コロナ　９

　嗚呼。やっぱりまた書いてしまうのか・・・。前回の『コロナ ８』でこのシリーズは終わりたかった・・・。

　世間では第７波、第７波とホントうるさい。しかしこんなにみんなワクチンを打ってるのに１週間あたりの感染者数が世界で最も多くなってしまったことに、本当に誰も違和感を持たないのだろうか。主だった学者やキャスター、コメンテーターもそのことについて変だはと言わず、さらなるワクチン接種を勧めることに汲々としているのはなぜなのか？　そもそもワクチンを打ったところで感染は防げないのだから、何のために打つのだろう？　まことしやかに重症化を防ぐという『説』を説く人もいたりするが、感情的なものではなく私は眉唾、あるいはこじつけだと断ずる。ワクチンによる死亡者や後遺症も相当数出ている現状を前に、家族や自分を守りたいので私は金輪際ワクチンを打つつもりはない。

　ところでワクチンを打て打てと言う人は、いつまで、また何回打てと言うのだろう。完全にこの病気が無くなるまでだろうか。よく治療薬ができるまでと言う声を聞くが、風邪には根本的な治療薬はない。治療薬を待望している人は起死回生の逆転ホームランのような画期的な治療薬ができると本気で思っているのだろうか？　

　日本人は世界一同調圧力に弱い民族であるが、今の日本の状況はその尺度を超え、もはや集団催眠といえるのではないだろうか。カルト宗教に多くの人がハマってしまっているような状態なのだと個人的には思う。中でも最も違和感を感じる部分は、全ての施策が『新型コロナ感染症は恐ろしい』ということに立脚してしいることである。私は世間がこれほどまでに怖い病気だと感じていることが不思議だと思っている（正直感染するよりワクチンを接種する方が私はよほど怖い）。少なくとも年寄りを除いて、ほとんどの人は軽症または無症状なのである。きっと『そんなこと言ったって高い熱が出て辛い思いをするじゃない！』とか『めっちゃしんどいって聞いた！』という声が聞こえてきそうだけど、『あなたは風邪をひいたことがないんですか？』と聞きたい。結局は風邪なのだからしばらくおとなしく寝ていれば治るものを、そんなに大騒ぎしなくても・・・と言ったら怒られるだろうか。

　振り返ればこの感染症が中国は武漢から入ってきて間もない時には、確かに恐怖心を感じたものだった。クルーズ船であるダイヤモンド・プリンセス号の感染者については毎日トップニュースとなり、乗船客が完全防護でエボラ出血熱並の扱いを受けていることに全国民が肝を冷やした。同じ頃、日本にやってくる外国人をシャット・アウトしなかったことで市中にも蔓延してしまった（私見であるが）。毒性の強いウイルスがパニックやいじめ、差別をも生み出した。我が校においても初めて感染者が出た時には、全校生徒の保護者に対し状況説明の案内を発送したものだ。しかし極めつけは志村けんさんをはじめとする有名人の死だったと思う。次々に知らされる訃報が日本国民を恐怖に陥れたことは記憶に新しい。思うにこの時期（２０２０年春～年末頃）に日本人に植え付けられたこの病気に対する恐怖感は、２０２２年の今となっても劣化することなく継続しているのである。私に言わせれば、今や２年前の感染症とは全く別物であり、ただの風邪と同様の要警戒度になっている病気に対し、恐怖心だけは警戒レベル５のままなのである。重症病棟使用率と通常の病床使用率を見比べればわかるが、重症化するのは基礎疾患を持ったごく限られた人か、年寄りだけだ。わずかな可能性をほじくり出して、怖い怖いといっている現状には心底ウンザリする。それでもなお『重症化が！』とか『後遺症が！』と言い張るしつこい人も中に存在するが、ギャーギャー恐怖心を煽ることに加担している人や好きな人には、あなたは交通事故が怖いと言って車には乗らないのですか？ とぜひ聞いてみたいものだ。

　私が勤める学校の系列校では最近のある一日の集計で、１つの学年で陽性者が６０人弱も出た。しかしここ２年半の間に変異を繰り返したウィルスはすっかり毒性も弱くなり、陽性者の内２０人以上は無症状であり、残りの生徒もほぼ軽症であった。正に感染力が強まれば毒性は低くなる例え通り、わずかに高熱が出た生徒もいたが、ここ２年の経験で２～３日以内にはその熱も下がるという例に漏れず、予想通りそれらの生徒たちも何事もなかったかのように回復した。

　改めて言う。感染症の怖さは感染力の強さでも感染者の人数でもない。しかし今、政府も地方自治体も大いなる謎の力に操られ、感染力の強さと感染者数の多さで人々（主に年寄）の恐怖心を煽り続けている。ふざけた例えだが、これが車のあおり運転なら、個人であれば３年以下の懲役、または１００万円以下の罰金に相当する（道路交通法）のだが、やっていることの規模はともかく、しかけようとしている対象が莫大であり（全国民だ）、犯罪としての凶悪度は極めて高いと言わざるを得ないと私は思っている。