✖︎✖︎込み
『駆け込み乗車は 危険です。また発車が遅れて、他のお客様のご迷惑となるのでやめましょう』とは駅のアナウンスである。
『駆け込み乗車』。なんだか焦って走りながら締まりかけたドアの隙間にギリギリで乗ったんだってのが語感から伝わる。この『駆け込み』は『需要』を後ろにくっつけた派生を生み、値上げ前にその商品を入手したくって慌てる消費者の表現にも使われたりする。今回はこの✖︎✖︎込みのシリーズを語ってみたい。
もちろん完っ全に悪ふざけだから 他意どころか意味はない。
『税込み表示』
➡︎色んな店がそれで揃っているなら計算しやすくて便利なのかもしれないが、ほとんどの店舗における価格表示は税抜き表示の中にあって、時々税込み表示のスーパーがあって、かえってわかりにくかったりする。日本全国 あらゆる業種業態で本体価格、税、合計と3段表示に統一してくれないものか。
『剃り込み登校』
➡︎時は80年代。世の中の景気は良く人々にも勢いがあった。現代のように対人コミュニケーション能力に少々弱点を持った若者なんかは少数派だったし、そんな弱っちい若者の対極にある 横浜銀蝿やビーバップハイクールなんかのヤンチャ物が流行ったものだ。今やベテラン俳優の一人である仲村トオルさんも、映画の中では剃り込みを入れた高校生役だったし、現職国会議員の三原じゅん子さんも、金八先生だったか『顔はやばいよ、ボディをやんな、ボディを!』のスケ番キャラで有名だったもんなぁ。
『ふさぎ込み冷戦』
➡︎いい歳して子供みたいにスネる人はどんな世界にも存在する。よっぽど小さな頃からヨシヨシしてもらってたんだろうなぁと思うと同時に、思い通りにいかない経験は無かったんだろうか? と思ってしまう。こんな人とは様々な意見が飛び交うような現場で一緒に仕事はできない。反対意見や指摘されたりすると、泣いたり激昂したりスネてしまったりで仕事にならないからだ。
『張込み徹夜』
➡︎私の職場は都心部に立地しているからなのか、しばしば警察から往来に向けた防犯カメラの映像を見せて欲しいと頼まれる。制服の警察官の時もあるし、犯罪の程度が重く悪質な場合には刑事さんもくる。私はそんな刑事さんの横に控えながら、この人も電柱の影に隠れながら 牛乳でアンパンを食ってんだろうか と邪推する。
イヤ無いか、今そんなのは(笑)
『振込手数料』
➡︎なにわの商人とのやり取りではお客様(発注者・支払者)はその振込にかかる少額を支払わず、販売側が負担することが多いようにも思うが、大体の請求書には、振込先の表記の横に大概『尚、振込手数料はご負担いただきますようお願い致します』などと書いてある。
手数料はどちら持ちにするのが あるべき姿なんだろうか。
『持ち込み飲食・衣装』
➡︎通常飲食店には持込みはタブーだ。しかし今、それがフリーになっているカラオケ店が出てきたらしい。
また結婚式における衣装なんかについては、自分たちで持ち込んだら持ち込み料がかかったりする。式場側からすると儲け損なうんだから、せめてここで取らないといけないんだろうけど、この制度の納得度は低いなぁ。
『食い込みパンツ』
➡︎TVや広告関係の人と話をすると、下着のラインが表に出てしまうことをメチャクチャ気にしていることがわかる。イメージのため、女優さんのヒップラインには下着の線があってはいけないらしい(CMやドラマでは絶対タブーだ)。
今や男物のTバックだって普通に存在するが、当然のことながらアレは食い込んでナンボである。ちなみに私も一度ギャグで穿いたことがあるが、金輪際ムリである。
『共益費込み家賃』
➡︎一見お得に見えるところがミソなのだが、『礼金ナシナシ、仲介手数料ナシナシ』と吉岡里帆さんが歌って踊っても、その分毎月の家賃にノッてるのでは? と考える私はひねくれ者である。しかし借家の入居における敷金、礼金などのお金関係については、地域による制度の差が大きいが、もうこの時代 全国統一して一律の制度にしませんか?
かくいう私は『一言込み』人間である。私に話しかけたり 何かを訊いたりすると、求めてもいないのにおまけがついて返ってくる。ま、面倒クサい男なのですね(笑)