滑り止めを受けずに挑んだ大学受験
こんにちは。まるです。
私は高校1年生から行きたい大学が決まっていた。
裕福な家庭ではなく私立に行けるお金はなかったこと、
地元を離れる選択肢がなかったこと、
なりたい職業を目指すためにはその大学へ行くことが
近道だったことが理由かな。
高校1年生からコツコツ勉強した。
学年で良い成績を残せたこともある。
高校3年生になり、周りも部活が一段落して
いざ大学受験だ!とシフトチェンジを始めた頃
私の学年成績はゆるやかに落ちていく…
運動部の集中力には勝てず、正直落ち込んだこともあったけど
それでも毎日コツコツ勉強を重ねた。
そこから数ヶ月が経ち、学校推薦をもらい試験を受けた。
先生からは絶対に受かる、と言われ応援された。
しかし、緊張で面接はうまくいかなかった。
結果発表の当日、
掃除当番を抜け出して廊下でこっそり合否発表を見た。
私の番号は見事になかった。
結果、私以外の学生は受かっていた。
自分にがっかりした。
初めて友達の前で泣いてしまった。
初めて、学校のトイレで泣いた。
職員室でも泣いてしまった。
その頃、母が高校の先生に呼び出された。
先生から「まるに私立を受けさせてあげてください」と
懇願されたらしい。
母は先生に言った。
「まるは、私立を受けてもいいといっても受けないと思います。
自分がこの大学に行きたいと決めたら、行くと思います。
申し訳ないけど、私はまるを信じています。」
ーーー その後、前期試験を受けた
推薦試験から前期試験までの記憶は正直ない。
結果、前期試験も落ちた。
前期試験に落ちてからの記憶は鮮明に残っている。
落ちてから、何故か私の中で
いろいろなものが吹っ切れた。
「これ、とりあえず最後までやるしかねんじゃね?」
毎日変わらず毎日コツコツ勉強した。
春休み中、高校の図書館に出向いてただただ勉強した。
時々、先生が声をかけてくれた。
「前期試験どうだったの?」
「だめでした。後期も頑張ります。」
「そっかあ…」
「はい!」
ーーー 後期試験を受けた。
自信も不安もなく、受験した。
過去も未来もその時の自分には本当にどうでもよかった気がする。
ただ、受験した。
ーーー 3月下旬、私は友達とディズニーランドに出かけていた。
母から着信。
ん?
「まる、受かってるよ」
「え?あれ?大学?」
「そう」
「えーーーーーーー!!!!」
ディズニーランドで飛び上がった。発表は明日かと思ってたのに。
一気に道が開けた気がした。
その後、母から「実は…」と
推薦試験の後に高校の先生に呼び出さていたという話を後から聞いた。
母から
「我が家にお金がないから、私達が私立を受けさせないみたいに取られたよ!でも、まるはやる時はやるって信じてたから。」と言われた。
合格発表後、高校に挨拶に出かけた。
「どうなったか心配してたんだよ」
「無事に合格しました。ご心配かけて申し訳ありませんでした。
色々とありがとうございました。」と伝えた。
担任の先生が泣いてくれた。
「頑張ったね」って色んな先生が声をかけてくれた。
嬉しかった。
その日の帰り道、空に2本の飛行機雲。
初めて、私頑張ったんだなって。
コツコツやってきて良かったんだなって思った。
初めて自分を認められた気がする。
でも大人になって思うこと。
滑り止めの私立1つくらいは受けておいても良かったんじゃないかなと。
今、大人の自分はあの時みたいに同じ選択ができるかと聞かれたら
おそらくできないだろうなと思う。
そもそもあの頃の自分は
私立の学校を調べることすらしてなかったような気もする。
面倒だったのか?・・・違う。
行きたくない大学に行っても自分が納得しないってどこかで
分かってたからなのかなとも思う。
調べてたら選択肢が広がっていた気もするけど
逆に広げていたらここまで必死こいて勉強できなかったかも
と思ったりする自分もいたり。笑
これについては、定期的に自分の思考を考えたいと思う。笑
大学受験を思い出すとき、もう一つ思い出す話。
中学で運動部に入っていたのだけど、まあ下手くそで。
毎日コツコツ、朝早くに行って練習してた。
でもまあ上手くならず。
中学3年生の最後の試合も恥ずかしいくらいの結果だった。
そんな私に顧問の先生がお手紙をくれたの。
そこに、書いてあった。
「頑張っていれば、必ずそのことを誰か見てくれていますよ。
そして、きっと力になってくれるはずです。」
大学受験の勉強で辛くなった時、
ふとその手紙を取り出してポロポロ涙してた記憶。
頑張っていれば、必ず誰かがみてくれているという言葉。
実際、大学受験で辛かった時期も
高校の先生たちが私をちゃんと見てくれて支えてくれてたなって。
一人で掴んだ結果じゃないんだなって思って
本当にすべてがありがたかったな。
その後、中学の顧問の先生に連絡したよ。
(●●中学で勤務しているっていう話を聞きつけて中学にアポ無し電話。笑)
「本当に先生のあのお手紙に支えられました。
辛かった時、その手紙を読んでまた頑張ろうって思いました。
そして無事に合格しました。ありがとうございました。」って。
先生、電話越しに泣いてくれてたな。
それもありがたかったな。
こうやって思い出して、また胸が熱くなるううう。
結果、滑り止めを受けずに大学受験に挑戦して良かった。
振り返ると未熟な自分に対して恥ずかしい気持ちもあるけど。
コツコツ取り組んだ結果、人はちゃんと見ててくれて応援してくれた。
そして何とか掴めた合格。
私の人生の中でも大きな自信になった。
すべてに感謝。
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