反対意見に対する反応
Aさんが同じ部署のBさんと、考え方の違いからぶつかってしまい、ちょっと険悪な雰囲気になっているとする。それぞれ信じるものを最善だと思っているので相手に譲りそうになく、落とし所が見えない状況である。
経験上こんな場合、AさんBさんが男性か女性かによって当人の行動は随分変わる。以下、あくまで私が経験、また見聞きした中での話だが、だぁーいたいこうなってしまうので紹介してみようかと思う。
《女性の場合》
多くの女性は平和に物事を終わらせたいから、普段他人への反対意見というものは言わないようにしているものだ。横の繋がりを男の10倍は大事だと思っているせいもあり、表だって争いの姿勢を見せることはまずない。しかし冒頭の例では明らかに反対意見の人が出てしまった。表面上相手を否定しないという不文律の中、明らかに否定をしてきたのだ。私の周りの女性は自分の意見を否定してくるようなヤツは敵とみなすことが多かった。だから反対意見を持つ2人は、間違ってもランチに一緒に行くことなどないし、下手すると目も合わせないことになる。
敵対する対象ができてしまった女性が次に取る行動は仲間集めだ。男よりも『数が力になる』からだ。Aさんは行動に出る。『なぁ、どう思う?腹立つやろアイツ!ホンマアホちゃうか?アンタもそう思うやろ!?』と、仲間を引きずり込もうとするのである。しかし否定できない女性特有のシバリは、ここでも発動される。女性故にこの誘い(同士になるための勧誘)に『NO』は言えないのである。万が一にも『イヤ、私はそうは思わんわ。Bさんのいうこともわかるしなぁ』などと言おうものならその人は即時『敵認定』されることになるから、主張の強い女性の周りにはハミゴになることを避けたいYESマン(女性だが)の取り巻きができる。
私の体験に限定すると女性のこのような傾向は会社の規模や職種、また職位に左右されず、どこにいっても一部の例外を除きほぼ同じである。
《男性の場合》
反対にAさんBさんが男だった場合を、過去の出来事から思い出してみる。私の経験した中では、男同士がぶつかった場合には、その本人たちの『人としての成熟度』によって、考え方や行動が全く変わってしまうのだ。
まずその2人が、人として成熟度が高い場合。意見のぶつかりがランチをともにするかしないかなどという、つまらんこととシンクロする訳もなく、その案件以外ではぶつかった相手に賛同したりもする。また相手の言い分の中に自分では思い付かないことを見つけるし、逆に自分の主張の中の欠点を見いだす。そしてそれらを口に出す。よって双方納得の上での妥結が可能である。
次に人としての成熟度が並である場合。自分の意見こそ最善の結果に繋がるのだと信じていている時には、別の時間をとってでも2人の考えの溝を、口角泡を飛ばして埋めようとしたりする。決して相手が憎いわけではないから、決裂したとしても通常恨みが残ったりはしない。
そして最後に対象が子供っぽい人同士だった場合。この2人は、面白いことになぜか女性と同じ考え方と行動をとる。『女々しい』という、きっと教育上良くない言葉があるが、あれは男に対して使う言葉で、こんなヤツにピッタリだ。そしてこの2人は仲が悪くなり、この案件以外でもこの先お互いが認め合うことはない。
あっこれ女性差別になります?