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2045年愛知と熊本が最強に


▼2045年時点で人口維持できるのは、1719市区町村のうち49市町村だけ

▽2020年と2045年人口比較で100%以上の市町村一覧

出典:「都道府県・市区町村のすがた」統計局

・沖縄県:12市町村
・愛知県:8市町村
・福岡県:4市町村
・熊本県:3市町村
・東京都は1,大阪府は0

▽沖縄県の2045年人口維持率100%以上の市町村

出典:「都道府県・市区町村のすがた」統計局
出典:「令和3年経済センサス‐活動調査」経済産業省

・12市町村と人口維持率ナンバーワンですが、八重瀬町を除き、1人当たり付加価値額も給与総額も全国平均を大きく下回ります。
・沖縄県八重瀬町は、那覇市・糸満市・南条市に囲まれた有料老人ホームが充実?

▽愛知県の2045年人口維持率100%以上の市町村

出典:「都道府県・市区町村のすがた」統計局
出典:「令和3年経済センサス‐活動調査」経済産業省

・100%以上の人口を維持できるのは8市町村ですが、給与水準が沖縄に比し明白に高いことがわかります。
・全国平均以上の1人当たり付加価値額及び給与総額を実現している5市町村(豊田市・知立市・清須市・東海市・刈谷市)が全て、人口維持率100%前後に揃っています。

愛知県の5市(豊田市・知立市・清須市・東海市・刈谷市)の合計だけで、全国の製造業の従業員の33.7%、総売上の53.6%、付加価値額の46.2%、給与総額の42.8%を占める「富める地域」を2045年時点でも愛知県は維持しているのです。

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▽福岡県の2045年人口維持率100%以上の市町村

出典:「都道府県・市区町村のすがた」統計局
出典:「令和3年経済センサス‐活動調査」経済産業省

・福岡県は人口維持市町を4つ持っていますが、いずれも全国平均を下回る1人当たり付加価値額及び給与総額です。
・中心となる福岡市の産業構造は以下の通りで、電気ガス等のインフラ産業以外に、建設業が全国平均を上回っているものの、同程度の規模のある卸売・小売業と医療・福祉業は全国平均を下回っており、23区や大阪市のような「一極集中型都市」とはいえません。

出典:「令和3年経済センサス‐活動調査」経済産業省



▽熊本県の2045年人口維持率100%以上の市町村

出典:「都道府県・市区町村のすがた」統計局
出典:「令和3年経済センサス‐活動調査」経済産業省

・熊本県は、人口維持市町の数は愛知県の半分以下ですが、菊陽町と合志市の1人当たり付加価値額及び給与総額は全国平均を上回る「豊かな市町」です。
・しかも、菊陽町は、世界ナンバーワンシェアの半導体受託生産会社「TSMC」誘致に成功しました。上記数値はTSMC誘致前のもので、既に「豊かな町」だったのです。
・さらに、大津町・合志市・熊本市は菊陽町の隣に位置します。

・TSMCは、Toyotaの2倍の時価総額を有し、誘致の経済効果はNHK News Webの情報によると、2030年までに7兆円とも20兆円とも言われています。
この経済効果は熊本市の年間売上の4倍にもなります。
菊陽町・大津町・合志市・熊本市に一大経済圏が誕生するのです。


以上から、Toyotaを有する愛知県とTSMCを有する熊本県が、2045年時点でも「豊かな市町」を維持し最強になることが予想されます。



▼過疎は過疎を呼ぶ

▽2045年時点で人口が半分以下になる市町村(1719市区町村のうち198市町村)


出典:「都道府県・市区町村のすがた」統計局

・人口が40%未満となる40市町村のうち、人口が1万人を超えるのは、2つしかなく、「人口1万人」が人口急減の分水嶺と言えます。


▼記事一覧


▽日本経済


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▽地方経済


人口維持目標値と人口急減信号
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埼玉県VS千葉県VS神奈川県
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札幌市VS福岡市
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2045年愛知と熊本が最強に
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▽出版情報


日本経済論: 日本経済は三段階で消滅した
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