老いるショック
あれ? 何か違うぞ? と自分の色んな箇所に感じ始めたものの支障というほどのことはない40代。何かの拍子に深夜まで遊んだりしても次の日にはさほどの影響はなかったし、まだまだ若い人たちと行動を共にする気力もあった日々。
それが50代に入ると、そんな不具合が明確になり、よりハッキリと『ガタ』を感じるように。近くが見えにくくなる目は、若い頃から両目とも1.5をキープしていたことが嘘みたいだった。初めて歯を抜いたのもこの時期だ。
さて60代に入った。何が違うって、朝が違う。朝イチからしんどいのである(笑) 鏡を見ると自分で驚く程の顔のたるみとシワが目立つ。またあんなに剛毛だった髪が情けないことになっていて、少し水で濡らせば寝癖もすぐ収まってしまう。そして髪といえば、上がりゆく私の前髪は現在後方に向かって進撃中であり、頭髪密度についても過疎化が進んでいる。
しかし特筆したいのは朝の体の硬さだ。以前は確かに立ったまま靴下を履けたのだが、今それをやろうとすると確実にコケる。それではと座って履こうとすると、爪先が遠いのだ! 昔あんなに近くにあった私の爪先は、遥か彼方にあるではないか!
老化現象が訪れた自分の体に驚き衝撃を感じることを『老いるショック』と言ったのはみうらじゅん氏だったと思うが、言い得て妙である。この先どんな『老いるショック』が私を待っているのだろう。
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