私はどうしてこんなに弱くなってしまったのだろう
私はなぜ、こんな人間になってしまったのだろう。
幼少期の頃は、ただただ絵を描くのが大好きで、笑顔の絶えない、そして、歌うことが大好きな子どもだった。
ある日、小学校で学級会が開かれた。
私は目立ちたがり屋だったので議長に立候補して、みんなの前で元気よく(多分ウザかったと思う)議会を進めた。
私は、全員が私の話を聞いてくれるのが楽しくて、嬉しかった。
学級会の後、私が当時気になっていた男の子に「あれはないんじゃないの?」と言われた
まあ、はしゃぎすぎて議会になってないということだろう。
当時の私は気になる男の子からその指摘を受けたことに、とても恥ずかしさと怒りがわいていた。
そこから私は(元からの心配性もあったが)、人前で自信を持って話すことができなくなった。羽目を外すのが怖いから。でもそれでもやっぱり「人目を浴びたい」これは変わらなかった。
中学では学級委員や合唱コンクールの指揮者をしたりした。自分を上手くセーブしつつ、こなせた気がする。怖さは残るものの、やっぱり何か、地位を得たかったのだと思う。
高校では、部活や課題が忙しく、代表みたいなものは一切立候補しなくなった。部活や課題で母数の多い中で輝きたかったからだ。しかし、部活では怒鳴られて基礎練習ばかりの日々。課題では1人でこもって黙々と絵を描く。結局、音楽も美術も輝けなかった。音楽も美術も私は下手くそ、基礎ができてない、あの子の方が上手い。そういったように、私はどんどん自信をなくして、もう、目立たなくていいから、怒られないようにしようと、これからはそう決めた。尊敬している人や、好きな人にガッカリされるのは1番つらいから。
大学に入った。2年くらいまでは良かった。みんなやりたいこととかあまり決まっていないし、差もそんなに開かない。怒られることもなかった。しかし3年になると、真剣に制作を進めたり、将来のビジョンを考え始める。あれ、あんなに絵を描くのが好きだったのに。どうしよう。私、デザインにわくわくしない。鬱病やパニック障害もあって、デザインに使える時間もその時は少なかった。
そして、彼氏にも振られた。「鬱々しい」と。自己肯定感は下がるばかり。母親は毎度慰めてくれるけど、もはやそれも虚しい。
私には、自信と、わくわく(熱量)が足りない。小学校のときにポロッと落としてしまったみたい。あの頃の自信に満ち溢れた私はもう戻ってこない。厳しい部活を乗り越えても、就活を乗り越えても、自信が全くついてこない。
しかし、あの頃の私が自信に満ち溢れていたのは、無知だったからだろう。人と比べるという概念も知らず、大して怒られたり指摘されたりすることもなくチヤホヤされていた。
だから私は今、自分を色んな人やモノと比べたり、人に怒られたり指摘されたりすることで、強くなる試練を毎日こなしているのだ。
今は自信が無いかもしれないけれど、私には21歳なりの考える頭がある。毎日毎日答えを導き出して、それを信じていくしかないんだろう。答え合わせなんてない。自分が決めたことを、やればいいの。そしたらいつか、素敵なウーマンになれるかしら?
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