ガールズバーに行った話
全な男子たる故、少年ジャンプレベルの性的な描写が入っています。ご了承いただける方だけお読みください。
コロナ渦が始まる前の話です。友人に連れられてガールズバーに行きました。何度も友人に誘って貰い「そこまで言うならついて行ってやるか」と渋々行きました。とはいうものの、可愛い女の子を見ながら酒を飲んでみたかった俺は内心は狂喜乱舞。お金も出してくれるというので完全なる有頂天。「女なんて興味ねえ、酒が呑めればそれでいい」とカッコつけつつ、目をギンギンに輝かせ、ガールズバーに向かいました。
店内は狭く、煙草の匂いが充満していました。バニーはむちむちで可愛らしい子が3人ほどいました。全員べろべろに酔っていて、いい雰囲気のクラシックに合わせるように店内を歩いていました。ちらちらとバニーを観ながら酒を飲んで、大人の仲間入りをした気分になり気持ちが良かったです。
すると一人のバニーが近づいてきて、僕に微笑みました。緊張してしまい「えぅ」という謎の言語を発し、目を逸らしました。
すると次の瞬間バニーにメガネを取られました。それをバニーは胸元に入れました。それを僕に見せつけてきて、色気のある顔をしていたらしいです。
「らしいです?」
そうなんです、この話は友人から聞いた話です。僕は知りません。
だって僕メガネ無くて何も見えなかったんだから。
僕の視力は0.01を下回っていて、メガネが無いと何も見えません。魅力的なバニーガールも裸眼では世界と同化してしまいます。胸と観葉植物の区別がつきませんでした。
「女なんて興味ねえ、酒が呑めればそれでいい」
店に入る前に僕が言っていた言葉です。完全にフラグだったようです。
バニーは僕に話しかけていましたが、不機嫌そうな僕を見て他の客のところに行きました。いやせめてメガネ返せメガネ。
結局20分後に返してもらいましたが、他の友人も嫌なことがあった様子。そそくさと店を後にして、そのまま解散しました。あれはいったい何だったんでしょうか。そんなものなんでしょうか。その日以来僕はコンタクトです。