膝を捻挫した話。 #エッセイ
膝を捻挫した。
小走りの途中で、着地の瞬間にグイッと膝から下が内側に入った。
転けずに耐えたけど、痛くて世界が止まったような気がした。
二十何年生きてきて、捻挫も骨折も1度もした事がなく、どこにぶつかっても田んぼに自転車ごと落ちても擦り傷などの外傷しかできなかった。
どこまで痛かったら病院に行くべきなのか、湿布で済ませればいいのか分からず、次の日の朝一で病院に行った。
腫れてもないし、赤くなってる訳でもないけれど、内側が悪かったらダメだからと言われたため、MRIをすることになった。
検査前の部屋でこれ着てね、と渡された長着の着心地がよく、楽天で売っているか調べてしまった。(売っていた)
ベッドに固定されて、ゴゴゴと音を立ててる筒の中に突っ込まれる。
おぉ、これがMRIかと思ってキョロキョロとしてみたが、特に面白い部分もなく、目を閉じておくことにした。
頭のすぐ上に、レーザーを見ないでください、と書いてあり、うっかり見てしまいそうで怖かったのも目を瞑った理由の一つだ。
次のスキャンは何秒です、何分です、というカウントが音楽(なにかのバンド)と一緒に流れてきたが、正直何分とか言われてもどのくらいか想像ができず、ほぉ、としか思えなかった。
MRIが終わって診察室に戻るとなんともないね、との診断をもらった。
結構派手にグッといった気がしたが、ただの捻挫で済んだようで、やはり謎の丈夫さがあるなと確信。
湿布を出してくれるとのことで、処方箋と会計を待った。
MRIと診察で7000円ほど。
今月のお昼ご飯はおかかと昆布のおにぎりだと確信して病院を出た。
朝、寒いと思って着てきたパーカーが暑いほど日が照っていてよかった。
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