能力レーダーチャート
ドラえもんのひみつ道具に、いいとこ選択肢ボードというものがある。画像検索したら以下のようなものが出てきた。
たしかにこんな感じだった気もする。
3つあるレバーを上げることで、それぞれ体力・格好良さ・知能を高めることができるが、1つ高めると後のふたつは低くなる、という道具である。
自分だったらどうやって設定して使うかな?と考えながら観ていたので、よく記憶に残っている。
試験のときは知能を上げよう。
デートのときは格好良さをあげよう、会話のために知能も上げた方がいいか。
運動会のときは体力だな。
といった具合に妄想していた。
でも平時は全部、中くらいにしておくだろう。
結局、全体でバランスをとろうとしてしまうのである。
バランスを示した図にレーダーチャートというものがある。この記事のヘッダ画像の蜘蛛の巣みたいなやつである。
なぜこんな話をしているかというと、自分の能力をレーダーチャートが良い形になるよう、バランスを取っていたことに気付いたからである。
勉強してまあまあ点が取れたし、ジョギングしてまあまあ体力がついたし、美容室行ってまあまあ格好良くなったか、みたいな感じである。レベルアップ時に能力を割振れるRPGみたいな感じである。
大人になるまではバランスを見ながら能力を伸ばしていても良いと思う。
なぜかというと、「結婚しやすい」状態になるからだ。
結婚相手を選ぶときはトータルバランスで選ぶ人が多いと思う。例えば、すごく格好良いけど働かないとか、すごく稼いでくるけどDV野郎だとか、著しくトータルバランスが悪いと結婚を躊躇する気がする。
一方で、仕事ではトータルバランスではなく、突出した能力の方が重要だと思う。
なんでもできる、というのは何にもできないのと同じだ。
ドラマでよくある「誰にでも優しいってことは、誰にも優しくないのと同じよ」みたいな感じである。
この、突出すべき能力を何にするか、というのが人生でも難度の高い選択だと思う。
お笑い芸人が漫才やコントの練習をするように、アスリートが特定のスポーツだけ練習するように、自分の能力とセンスを見極めて伸ばす必要がある。
実に難しい。
でも、必要な選択である。
ただ、もし選択できなければ、トータルバランスに見合った職業を選ぶ、というのも選択肢の1つだと思う。
余談だが、レーダーチャートは実は使い方が難しい。よく無能な上司がレーダーチャートにしてくれ、と言ってくることがあるが、そのたびにレーダーチャートの使い方をレクチャーしなければならず大変だった記憶がある。逆にいうと、レーダーチャートがあったときそれが正しく使えているかを確認するだけで相手のレベルを測ることができる。ご参考まで。
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