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48グループのミライ 2

 秋元康氏は 48や46という数字に目を付けた。グループ名の最後の数字を年齢に呼応させたのだ。要するに大きい数字が付いたグループほど、構成メンバーの年齢も高くなる理屈だ。

 グループを世代ごとに階層化することにより 若いグループのメンバーが年齢を重ねていくと、理屈の上では一段階上のグループに進級していける高齢化社会に順応したシステムを編み出したのである。同時にAKBや乃木坂などの冠も撤廃、グループ名はあくまでその前後の年齢の人たちを応援するメッセージを象徴したものに一新されることになった。
 各グループの詳細は以下の通りである。

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《MADAMADA28》
 従来のアイドルグループならそろそろ卒業を考えてもおかしくない28歳。確かにまだまだ若いのだが、意識はなくとも学生時代のような弾けたり振り切ったりはしんどい年頃になっている。ということで結成されたのが『まだまだ28』だ。大きな狙いは 使い捨てのアイドル界の価値観を壊す、今回の大改革の切込み隊長としての役割を担うことでもある。
 センターは秋元先生たっての希望で上白石萌音さんが異種格闘技的に大抜擢された。

《MOUSUGU38》
 人はその人生において、疲れを感じる時期がある。ふと疎外感を感じたり、なんとなく前向きになれなかったりすることがある40前。そんな人たちの応援部隊である『もうすぐ38』は、きっとあなたの隣で微笑みかけてくれる。
 センターは元AKBセンターの前田敦子さん。彼女も思い通りにはいかない人生を経験した。今やキンタローさんがモノマネしていたあのアッちゃんではない。

《(KODOMOGA)HANKOUKI48》
 成長過程において 親が子供に泣かされる時。まずは我が子の誕生の時、次は子育てに心身ともに疲れ ふと周囲からの疎外感を感じる幼少期、そして子供が親に背を向ける思春期後期。
 子供が反抗期真っ最中の母親たちに寄り添うのが『(子供が)反抗期48』だ。このグループのテーマソング(ジングル)には かりゆし58の『アンマー』が使われている。
 センターはデザイナーからエンタメ界に電撃復帰した篠原ともえさんが務める。

《IYADAWA58》
 いよいよ初老の域に達する人も現れ始めるのがアラカン世代である。しかし『イヤだわ58』はまだまだ老け込みたくないその世代の人たちにエールを送る。
 以前は人生100年時代などと言っていたものが、今や110年にまで延びた。還暦などまだ折り返し地点でしかない。
 センターは微塵も引退感は感じられない『そこに愛はある』天海祐希さんだ。

《KIGATSUKUTO68》
 昔ならば確実に人生の終盤を迎えている感のあるアラコキ。コキとは無論古希のことだ。これまでなら確実に引退を勧告され、またそれを覚悟した年齢でもある。まだまだ自分は若いと信じている、しかし寄る年波には勝てないということも実感している世代への応援歌を、『気がつくと68』は時に激しく時に優しく歌い上げる。
 センターはトレードマークである 網タイツの松坂慶子さんである。

《KOREKARA78》
 スマホでレストランの予約ができるだけで、『機械に詳しく最新のネットの知識を持っている』と周囲から羨望の眼差しで見られる『これから78』世代。
 しかしグループ名に付いた数字が増えていくにつれ、当然動きは鈍くなり、歌詞やダンスを覚えることは難しくなってくるが、そこはまだまだ元気な老人が同世代の老人を『老老介護』ならぬ『老老応援』する。
 センターは寅さんの妹『さくら』の倍賞千恵子さんに決まった。

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《MEZASE108》
 ツラツラとアホを述べてきたが、これからの高齢化社会は70、80はハナタレ小僧なのである。ということで、この先は100歳の先を目指してみる。『アラハン(アラウンド・ハンドレッド)』というワードが珍しくなくなる日も近い(笑)
 もはやその存在だけで奇跡である『目指せ108』は、今はまだメンバーこそいないものの ホントに実現できたらいいのになあ。


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