間
いつも通る道の、いつも通る場所のキンモクセイの香りが、気づけばしなくなっていた。
ええ、少し前だろう、ああキンモクセイだわ、うっとり、ってしてたの。
あれ、この香り、キンモクセイのだっけ、昔好きだった人のだっけ、ってしてたの。
時の移ろいは速い。
自分の生活は、ボールを投げる人と、ボール、両方の性質を合わせ持つ。
いつもは自堕落な生活を送っているが、たまあに長い文章を投げては、その文章とともにぐおおっと日々を飛ぶ。
着地すれば待っているのはまた自堕落な生活。
簡単な話で、僕はただ僕が僕らしくないのが嫌なだけなんだろう。だからたまあに言い訳がましく文章を書く、今だってそう。
その上、ボール投げも、ボールも、質を良くしようとはしない。せめてその質を良くすれば、きっともっと、もっと。
向いてないんだろうなと思う。自己啓発。
自己啓発で人を動かそうとしてるのやばいけど。
でも、心の奥ではずっと、憧れの人と、いろんな景色が、うずいて止まない。
好きだと伝えたい。
さよならと伝えたい。
また明日と言いたい。
だからまた、何か書くの。