デザインは見た目じゃない!初めての人でもわかる「デザイン」という言葉がもつ本来の意味とその使い方/学び方。
こんにちは、まるけんです
このノートでは大学で約3年間デザインについて学んだ僕が、
デザインとは何か
誰もがデザインを学ぶべき理由
デザインの学び方
についてざっくり簡単にまとめています
・プログラミングはできるけどデザインに自信がない
・最近デザインに興味が湧いたけど何をしていいかわからない
・そもそもデザインってなんだろう?
という人向けにわかりやすく書いているつもりなのでぜひ最後まで読んでみてください
ですが、このnoteでは
・デザインをする時の技術的な話
・デザインを生むアイディア
などについては触れないのでそれらを求めている人は他のnoteやブログ、動画コンテンツをお探しください<(_ _)>
デザインとは何か
みなさんは”デザイン”という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
洋服のデザイン、車のデザイン、イラストやムービーなど、デザイン=色や形といった表現というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
もちろんこれらもデザインと呼びます
しかしこれらは狭義な意味でのデザインにしか過ぎません
デザインという言葉は僕でも把握しきれないほど広く、大きな意味を持っています
このnoteではまず、「デザイン」という言葉の意味と概念についてもう一度捉え直していきます
そのためにも必ず、あなたの中にあるデザインという概念を一度捨ててください
デザインは見た目でもセンスでも芸術でもない。
そう思い込んで読み進めてください
それでは新しいデザインの世界へ踏み込んでいきましょう!
デザイン(design)
デザインという言葉をGoogleで調べてみると画像のように出てきます
設計。図案。意匠。
それぞれの言葉の意味をさらに調べると
【 設計 】
仕上がりの形や構造を図面などによって表すこと
人生や生活の計画を立てること
【 図案 】
ある物を製作する為の下絵として、それを図としてかき表すこと
【 意匠 】
工夫をこらすこと。趣向
特にふと文字になっている箇所に注目してみます
●人生や生活の計画を立てること
●工夫をこらすこと
これらも全てデザインに含まれるわけですね
特に工夫をこらすことはデザインを理解する上でとっても重要なのでよく覚えておいてください
起きてから寝るまでの自分の行動を設計(デザイン)する
より読みやすいように資料を工夫(デザイン)する
すでに見た目だけの話ではないことがうかがえます
もう少し例をあげてみましょう
〇〇 × デザイン
みなさんが聞いたことがある例をあげてみましょう
グラフィックデザイン
インテリアデザイン
プロジェクトデザイン
ユーザーエクスペリエンスデザイン(UXD)
空間デザイン
この中で見た目について説明しているのはグラフィックデザインのみです
住んでいる人がより快適に過ごすためのインテリアデザイン
グループワークをより円滑に進める為のプロジェクトデザイン
ユーザーがどのような体験を得るのか設計するUXデザイン
学生一人一人が勉強に集中できるようにする為の塾の空間デザイン
デザインできるものの対象には、空間・行動・体験といった様々なものが含まれており、制限はないのです
もう一度言います
デザインできるものの対象に制限はない
言い換えれば、世の中にある全てのものはデザインできる!
そう捉えることができます
あなたの身近なもので考えてみましょう
お財布のポケットにしまうカードの順番
ヘアドライヤーのコードの束ね方
普段何気なく使っている筆箱の中身
これらは全てあなたが自分の生活の中で、自分が使いやすいように自らが気付かないうちにデザインしている対象です
なんとなくわかってきましたか?
感覚的に、デザインとはなんなのかがわかってきたかと思います
デザインという言葉が対象にできるものは見た目だけではありません
空間であれ行動であれ体験であれ時間であれ順番であれ記憶であれ全てのものはデザインの対象となり得るのです
ここまでで、デザインは見た目ではないことがわかりましたね
ではデザインとはなんのか?
それは問題解決です
デザイン=問題解決
〇〇デザインという言葉に共通していること。
それは何か問題を解決しようとしているということです
あなたの身近なものの例がもっともわかりやすいですが、
お財布のポケットにしまうカードの順番は、きっと使う頻度の多いものが手前や取り出しやすい場所にしまってあったり、お店や使う目的によってカードをまとめていたりしていると思います。
これらは使いたいときに欲しいカードが見つからない問題を回避するためにあなたがデザインした結果です
ドライヤーのコードの束ね方も、ドライヤーをしまうときにコードが邪魔になってしまう問題をあなたなりに解決しようとした結果であり、これもデザインと呼びます
もっとデザインデザインした例に戻します
例えば雑誌のレイアウト
写真やイラストを使って綺麗に情報がまとめてありますよね?
