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【24年10月10日】理想論としての半農半X

半分は農業、半分は好きなことや得意なことをして生活の糧とする「半農半X」について、よく考える。生き方として理想的だなあと思いつつも、どこか拭えない疑問もある。塩見直紀さんの本を読んだ20年前当時から、この感想は変わらない。

「好きなこと、やりたいこと」を、果たして「半分」に抑えることができるだろうか。好きなことを仕事にすると(あるいは仕事が好きなことになると)、得てしてワーカホリックになるものである。また、農作業は天候に左右されるので、時間のコントロールが難しいこともあるだろう。そしてこちらもハマってしまえば、農作業以外にも研究や情報収集に没頭するだろうと想像できるので、「半農」で済むだろうか。人生を賭けている農業者に怒られそうな気もしてくる。

そして、世の中の「仕事」が1日8時間を基本に考えられている。時給の単純労働でもなければ、4時間働く人を二人揃えれば8時間労働者の働きに匹敵するという簡単な話でもない。

どっちもやりたいけれど、身は一つ。時間は有限。さあ、どうする。半農半Xは理想論ではないだろうかと私は半信半疑なのだが、これができるかどうかはきっとタイプによるのだろう。

稲刈り中に出会った子

何をどの範囲で協働するかあるいは分業するか、という話になってくると思います。このことは長年考えています。個人で? 核家族で? 大家族で?地域で?

共同体の構成員が増えれば、結局その中で分業は進みます。小さな会社でマルチプレイヤーが活躍し、大きな会社は縦割り組織になっていくように。

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