見出し画像

【古民家リノベ㉗】仮想代官山のセレクトショップ(行った事はないけれど)

2018年~約4年かけて家族中心にDIYの超超超延長をして、なんとか
「こさえた」築150年越え古民家の改装記録を、イロイロ寄り道しながら
だらだらとここに書き残していこう!というシリーズです。
分かりやすく各場所ごとに出来上がりまでを一気に載せちゃえ!ってなりつつあります(今のところ)

今回は、もともとは居間部分だったところを改装し「ピクチャーウィンドウROOM」が出来るまで。

「ピクチャーウィンドウ」とは、チラッと以前の窓の取付けのところでも紹介しているのでよかったらこちらも併せて見てみてね⇩

実は景色の良い部屋だったのを前住人も活用していた

改装する前もこの部屋は居間として使われていたようで、裏庭に面している掃き出し窓を開けると景色がよく眺められる。

景色がよく見える方に窓があって当たり前じゃないか、と思いがちだが案外そうでもない。
景色は良く見えるのだが、同時にそれは遮る木々が無く、秋〜冬などはそちらに大きな窓があるとなにかと寒いのだ。
冬は雪が多いので、窓の冬囲いも余計にしなきゃいけない事にもつながる。

なので近所のお家で建て替えたりリフォームをする際は、景色よりも断熱を取り、窓は小さめかむしろ無い作りにしている家がほとんどである。

この古民家も、古民家と言えど何度か一部リフォーム・増築された跡があり、この居間部分も本来はなくて後から増築した時に作られた場所のようで、だけどあえて景色がよく見える部屋に大きな掃き出し窓を作っているところが何だか共感できた。

ただ当時は草も覆い茂っていてこんな感じ。

当時の掃き出し窓は、古さもありそのまま使う事は出来なかったが、もちろんこの景色が見える環境は変えたくなくて、新たな窓をつける事は大前提にあった。

ただ雪に関しては明らかにすぐに埋まってしまう場所なので掃き出しは止めて、大きい景色がよく見える窓を、、、、と考えていた所FIX窓をもらえる事になり、即活用。

窓がちょっと特殊になってしまったけれど、FIX窓(はめごろし)にした事で、まるで額縁から四季の景色が絵のように見えるのでこの部屋は「居間」ならぬ「ピクチャーウィンドウROOM」と密かに名付けた。

頂いた窓を取り付けてもらっているところ。

いい加減気になる「代官山のセレクトショップ」

何でもいいから「代官山のセレクトショップ」ってなによ?とお思いだろうから(誰も気にしてない?)早々に説明すると

もちろんこの家に使われている何かが代官山から来た訳でもないし、
セレクトショップから来た訳でもないし、
ましてや代官山のセレクトショップから来た訳でもなければ、
代官山のセレクトショップ関係者が関わっている訳でも、ない(しつこい)

棟梁(ボランティア)が代官山のセレクトショッ、、、(終われ)

まず、今まで施工する壁は石膏ボードを中心に使っていたが(比較的お手頃:施工簡単:お手頃)どこもかしこも石膏ボードだらけでは気が狂いそうになるので、、、要するに飽きる、、、飽きたので(言っちゃった)
この部屋くらいはなにか違うもので壁を作りたい!!と考えた。

違うものって言ったって、床板や外の壁面壁でも相当な量の板を購入してしまっているし、そもそも新しく買った板を使うのも違う気がする。

そんな時、解体の時に見つけて、これは絶対あとで何かに使えそうだと後生大事に取っておいた古材を使う事をひらめいてしまったのだ。

ひたすら洗う地味作業。詳しくはこれは違うとこに使う古材だけど
乾かし中、手前の板が使う予定のもの。

座敷 畳の下に引かれていた板が全て使える訳ではなかったが、比較的ほぼ形よく、まっすぐに近い物を選んで、壁に貼る作業に取り掛かった。

棟梁が(おい!!!!)

いや、もちろん「ここにこの板」「こっちはこういう張り方」「あ、やっぱりこっちの板にして」等と指示はちゃんと出し(何様)もちろん一緒に打ち付ける作業はしたが

・・・・以下説明と言う名の言い訳タイム・・・・

ただ真っ直ぐと言ってもそこは畳の下に引いてあった、あくまで畳を上に乗せる前提の板達なので、微妙な歪みや真っ直ぐではないものも多い。
それを壁にするには少し「整える」必要がある。

そしてその地味ともとれる整える作業が何より難しいのだ。それを棟梁が「やってやんよ」とパッパパッパとして下さったのだ(言い訳終わり)

そんないつも通りの棟梁との共同作業により出来上がった壁を見たとたん、私の脳裏にはなぜか「代官山のセレクトショップ」というイメージが浮かんだのだった。イメージですあくまで。妄想です。そういう事(どういう事)

写真だと暗くて見えずらいけど素敵な壁ができたよ。

ほら、都会のオシャレなお店ってワザとに古い板とかトタンとか使った内装してるじゃない?・・・・じゃない??

