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【古民家リノベ(番外編)】ツタウルシこのやろう。
古民家リノベシリーズも続ける事25回。
2018年に片付けから始まり、解体の段階を経てようやく
2020年から作る工程へ。ここからがまた長いのだが。
いい加減、ここらで少し箸休め。。。。
にはちっともならない、ちょっとしたハプニングのお話を
今回はしたいと思う。
そう、この改装中に、題名にもある「ツタウルシ」に親子そろってかぶれてしまったのだ。
これ、詳しくは改装関係ないんだけどね。
でも、この改装真っ盛りの時期って事で、このシリーズにおまけとして
付け加えさせてもらう(とんだおまけ)
この日の事は忘れられない。
なんせ朝は「イチョウの落ち葉が風流ですな」
等と呑気に猫と散歩したり
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そして、家から出かける際に、猫が何か言いたげにこちらを見ていたのも
何故かいやに気になった。
すぐ帰ってくるよ!と言いつつ、猫が何か言いたげだった気がしてならなかった。
後になればあの時猫は
「ツタウルシにかぶれるよ!!」といってそうな気もなくはない(ない)
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改装が関係あるとしたら、車で5分弱程の距離にある役場に、
古民家への住所の転居届を出しに行ったのがちょうどこの日だった事のみ。
実はこの転居届を出しに行く時に、前から知り合いに
「伐採した木があるからいつでもいいから取りに来てね。」
と言われていた木がある場所が近かった為取りに行ったのだ。
この日はすごく良い天気だったのだが、次の日からは雨の予報だったので、せっかく乾いている丸太だから、雨に濡らさないようにと、本来その日ではなくてもよかったもう一か所の場所にある丸太も貰う事に。「ついでだから」と。
その木に巻き付いていたのがツタウルシだった。
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しかもほぼ伐採したてで、そのツルの樹液的なものをもろに腕や手に付けてしまったのだから、無知もいいところ。軍手はもちろんしていたけれど、運んだ後は外したり、なんだったら腕まくりしていて腕はまるっきりの無防備。
始めはツタウルシの事など全く気が付かず、でも明らかに樹液が付いたところがピリピリしだして、てっきりケヤキのヤニでも付いたかな位に感じていた。
やだなぁヤニって取れないんだよなあ、、、、なんて呑気に思っていた。ああ、いっそヤニだったらよかったのに。
ちなみにヤニはベタベタ(ペタペタ?)していて普通に洗ってもなかなか取れず、結構厄介。だけど別にかぶれる訳ではない(人によるかもだが)
その点ツタウルシの樹液はドロッとしているけどそのベタベタはなかったから、さすがに「ヤニじゃないのかな?じゃあなに??」と思っていた(無知)
結局そのツタウルシの切りたてのツルから出た超強力な樹液が付いた腕を
一応その場でふき取ったけど、洗う訳でもなく、すぐに処置も何もしなかったもんだから、それがその後の「頼む腕を、、、、腕を切ってくれ!!」の
始まりとなったのである(急に怖くてごめんよ)
ここでツタウルシの説明を。
ツタウルシは大きな卵型の3枚の葉っぱが集まって3角形を作るような形の1セットで1枚の葉になっている。
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つた(蔦)と言うだけあって、木や岩や様々なものに絡まっているが、地面を這っているものもあり。
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山を歩くときには長そで長ズボンが必須です。ケガを防ぐのもありますが、かぶれを防ぐのが目的です。山にはかぶれを起こすウルシの仲間がたくさん生えています。中でも警戒しないといけないのはツタウルシです。ツタウルシはウルシの仲間の中で最凶の植物です。ツタウルシは、ウルシオールとラッコールというかぶれ成分を含んでいます。しかもウルシの仲間で最もたくさん含んでいます。このかぶれ成分はゴム手袋も浸透するそうです。
どこの山歩きガイドのサイトや樹木サイトを見ても一様に
ツタウルシはもっともかぶれが酷いものとして掲載されており
後の祭りだが、これだけいろんなところで言われているのによくも今まで知らずにいたなと無知を呪うばかり。
どちらかと言えば「ツタウルシ」よりは「漆(うるし)」の方が聞き馴染みがあり、よく漆にかぶれて、、、みたいな事も他人事みたいに聞いたことはある。
まさか、その漆一族(一族ではないか)でも最強クラスのツタウルシに
自分がかぶれてしまう日が来るなんて。。。。
あと、こんなに今までいろいろな所から木材や丸太、それこそ伐採した木を
運ぶ機会があり、自然の樹木に囲まれて何十年と暮らしていたのにツタウルシにかぶれなかったのが本当に奇跡。