伝えたい情報を的確に読者に伝える為に、人の認知科学を元にレイアウトされています
文字を大きくすることで視線が引きつけられてついつい読んでしまう
これも立派なデザインです
例えばスマートフォンの電源ボタンの位置
画面の大きなスマートフォンであれば、上部に電源ボタンがついていると片手では操作できないですよね?
その問題をなくすために背面に電源ボタンを設置したり、横に設置したりしています
毎日使うものだからこそ、使いやすく無駄なストレスを感じさせないようにデザインされています
世の中の全てのものはデザインされています
デザインという言葉がどれだけ多くの意味を持っているかわかったでしょうか?
ここで辞書で引いた言葉を思い出してみましょう
【 意匠 】
工夫をこらすこと。趣向
もう一度これを読むとデザインの意味がわかってきますね?
何かを解決するために工夫をこらすこと
すなわちこれこそがデザインをするということなのです
【 まとめ 】 デザインとは?
自分で書いていてもちょっと混乱してきたのでもう一度まとめると
デザイン=問題解決
デザインの対象に制限はない
世の中の全てのものがデザインされている
ここまでで、デザインという言葉の本来の意味と概念については理解できたと思います
僕も疲れたので一回休憩をはさみましょう。笑
簡単なたとえ話ですが、デザインとよく似た言葉があります
【 編集 】・・・ 文章や動画をデザインすること
これについては藤本智士さんが「地域を編集する」「田舎を編集する」というテーマについて書いている本があるのでこちらを読んでみてください
きっと面白いですよ
魔法をかける編集
誰もがデザインを学ぶべき理由
さて、デザインについての概念はわかりましたね?
ここからは「誰もがデザインを学ぶべき理由」について書いていきたいと思います
といっても、もうすでになぜ学ぶべきなのかは上の方で書いてしまっていますね。笑
それはデザインが全ての物事を対象として問題を解決する為のツールだからです
あなたが普段感じている不満や問題は、デザインという手法を用いることでより良いカタチで解決に導くことができます
だからこそデザインとは何なのか、どうやって使うのかを全ての人に学んで欲しいんです
デザインを学ぶことであなたの人生を賢く豊かにすることができます
デザインには全てをより良い方向に持っていくことができるのです
(もはや宗教的。笑)
全てのものはデザインされている
ペンの形・靴の並べ方・スマホのアイコンの位置・コンセントの形・信号の順番などなど
全ての色や形・大きさ・順番、総じてデザインというものには、必ずなぜそのデザインになったのか理由があります
なぜこのデザインなのか、なぜこの形でなければいけないのか?
普段の生活の中でこう考えられるようになれば、あなたは立派なデザイン使いです
ああしたい!こうしたい!ということに対して、Aという理由があるからこのデザインにしよう!Bという理由があるからこの方法を用いてみようといった感じで物事を理由ベースで進めることができるようになります
全ての行動・選択に説得力が生まれるわけですね
ここまでできたらあなたはもう立派なデザイナーです
説得力のあるデザインを量産して、得たい結果にどんどん導いていってあげましょう
あとはそれをカタチに落としこむだけですね!
(しかしこれが難しい。後述します)
人の行動を裏付ける理由は様々ですが、そのほとんどは認知心理学や行動心理学といった学問で説明することができます
これらを学ぶことで人の行動をデザインすることもできます
こうした”デザイン”をする方法にはたくさんの種類がありますが、その中でも今回、僕が皆さんに特に学んで欲しいことはデザインの考え方です
デザインの考え方とは、いってしまえば全てのデザインを生み出す根底となるものです
これさえ会得できればあなたはいかなる事象もデザインを軸に考えることができます
しかし、このnote内でそれらを全て伝えるにはあまりにも時間がかかってしまうし、僕に説明しきれる自身もありません。。。
そこで皆さんにとある本をご紹介します
これはデザインの原点となる考え方をまとめた本で、デザインの全てが詰め込まれていると言っても過言ではありません
この本を読んで理解さえすれば、デザインという考え方、デザインを軸にした問題解決、デザインの視点から物事をみることができるようになります
もちろん説得力のあるデザインを生み出す方法を会得できます
この本はデザイナーに限らず、ビジネスマン、学生、就活生、高校生、全ての人に読んでもらいたい一冊です
ここで得た知識は生活に関わる全ての物の考え方に応用することができます
この本を読んでぜひ皆さんにデザインの考え方を身につけて欲しいと思います
デザインの学び方
やっと最後の章ですね(汗
ここではデザインをどうやって学べばいいのかお話しします
え?さっき本を読めって書いてたじゃないか!