天井の色が決まらない。だったら全部つかちゃえ。

さて、壁が思いのほか素敵になってしまったので(自家持参)問題は天井である。

急に天井のハードルが上がってしまった。上がったとて天井は既にあの梅雨の頃苦労してとりあえず石膏ボードは貼ってしまった。貼ってしまっていいんだが。

むしろ貼っていなかったら、調子に乗って棟梁に「天井にも板を!古板を!!」と強要して引っ叩かれていたかもしれない(棟梁例えそんな事言っても引っ叩かないしむしろしてくれそうなのが逆に申し訳ない)

石膏ボードを貼ったなら、普通はその上に壁紙なのだろうが、そんな手には乗らない。と言うか壁紙をいちいち買っていたらコストがかかりすぎる(結局そこ)

そんな訳で、レギュラーメンバーの「ペンキ」の登場。
ペンキLOVE。とにかく塗りたい。塗れば落ち着く。塗らないと震えが収まらない(何らかの依存)

以前こちら⇩で使っていたペンキがまだ余っていたので、それをまた使う事に。

思えば改装で初めてした作業が、生コン運びを除けばこのペンキ塗り作業だった。また久しぶりのおペンキ作業に戻れて嬉しい。

・・・・とここでまた問題が。

ペンキどの色にしよう?この壁に合う色って何色?その前にどのペンキも使いかけだから、微妙に足りないんじゃない???うーーーーん。

新しく別の色を買ったり買い足しても良かったのだが、それにしても何色がいいか決められない。

考えた末に、出た答えは
「全部の色を使えばいいんじゃない」だった。
それも混ぜる、、、とかではなく、ちょっとした模様っぽくして、塗れば天井もなんだかおもしろくなるのでは??と考えた。

急に圭吾先生あらわる

私は一時期東野圭吾小説にハマっていて、かの有名な「容疑者Xの献身」がハマった初期の頃に読んでいて今でも特に好きな作品だ。

そこで出てくる「四色定理」「四色問題」が非常に印象に残っていた(原作と映画とどちらも好きだったので原作ではなくて映画の方だったか記憶がごっちゃになっている可能性大だが)

数学は大大大大の苦手、算数と聞いただけで逃げ出したくなる私だけども「隣同士が同じ色になってはいけない」というフレーズがずっと印象に残っていて・・・・

そういえば

「ペンキちょうど4色あるじゃん!!」ってなった(思考回路どうなってる)

塗りたかったイメージこれです。

実際使った色はほぼ3色で、区切り?の線部分の色を入れると4色だから、まあ、なんだか違うのだけれどね。

さあこれを
「隣同士が同じ色になってはいけない」の法則にのっとって?塗っていく(使い方絶対違う)

隣同士が同じ色になってはいけない、、、のは無理

まずは代官山の、、、、をペンキが付かないように養生する。
こういう地味作業、微妙に時間もかかるし面倒だけど、しっかりやっとかないと、後々もっと面倒な事になる(旧自宅などでも死ぬほど経験あり)

養生の後は、マスキングテープで天井を色分けするために仕切っていく。
図面なし、適当。むしろ図面とか無理(頭の中にあるとかっこよく言っておこう:白紙だけど)

一色ずつペイントしていく。まずは モスグリーン。

・・・いるね🐈

乾いたら次の色。それが乾いたらまた次の色、、、と言う感じに塗っていった。
ちなみに、モスグリーン→ティーオレブラウン→ロイヤルグレーの順で塗った。 

3色塗り終えたらマスキングテープを剥がして、マスキングテープが貼ってあったところを別の色でペイントしていく。

線はパステルパープル(光の当たり具合でほぼ白だけど)

当初はマスキングテープを剥がした後は、その場所の色を塗り足して「線」のようなものは作らない予定だった。

結局4色どころか3色だし、当たり前だが、同じ色がかぶってしまう場所も多く、マスキングテープを貼っていた場所をあえて線のように塗る事で区切る事が出来たから結果オーライ。

おわたー!!
逆光が過ぎる。
石神さん!どうですか?(聞いてどうする)

壁が出来て、天井が出来て、さあ今度は床。

、、、、なのだけれど。

床貼りに関しては、全体に工程が同じなので別途「床貼り作業」の項目にて次あたりに紹介する事とする。

なんだかいつも通りだけど長くなってしまったから(笑)

ながなが読んでいただき、お疲れさまでした。


ちなみに、改装後3年目の現在はこんな感じ。

・・・代官y、、、

さいごまで読んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです(o^―^o)!! 貴重なあなたの時間の一部が、よいものとなりますように✨