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枝豆の収穫
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枝豆はお湯を沸かしてから取りに行けというくらい鮮度が大事!
今週は枝豆収穫をおこないました。
枝豆のこれぞ旬!と呼べる収量時期は5日間ほどしかありません。
3連休をはさみ、ところどころ葉が黄色くなっています。
鞘が肥大する前の枝豆は小ぶりですが、プリッとした食感と美味しさが特徴です。栗のような甘さがします。いつまでも食べることができます。
「やめれない、とまらない」
と中毒性を秘めた代物です笑
鞘が肥大するとくびれがあり実がしっかりとついていて見栄えがよくなります。食味は若干固めで、味が落ちてしまう傾向にあります。
いつも枝豆のサイズで悩みます…。
見た目を重視するのであれば、多少固くなっても、大きくしたほうがいいのかも知れませんが、本当の食味を追求するならば、大きくなるほんの直前を収穫してすぐ茹でるのが大切だと考えています。
「枝豆はお湯を沸かしてから取りに行け」
という格言があるくらい鮮度が大切です。
丁寧なお仕事をするのでしたら、下の鞘を収穫して、大きくなった、上部をもう一度収穫するのが品質的にはベストかも知れません。
今は一株一株を抜き取る収穫方法を採用しています。
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枝豆の様子です。
子実肥大期にカメムシの被害も少なく、健全な鞘が多いです。
サビ病が圃場に広がらなかったら、3粒鞘がもっとできたと思います。
惜しかった。
けど来年と自分に期待。
今度はもっとよくなる(はず)。
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枝豆をもぐ前に、大豆の根と葉を落とします。
社員さんがカマで葉落としをしてくださいます。
去年は全部一人でやりました。
ありがとうございます。
自分の実体験でわかったことですが、刈取り収穫して圃場外に持ち出してハウス前で処理すると意外と葉や幹のガラがかさばります。
そのために、圃場で枝豆収穫が完結できるような段取りにしました。
また、大豆楎(こん→茎や幹の部分)は窒素分が多く含まれていて、土に還すと土壌が肥えます。
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枝豆もぎ取り機。
シリコンのゴムが回転して、枝豆をもぎます。
少し強めに当てると鞘が痛む場合があり、処理速度と質のオペレーターの技量が問われます。
大豆の葉ごと入れても下に唐箕(とうみ→風で飛ばして選別する機械)があるので、ある程度の夾雑物が取り除けるのですが、予め葉を落としています。そのほうが枝豆がキレイです。
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このあと、大型の唐箕かけと洗浄、乾燥作業を経て、出荷処理をおこないます。
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大豆の根に丸いツブツブがあるのが大豆の根粒菌です。
空気中の窒素を取り込めるとてもすごい微生物です。
根粒菌の偉大さと肥料のこれからについて
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人間が窒素肥料を化学的に作成する時はものすごいエネルギーを消費します。温暖化の原因となる二酸化炭素も発生します。
大豆の根粒菌は人間が大きなエネルギーと労力をかけた窒素成分を空気中の窒素をいとも簡単に固定できるのです。
ウクライナ侵攻なども世界情勢から化学肥料はこれからどんどん高騰して、環境保全の観点からも変化していくと見通しています。
すべてが輸入だのみの化学肥料の在り方も問われているかも知れません。
蛇足ですが、肥料と爆弾は作る工程が類似しているようです。
(よい子は肥料で爆弾が作れる?と検索してはいけません)
環境負荷の少ない根粒菌を取り巻く大豆栽培はこれから大切になると確信しています。
化学肥料と環境について詳しく知りたい方は下記のリンクが参考になるかもしれません。肥料の歴史や詳細がわかりやすく書かれています。
収穫できる喜び。感謝。
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社員さんがナイロンコードの刈払機で枕地をキレイにしてくださいました。
これで収穫のときのコンバインが簡単になりますね。
隣接耕で播種したので、境目が統一されるのもいい感じです。
収量が減るのが玉にキズですがね…。
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枝豆がパックされた商品をいただきました。
また、少しずつ、一歩一歩。
体の重い亀のように、ゆっくりと確実に進んでいこ。