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じゃがたら小話【vol.3】例のヤツに打ち勝つ!オランダ品種Innovator(イノベーター)

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オランダで栽培される品種の紹介!第二弾はフレンチフライ用品種のInnovator(イノベーター)。こいつはオランダで2004年に品種登録された比較的新しい品種だが、世界中で愛されているすごいヤツ。(日本では忍び系)

フライドポテト用として愛されている理由は?

Innovatorは、揚げ物やベイクドポテトなんかに適していると言われる。オランダのスーパーマーケットにも、「揚げ用パッケージ」に押し込まれ、こっそりと売られていることもある。

しかし、Innovatorの真骨頂はやはりフライドポテトだ。なぜなら、塊茎が大きくて長いので、特に北米風の長いタイプのシューストリングにぴったり!ラセットバーバンク系などとごく一部の人々の間で称されることもある。

一番のアピールポイントはシロシストセンチュウ抵抗性

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Innovatorのアピールポイントをいろいろ言ったが、一番好まれる理由は、ジャガイモシロシストセンチュウに抵抗性を有するからであろう。(ジャガイモYウイルスにも耐性があるようだ)

オランダでは作付面積の2〜5%でGpが存在すると推定されている。主なパソタイプはPa2およびPa3で、Innovatorはこれらに抵抗性がある。ただし、現行品種の中ではInnovatorのGp抵抗性は優れているが、より高度な抵抗性を示す品種が求められ開発されているとのことなので、ある日突然いなくなってしまう可能性も否めない。

参考:ヨーロッパにおけるジャガイモシロシストセンチュウ対策

日本では無駄なInnovatorの栽培情報

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誰が参考にするんだろうというツッコミには聞く耳を持たず、播種(植栽)密度(株間)も...
ちなみに播種深度は3cmで、通常より深めが望ましいそう。

28-35mm(種イモサイズ): 24 cm(畝間75cm)/20cm(畝間90cm) (55,000 plants/ha)
35-45mm(種イモサイズ): 30cm(畝間75cm)/25cm(畝間90cm) (44,000 plants/ha)
35-50mm(種イモサイズ): 33cm(畝間75cm)/28cm(畝間90cm) (40,000 plants/ha)
45-50mm(種イモサイズ): 35cm(畝間75cm)/29cm(畝間90cm) (38,000 plants/ha)
50-60mm(種イモサイズ): 39cm(畝間75cm)/33cm(畝間90cm) (34,000 plants/ha)
※切らずに使用
50-60mm(カットした場合): 33cm(畝間75cm)/28cm(畝間90cm) (40,000 plants/ha)

参考:HZPC社HP

出会えるうちに会いに行こう

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ジャガイモの品種は、私たちの目の前から突如消えてしまうことがある。Innovatorもより高度なGp抵抗性をもつ品種が開発されれば、その役目を終えるだろう。それは、悲しくもあり喜ばしいことでもある。

私たちは心に留めておく必要がある。

「ジャガイモには出会えるうちに会いに行こう」

Innovatorは加工会社を通じて日本に忍び込んでいるのは確かだ。ただし、InnovatorはAgriaより新参者ということもあって(?)名を明かさないことが多いので、出会うことは困難かもしれない。

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