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なかなか読み終わらない本
こんにちは。
最近「生き物の死にざま」と言う本を買いました。
面白い本はあっという間に読み終わるのですが、この本は面白いのに、なかなか読み終わりません。
本の内容は、タイトル通り、昆虫やクラゲ、タコ等様々な生き物の死にざまを書いているのですが、1つの話が終わる度に、なかなか次のストーリーを読む気にならないのです。
昆虫やその他の動物の生き方に、こんなに触れた事は無かったですし、何よりその死にざまと言うか、生きざまが、なんとも言えず、いちいち一回本を閉じて考え込んでしまいます。
大学で死について学んだ際、死を考えることは自分の生き方そのものを考えることだと、感じました。
まさに「死にざま」は、「生きざま」なんだと思います。
私は学生時代に、自分の生きる価値や意味について、とても悩んでいました。
そんな時、たまたま出会った方に、かけてもらった言葉が
「生きる事に意味なんてない、生きていること自体に意味があるんだ」
というものでした。
すごく印象的だったのですが、当時の私は素直に受け取ることができませんでした。
人より優れた部分があったり、高い志があったり、世の中や周りの人にいかに貢献できるか。
自分の存在する意味や価値が見出せない=生きてる価値がない。そう考えていたからです。
当時は、現実と理想の狭間でかなり苦しんでいたのですが、今やっと生きてることそのものに意味や価値があると、思えるようになりました。
死に向かう生きるという時間の中で、存在する毎日と、そこにいる自分。
全てが自分の生きざまなんですね。きっと。