その通りです。
でもそれはデザインの考え方についてのお話しです
デザイン=問題解決であることはわかりましたね?
でもそれをどうやって実行するのか
次はデザインを作ることに関してお話しします
これはとっても簡単なので長くなりません!
最後までもう少しです。頑張りましょう!
考え方と表現するスキル
デザインを作るとき、注意しなければいけないことがあります
それはデザインという言葉を技術として捉えたとき、大きく2つに分けられることです
なぜその大きさ・色・カタチ・順番なのかを理由づけるデザインの考え方
実際に考えたデザインを表現するためのスキル
の2つです
ここで言うデザインの考え方は前の章で説明したものと同じです
デザインの考え方は、デザインを「問題を解決するためのツール」として取り入れるための技術の1つだったのです
これはさっきおすすめした本を読めばだいたい身に付けることができます
考え方がしっかりできていれば説得力のあるデザインができる
しかしそれをカタチに落とし込めるかどうかはまた別のお話しです
たとえ説得力のあるデザインを考えられたとしても、イラストレーターを使ってイメージに落とし込めない、3Dツールを使ってプロダクトとしてカタチにできない、Webデザインとしてコーディングできないといった表現するスキルがなければ意味がありませんね
プロジェクトデザインなど、人の行動をデザインするものであればそれほど表現するスキルは必要としませんが、ここまで読んでいる皆さんはきっとデザインの力を自分のブログやWebサービスに取り入れようと考えていることでしょう
ここで皆さんに表現するスキルを身に付けられる素敵な本をご紹介します
Webデザインであれ雑誌のレイアウトであれ、物のデザインにはある決まった法則が当てはめられています。
その法則さえ守っていれば、押し間違いや見辛いなどの問題を回避し、見やすい・扱いやすいデザインになります
この本は人の認知特性から導き出された数個の法則の基本を抑えながら、優れたデザインとは何か?を学ぶことができます
様々なデザインの失敗を分析しながら優れたデザインを学べる素敵な一冊です
この本を読めば見た目のデザインを作る際に気をつけなければいけないデザインの基本を身に付けることができるでしょう
この基本を抑えつつ、Webやイラストレーター、動画といった自分に特化した表現スキルを身につけていけばいいと思います
とにかくパクれ!
デザインにおいて表現するスキルを養う方法は様々ありますが、初心者の皆さんはとにかくパクれ!とだけ伝えておきます
優れたデザインをパクってパクってパクリまくって表現できる幅をとにかく増やす、表現の引き出しをとにかく増やすことが大切です
これがデザインを学ぶ上で一番大事だったりします
イラストレーターでアイコンを再現して見たり、好きなWebサイトを自分なりに真似てコーディングして見たり。
やり方はたくさんあります。とにかくパクってください。
まとめ
このnoteではデザインという言葉のもつ本来の意味と概念、誰もがデザインを学ぶべき理由、デザインの学び方について書きました
●デザインとは問題解決のことであり、デザインの対象はこの世の全ての物事である
●デザインの考え方を軸に物事を進めることで、説得力のある行動と選択をすることができる。だからこそ誰もがデザインを学ぶべき
●なぜそのデザインなのか?を意識しながら生活する
●とにかくこの2冊を読め
- 誰のためのデザイン(D.A.ノーマン)
- ノンデザイナーズ・デザインブック
●表現するスキルを身に付けるにはとにかくパクれ!そして数を作れ!
以上がこのnoteのまとめになります
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます!
そしてお疲れ様でした
ここまで書いておいてなんですが、僕はデザイナーでもなんでもありません
ただデザインのことを知っている大学生プログラマーです
もっと詳しくデザインについて知っていたり、デザインに情熱を持っている方は世の中にごまんといます
デザインに興味が湧いた!デザインについてもっと勉強したい!という方はぜひそういう方達のnoteやブログを読むことをおすすめします
もしくは本を読むことをおすすめします
デザインはとても素晴らしい技術です
デザインを理解してうまく使いこなして、あなたの生活がもっと豊かになることを願っています
それでは新しいデザインライフを楽しんでください!
まるけんでした!