7/12(手術当日)
事態の急変
7/12の手術の後、かなり余裕をこいていたが、事態は急展開した。
1回目の手術は正直楽だった。
7/12の朝9:15ごろから手術室に入り、あっという間に全身麻酔で眠ってしまい、起きたら終わっていた。
やけに頭がスッキリしており、話もできるし、スマホも打てる。
じっと寝てなきゃいけないのが少し億劫で、スマホゲームで時間を潰していたくらいだ。
奥さんの方が心配で、LINEを送っていたが、一向に返信がない。
せっかくうまく行ったし、この時は、とにかく腎臓を攻撃するな攻撃するなと、自分の身体に言い聞かせていた。
油断することなく、確実に上手くいくように努めたつもりだった。
意識しすぎたのがダメだったのか、実は気にしない方が良かったのかもしれない。
血の塊
手術後の経過を観察するために担当の先生が来てくれて、移植腎のところのエコーを見てくれた。
するとどうやら、腎臓の周りに、血の塊が複数でき始めているとのこと。
この塊が増えていくと、腎臓の機能が衰えていってしまうらしい。
治療の方法としては、薬で血の塊を減らすか、もう一度同じ場所を切って、血の塊を掻き出すというものらしい。
さらに並行して、血小板?の値もかなり少なくなっていて、貧血も進んでいるとの事。
同じような症状は2年前にも一回あったらしいが、かなり珍しいらしい。
この病院は、毎週3回程度腎臓移植を行なっているくらい、日本の中でもトップクラスの数をこなしている病院だが、今までで6,7回くらいしか同じような例がないとの事。
結局治療法としては、とてつもなく高い薬(ソリリス)を使って、血漿を作る働きをしているホアイ?の動きを抑制する、というものになった。
しかし、このソリリスという薬を使うと、髄膜炎にかかりやすくなったり、感染症のリスクが高まる。
感染してしまうと、免疫力が下がってしまうため、かなり危険になるらしい。
そのため、手術後半年くらいはかなり気を使って過ごさなければならない。
効果が検証できるのが、半年後という事。
加えて、移植手術した箇所をもう一度切り開いて、血の塊を物理的に書き出すという手術も同時に行うとの事。
2回同じ場所を切る時の痛みは、シャントを作った時に経験しているので、かなり嫌だった。
しかし、腎臓さえ元気であれば、自分はどんな状況でも我慢するという気持ちがあった。
わざわざ奥さんが痛い思いをしてくれた腎臓を最優先に考えるのは、自然な事だ。
腎臓さえうまく動いてくれれば、という願いでいっぱいだった。
そして、夜になっても奥さんからの返信はなかった。
ずっと寝ているので、夜には背中が痛くなり始めていた。
早く起き上がれるようにならないかな、と期待をしていた。
この背中の痛みも地獄の始まりだった。
ここから数日間は地獄が次々と迫ってくる。
*ちなみに、2回目の手術後にとんでもなくしんどくなったため、メモすらできなくなってしまっており、うる覚えで後日書いているので、少し時系列が間違っているかもしれない。