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史上最強のボクサー
「ウォーカー・スミス・ジュニア」だ!
「マイク・タイソン」より多くの人をなぎ倒し。
「ハーンズ」がデュランの首から上を吹っ飛ばしたような殺人的なパンチを、左右・オーバーハンド系・フック系・アッパー系全てのパンチで打て。
ダブル・トリプルコンビネーションの最後のパンチで、ボクサー史上最高の才能と呼ばれる「ロイ・ジョーンズ・ジュニア」以上に正確に相手の顎を打ち抜く。
15ラウンド、ノンストップでジャブも打てる
そんな史上最強のボクサーが
「ウォーカー・スミス・ジュニア」こと、
「シュガー・レイ・ロビンソン」だ!
彼は過小評価されている。
「拳聖」と呼ばれ、
1940年代に既に華麗なフットワークとジャブで、近代ボクシングを祖となった。
記録に残されている映像からわかる、ダンスや卓球、ゴルフのスイング等を見ても、ロイ・ジョーンズ・ジュニアやワシル・ロマチェンコのような運動神経の塊でもあり、リング名が「シュガー・レイ」のため、レナードのような、ボクサータイプでスマートな史上「最高」のボクサーのように思われているが、
実像は異なる。
タイソンやハーンズ以上に人間を破壊する、史上「最強」でもあるのだ。
喧嘩の延長線と技術論としてボクシングが見事に融合している。
「はじめの一歩」の鷹村守やリカルド・マルチネスが、野生と技術が融合した最強ボクサーとして登場し、
そのモデルとされる「リカルド・ロペス」も恐ろしいボクサーであるが、
「シュガー・レイ・ロビンソン」は、彼ら以上に恐ろしい!
アグレッシブなフォイトスタイルで人気の「マニー・パッキャオ」以上にバランスが優れ、スタミナもあるので、彼以上にアグレッシブだ!
確かに、ボクシングは進歩し、「メイウェザー」や「ロマチェンコ」のようなスタイルに戸惑うかもしれない。
しかし、運動神経の塊である彼は非常に短期間にそのスタイルに対応して勝ってしまうだろう。
むしろメイウェザーやロマチェンコは、ロビンソンのような質・量・破壊性を持った相手と対峙したことがないので、12ラウンド、冷静に対処できない方が高い。
無尽蔵のスタミナと打たれ強さを持ち、マイペースで、一瞬のスキを捉えることに長けた「ハグラ―」との対戦が一番面白そうである。
しかし、ロビンソンは15ラウンド、ジャブを打ち続けられるスタミナを持っている。しかもハーンズ以上に殺人的で、ロイ・ジョーンズ以上に正確にパンチが打てる。ロビンソンの有利は動かない。
映像記録が断片的で、白黒映像のため、
パウンド・フォー・パウンドで除外されたり、
レジェンド枠で紹介されることも多いが、
ボクシング好きなら、現在のボクサーと、ちゃんと比較してほしい。
その凄さ・恐ろしさがわかってもらえると思う。
「シュガー・レイ・ロビンソン」は過小評価されている。
いまだ、彼の領域に到達したボクサーはいない。
カシアス・クレイだけが、その領域に到達できる可能性があった、ただ一人のボクサーだった。