誰かの何かの役に立つとは思えないが、当時の日記や覚えている限りの事を記してみる。今後の自分の為にも。
【※以下、かぶれの写真を掲載しています。結構酷いです。ちょっとご注意ください。】
・・・・・・・・・・・・・・・・・
【かぶれ当日】
樹液がもろに付いた右腕の場所がピリピリ痛みがある。
その日のうちに少し腫れて赤くアザができた。
【2日目】
1日目とあまり変わらず、アザの所が赤みがだんだん出てきている。
まだそれほど痒くはない。ヒリヒリ?する感じ。
【4日目】
右腕のアザのところがすこし痒くなってきた。
【5日目】
痒みは少ないがアザのようなタダレがみっともないので、仕事に行くときに包帯巻いていく(夜勤)
【6日目】
夜じゅう包帯巻いていたからか、かぶれが悪化したのか水泡が出来て痒い。
ガーゼもしていたので取り替える時皮が剝けて痛い。
【7日目くらい】
何故か首にもブツブツが出来ている。痒みあり。
右腕の方も相変わらず。時々痒い程度。
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【10日目】
「なんとなく痒い」がいよいよ我慢できないほど痒くなってきた。
辛い。痒くて何をするにも集中できない。何も考えられない。
入浴したりして温まると余計に痒い。
蚊に刺されたのの10000万倍くらい痒い。
もう痛い方がよっぽどましと思う位に痒い。
ついに皮膚科に受診する(実はまだ行ってなかったという奇行)
「結構酷いね~」と先生もビックリ。すぐに点滴。
かぶれで点滴する事になるとは思わなかった。。。
内服薬3種類と塗り薬処方される。2日後にまた受診予定。
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【11日目】
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ついに左ほほ中心に顔まで腫れてきた(浮腫んできたともいう)
右手だけでなく左手も痒さMax。
痒すぎて痒すぎて両手切断してくれ状態(辛い)
夜も寝るに寝れない。冷やすと少しはマシになる為アイスノンフル稼働。
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【12日目】
両腕切断してくれ!と内心思いながら(不穏)再び皮膚科へ。
思ったよりまだ回復はしておらず、完全に治るのは2~3週間、ほぼ1ヶ月かかる事もあると。再び点滴3日連続でする事に。そして明日は夜勤が入っていたが先生からまさかのドクターストップが掛かりお休みする事に。。。。
人生初のドクターストップ。
診断書2200円とともに私の夜勤は虹の彼方へ(本当にごめんなさい)
【14日目】
点滴最終日。さすがにだいぶ痒みはマシになってきた。あとは内服と5日後に再び受診予定に。
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【17日目】
だいぶ治ってきた。痒みはまだあるけど搔きむしるほどではない。
浮腫みも取れて来たのが関係あるかは分からないけど、異様にトイレが近い(水分でてる?)
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【19日目】
最後の受診へ。まだ完璧には治っていないからか、また1週間分の薬が処方される。もう処方されないと思っていたから意外だったが、先生曰くだいぶ良くはなっているけれど、かぶれは「ぶり返し」があるかもしれないから注意してね。との事。
ぶり返しとは「自家感作性皮膚炎」の事を言うらしく、、、、
自家感作性皮膚炎は、皮膚炎の一種です。ただ、普通の皮膚炎と異なり、いきなりこの病気になることはありません。まず体のどこかに、虫刺されや何らかの原因で発疹ができます。これを原発巣と呼びます。そしてその発疹を掻くなどして、離れた場所に新しい発疹ができます。この新しい発疹が、自家感作性皮膚炎です。
自家感作性(=自分で自分にアレルギー反応を起こしてしまう)で、本来のかぶれの原因(今回のようにツタウルシが触った場所)とは全く違う場所が同じようにかぶれてしまう事があるんだと初めて知った。
たぶん一番ひどかった時の首や頬や左腕?がかぶれたのも、そこはツタウルシに触っていなかったはずだから(分からないけど無意識に触ったかも)もしかした自家感作性皮膚炎だったのかも。
調べれば調べるほど、始めに何かでかぶれたりしてその後もずっとかぶれ続けている方とかいて、ひたすら恐ろしかったが、今回は何とか私はこのあたりで治まった(たぶん)
2年ほどたった今でも、時々ふと痒かったり、ムズムズすると
まさかあの時の、、、、、と若干のトラウマになっているが、あの恐ろしい痒みをともなうかぶれには今の所かかっていない。
ほんと、かぶれって怖い。あと免疫のイタズラ怖い。あと母は顔面まで腫れたのに、医者にもかからず自力で治したが(正気の沙汰ではない)本当にすぐに皮膚科にGOする事を強く勧める。
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