保護犬がレスキュー犬になる話について
保健所から保護された犬が災害救助犬になったり、セラピードックになる話がある。
私自身、動物が好きだし小さい頃から動物保護活動に興味があったので、そういう話を目にすると、1匹でも殺処分から逃れてられて良かった、と思う。
はじめに言っておくと
保護活動をしている人たちを本当に尊敬している。
でも、
と思う。
なんか違和感があるというか、
これも、「じゃあどうしろって言うんだ」
って言われちゃいそうだけど、
殺処分されるはずだった保護犬が
使役犬(?)となって生きていく道のりを
ちょっと怖いな、思う。
人間にとっての存在価値=犬の存在価値
殺処分される予定だった犬は多分、
野良犬だったりペットだったり、繁殖犬だったり。
引越で飼えなくなった、とか
子供がアレルギーだった、とか
子供を産まなくなって役に立たなくなった、とか
要するに、
人間にとっての存在価値が無くなった犬たち
だから、手放されて、【処分】という名目で、
窒息死されられる予定だった犬たち。
その犬が生きていける道は、
人間にとっての存在価値を見出すこと
しか、無い。
ペットとして、使役犬として。
ペットとしてもう一度、生きるならば、
運がよければ
「私たち人間がごめんなさい」
と思って、大切に迎え入れる人間に出会えるかもしれない。
でも、レスキュー犬になるなら、
彼らを窒息死させようとした不特定多数の「人間」
のために、彼らの命を使うことになって。
犬の気持ちは分からないけど、
きっと褒められたら尻尾を振りながら喜んで、
一生懸命好かれようと努力するんだろうな
と思うと、
「良い話」が怖くて、怖くて。
人間が一括りの大きな生命体だったら、
私たちのやっている事は、
怪我をさせて、病気にして、
治療や看病をする過程に喜びを感じる、
サイコパスのホラー映画と同じなんじゃ無いのか、
と思ってきて
今日も眠れない