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【2024年12月21日】インクルーシブ

 狭障連(狭山市障害者団体連絡会)の年末懇談会に参加した。

 25分間ずつテーブルを移動しながら各団体とグループディスカッションをすることがこの会の内容だが、どのテーブルでももっと時間がほしかったくらい濃い話が交わされた。
    
 会が終わって部屋を出たところに白杖のかたがいたので、一緒にエレベーターで下まで降り、タクシーが迎えに来るまでお話をして過ごした。タクシーを呼んだ後でどちらまで乗るのか尋ねたら、駅までだという。私だったら徒歩10分かからない距離。早く知っていたら一緒に駅まで歩くこともできたなあと思ったが、私じゃ心許ないかな。これまで視覚障害のかたと歩いたのは、数えるほどしかないのだから。この近距離がタクシー乗車の距離になってしまうのだなあと、生活の中のバリアーを教えられた思い。
  
 今日はたくさんの話を聞いて、抱えている課題や悩みはそれぞれの団体で違いはあるものの、全体を通して「人が足りないなあ」という感想を持った。というか、いつも思っている。福祉分野に限らずあらゆる分野、社会全体の話である(あまり話を大きくすると太刀打ちできない問題に思えてしまうから、いけないね)。
  
 日常の中での差し迫った心配や困難の解決は急ぐべきだし、また、教育の場をインクルーシブ*にしていくことの重要性を話されたかたがいたが、これも同時にものすごく大事。小さな種を蒔いておくようなものだろう。

 ところで、自分と同じ考えを持たない人に対して、根気強く向き合うこと、あるいは場合によってはスルーすることが苦手な人が増えているように感じることがある。そういう点からも、インクルーシブな環境はみんなに必要で、みんなが過ごしやすくなるキーだと思う。
  
 いろんな人との接点があるといい。   

隣り合った2本の銀杏。のんびり屋の左の木が私の目を楽しませてくれた(昨日撮影)

   
撮影:丸橋ユキ 

*インクルーシブ:(英 inclusive)「インクルーシブ」は、「包括的なさま」や「すべてのものを含んでいるさま」の意味を持つ言葉で、おもに社会福祉や教育の現場などで使われる用語である。さまざまな背景を持つあらゆる人が排除されないこと。障害の有無や国籍、年齢、性別などに関係なく、違いを認め合い、共生していくことを目指す社会をインクルーシブ社会という。
    

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