髪を切ったらサモハンキンポーになった
タイトル通りである。
髪を切ったらサモハンキンポーになった。
美容師に提示したのは土門蘭さんの写真。
前髪は揃え気味で短めで、横の髪は頬に向けて少しカールするようなボブである。
久しぶりの美容院である。私は美容院難民で、これという美容院がなく、挙句自分で切るようになった。しかし、自分で切ると、自らの溢れんばかりの毛量を処理しきれず、何度も切る羽目になり、それに、量を減らさないと抜け毛もすごいので、掃除が大変だった。
なので、勇気を出して美容院を探し、これというところで予約したのだ。
初めから少し不安な面があった。
「ちょっと後ろ撮らさせていただきますねー」と急に動画を撮ったのだ。インスタに載せていいですかとか一言もなかった。最後も撮っていたのだが、インスタに載せるともいっていなかったので、載せないのかも知らないが、これをどう利用するのか一言言って欲しかった。
施術が始まると、髪の毛以外の話はほとんどしなかった。家族経営で床屋も併設されていて、その主人(父親)がお客さんと盛り上がってる中、こちらはそうでもなかった。最初答えたアンケートに、(話は)どういう雰囲気がいいかとい問いに、特になしと答えたからであろうか。静かと答えた訳ではないのだが、比較的静かだった。
まぁ特になしと選択したからいいんだけど。
そして、おもむろに
「最近横にレイヤーいれるお客さん多くて〜」
とレイヤーを入れ出したのだ。
あれ?とおもいつつ、眼鏡を剥奪された私にはぼんやりとしか鏡がみえず、まあ写真の通りになるならいいかと流していた。
そしてこの有様である。
何が似合わせカットだ。どっからどう見てもサモハンキンポーじゃねぇか。
夫と子どもがかわいいと言ってくれたので、4割ぐらいいかとも思うのだが、今のところ何回も鏡の中のサモハンキンポーを確認している。
本当は文筆家のようなミステリアスで知性のあるような女性にしてもらいたかった。これだとちょっと個性を主張しすぎている。もう40手前にもなって、自分の個性をファッションで表現するつもりはない。それならば1000円カットでいいのではないかと思うのだが、それも嫌なのだ。面倒臭!
うーん。また美容院はしばらくいかないかな。あーどうしよう。