの子とは成長に差がありすぎてつらいとおもいます。(入学は9月なのに子供の学年は1月1日から12月31日とされてます。ちなみに親の判断で9月以降の生まれは1年下の学年に落としていいことになっています。)
このような積み重ねでなんとか小学受験をくぐりぬけ奇跡的にローカルの希望校にはいれたのはよかったのですが、そこでまたもっとはげしい試練が待っていました。幼稚園とはくらべものにならないほど多い宿題と年に三回はある定期試験です。定期試験は日本では中学のときからあったとおもうのですが、香港では小学校1年生からあります。テスト範囲が指定され、テストの日はその科目だけ受けて家にかえってくる本格的なもので週末はさんで5日ぐらいかかります。テスト期間の親のプレッシャーも相当なもので私自身も英語の模擬試験問題をつくったり、上の学年の生徒さんから過去問をもらってやらせたりもしていました。
この写真はこどもが小1のときに書いていた宿題帳?で明日の提出物などを子ども自身でこまかく書いています。7歳でこの量です。
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もし香港にいてこのシステムが辛すぎる場合はインターナショナルスクールにいくという手もあります。そうすると中文はあまり勉強できなくても英語をつかってもっとのびのびした欧米式の教育を受けられます。ただお金がかかりますね。
うちの場合、教育費にかけられるお金が限られていたので正直ローカル校にいってくれてほっとしました。また私が中国語が得意でないため、こどもたちがローカル校にいって中文をしっかり学んでくれたことはありがたかったです。
しかし一方でこのローカル校の、なによりも成績重視のシステム、そして限られた時間にたくさんのことを詰め込んで子ども自身に考える時間をあまり与えないようなところは人格形成的にどうなの?という疑問はいつもありました。
いまではこどもの大切な幼児から小学生時代をこどもと共に戦った戦士のような気持ちでいればいいのかなとおもっています。中学以降は親の出る幕はどんどん少なくなりますので。