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心にコタエた歌 1

 歌は世につれ 世は歌につれ。長らく生きてきたけど、場面場面で 特定の歌がその思い出を大変印象的に修飾していることがある。残念ながらその多くは悲しいとか寂しいとかといったネガティブな思い出に 歌が焼きついている形が多いが、これまで生きてきた中で、震えるほどに心を揺さぶられ、コタエた歌を振り返ってみませう。

『償い』さだまさし

 私と同じ 長崎県人のスターとして真っ先に名前があがるのは福山雅治さんかな? でも他にも今をときめく方々が長崎を故郷に持つ。川口春奈さんは私と同じ五島列島出身だし、五島初(?)の全国区アイドルだと勝手に思ってる 長濱ねるさんは、私と同じ島に住んでたんだぜー! MISIAなんていう実力派のアーティストも、私が幼少の頃 住んでだことのある対馬の出身だ。長崎ってだけでこんなに有名な人がいるのは嬉しい限りだ。

 しかしそんな輝かしい光を放つ長崎県人たちの中で、私はさだまさしさんを取り上げないわけにはいかない。彼の歌にはどうしてこんなに心をつかまれるのだろうか。日本人の琴線に触れる数々の名曲の生みの親であるにもかかわらず、クラいだわダサいだわといわれ続けてちょうど半世紀だ(笑)

 『償い』といってもテレサ・テンさんではなく、あくまでさださんの方だ。よくもまぁあんなテーマで歌を作ったものだとは思うが、なんだか登場人物の『ゆうちゃん』と同じ職場にいるような世界に入ってしまう。そんな歌の力もあってか、交通事故を起こしながら反省の足りない被告に対し、裁判長がこんなことを言って諭したことが話題になったことがあり、以下に引用してみる。

ネットニュースより
 2002年の東京地方裁判所において、判決公判が行われた。被告の少年2人には実刑判決が下されたのだが、判決理由を述べあげた後、裁判長は若い2人に対し「唐突だが、君たちはさだまさしの『償い』という唄を聴いたことがあるだろうか」と切り出し、「この歌のせめて歌詞だけでも読めば、なぜ君たちの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」と説諭を行った。

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