見出し画像

切っても変色しないリンゴ!希少種【千雪】の魅力

切っても、すりおろしても変色しない驚きのリンゴが存在することをご存知でしょうか?その名も希少種【千雪(ちゆき)】。この品種は変色の原因となる”ポリフェノール酸化酵素”の欠落により、塩水につけたりしなくても殆ど色が変わらない特性を持っています。変色しないリンゴというのは非常に珍しく、その希少性から注目を集めています。
※トップ画像は「リンゴ大学」様のサイトより引用:https://www.ringodaigaku.com/ringo_blog/blog/2020/10/22/8393.html

千雪の特長

【千雪】は10月中旬に収穫を迎える品種で、生で食べても強い甘みがあり、とても美味しいリンゴ。そして最大の特徴である「変色の無さ」から、加工した際に大きな価値を発揮します。例えばサラダやスムージー、デザートなど、リンゴそのままの素材の味、鮮やかな色を活かした料理や飲み物に最適です。ビタミンCや塩を使わずにキレイな色をキープできるので、こだわりのバーではカクテルの原料になることも。


画像引用:https://www.ringodaigaku.com/ringo_blog/blog/2020/10/22/8393.html

リンゴが変色する原因とその対策

そもそもリンゴが茶色くなるのは、果肉に含まれる【ポリフェノール】【ポリフェノール酸化酵素】が結びつくからです。リンゴの実を切ったりすることでこの反応が起こると、果汁や果肉が酸化して茶色く変色します。
しかし!【千雪】のようにポリフェノール酸化酵素が欠落している品種は、切っても茶色くなりにくいのです。

変色しにくい品種は他にもあり、例えば夏リンゴの【つがる】もその一つです。これらの品種は、生で食べるのはもちろん、見た目を重視する料理や飲み物にも非常に役立ちます。


品種ごとの「変色のしやすさ」
画像引用:https://www.aomori-ringo.or.jp/20220407/5625/

無農薬神話の誤解

「無農薬で作られたリンゴは茶色くならない」という説をたまに見かけますが、これは間違いです。リンゴの変色は農薬の有無に関係なく、ポリフェノールとポリフェノール酸化酵素の存在によるものです。したがって、無農薬かどうかは変色には影響しませんので、ご注意ください。

まとめ

変色しないリンゴ【千雪】はその特性から生食だけでなく、さまざまな料理や加工品にも適しています。切っても色が変わらないので、見た目を重視する料理にも最適です。収穫を迎えるのは例年10月中旬ころ。味も甘みが強く非常に美味しいリンゴなので、売場で見かけたらぜひ試してみてくださいね!

このnoteでは、ひと味違ったリンゴの楽しみ方や独断と偏見の推し品種、簡単美味しい果物レシピなどを発信しています。気に入っていただけたらぜひ「スキ」ボタンをお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?