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美大生、卒業制作の葛藤

お気に入りの漫画の2巻目を読んだので、睡眠薬をラムネみたいにパクパク。玄米茶で流し込む。

私やっぱ、デザインとか向いてないんじゃないの。SNSで、これいいなって思うものがたくさんあっても、いざパソコンを開くと全部真っ白になって、なにもできなくて、とりあえず丸とか四角とかで画面を埋めちゃったりする。
全然、音楽を聴いて口ずさむ方が楽しい。
はぁ、今までそんな苦痛じゃなかったのにな。いや、痛みを誤魔化して誤魔化して、なんか、他人のフリしながら作ってた。
だから、出来上がったものも私のものじゃない気がして嫌だった。

間に合うかもしれないけど、間に合わないかもしれない。間に合わなくても、卒業はできる。
そんなビミョーな距離の作業は、パッとしなくて、ちょっと虚しい。

美大生って、そこも結構つらいんじゃないの。
テキトーに形作っとけば提出はできるけど、あとは自己満みたいな。ハートとパッション、みたいな。だから差が生まれる。つらいけど。

私は薬まみれで不健康だけど、それも言い訳にしてんじゃないの。
ビョーキで眠いから 悲しいから 泣きたいから できないから 伝わらないから そんなことばっか思って、サボってんの。逆に、卒業までそんなカンジでやってこれたな。

ここまでくると周りと比べるとかじゃない。
もう、それは苦しくない次元にいる。
私のハートの弱さが嫌なの。サボってもへーきな自分が、気持ち悪くて反吐が出そうなの。

でも人は言う。「自分はサボってるだけでまだまだできるって思ってるけど、実際それが最大出力だよ」って。
痛い、痛い痛い、痛い。
飛んできた矢が何十本も私を貫通して、私、傷だらけ。

昨日の夜、就職先で新卒デザイナーになる夢を見た。怖かった、怖かったけど、これが大人だと思った。これが、社会で好きなことで生きていくということなんだ。その 好きなこと も、いまは怪しいけれど。

私、多分これから先、何十回と後悔すると思う。多分今の卒業制作が上手くいかなかったこともずっと後悔すると思う。でも、それでも、この葛藤は間違いなく、私の人生に必要不可欠なものとなるはず。なんか、そんな気がしてる。

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