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【2025年1月6日】相手を思う時間

 初稽古と思って弓道場に向かったが、動き出しが遅く、午後の道場は閉まっていた。

 シャッターを開けて一人稽古をすればいいだけだが、その準備にかかる手間と時間を惜しんで今日は別のことに時間を使うことにした。

 公民館長に新年の挨拶をし、移動した。その後何度か日が差したので「やっぱり少し引いてくればよかったかなあ」と往生際悪く後悔をしながら、場所を変えた。ヘタレである。
  
 数名に手紙と葉書を書いた。もともと筆まめな方だが、この2年ばかり自筆の手紙を書く回数がめっきり減った。

 自筆かメールか、あるいはSNSか。情報を伝える上ではいずれも大差はないのかもしれないが、ひさしぶりに便箋にペンを走らせて感じたのは、この一文字ずつしたためるゆっくりした時間は、始終相手のことを思っているということ。

 一定の時間、相手のことを思い浮かべながら言葉を綴っていく時間は、書く側としても満たされている。

 言葉の少ない手紙を、丁寧に書いた。
  
 大晦日に3時間もかけて書いた手紙は、出せないままでいる。数年抱えている思い。頭の中の整理にはなった。

撮影:丸橋ユキ

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