店員さんに話しかけられると詰む。 #エッセイ
楽しい秋が乾燥も運んできた。
カサカサというまではいかないが、リップが手放せないくらいには乾燥している。
顔が乾燥し始めたらスキンケアどころじゃ済まなくなるのでいつものスキンケアに足すクリームを買うことにした。
ネットで色々見ながらあれはどうだのこうだのと考えるが、グラム数を具体的に想像することが苦手でどうも決めきれない。
もちろんどのくらいもつのか、ということはテクスチャとかにもよるのだろうが、なんとなくの量でも分からないと決め手に欠ける。貧乏性なのだ。
商品のアピールポイントもまぁだいたい同じようなことを書いてあるし難しい。
少し面倒だが、届いてから気に入らなくて新しいのを探す手間を考え、実店舗にいくことにした。
こういう店に行く時、いちばん苦手なのは店員さんに話しかけられることだった。
ゆっくり成分などを見ながら選びたいのに、POPUPなどで宣伝に来ているブランドの社員さんなどがいるとさらにハードルが上がる。
もちろん社員さんは自社の商品を宣伝しに来ているので仕方ないが、ほかの製品と比べたりしにくくなる。
おすすめされたものをすっかり気に入ることができればいいが、そんなこと滅多にない。
その店で買うつもりで行ったのに、店員さんに話しかけられて買うのをやめてそそくさと店を出てしまうこともある。
話しかけられると緊張します、とかいたカードなんかを名札みたいにつけておいた方がいいのだろうか。難しい。
そういったこともあって、いつも行くのは店員さんが忙しくてお客さん一人ひとりに構っている暇がなさそうな店だ。
もはや私の分は会計さえしてくれればいい。
保湿クリームというのもたくさんあって、選ぶというのも大変だ。
気になったもののテクスチャーや容量対費用などを見ながら程よいものを探すしかない。
そんなこんな言いながら結局、3店舗ほど回ってあれもいいこれもいいで決まらず、出直すことにした。
春が来るまでに決められるか、少し怪しい。
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