見出し画像

TOCの全体最適:みんなちがってみんないい??

「まるく ながるる」このビジョンは、丸のように角のない優しい感情と、水が自然に流れるようなイメージを組み合わせています。仕事も人間関係も、無理なくスムーズに。そんな心地よい環境づくりを目指す想いが込められています。変化を受け入れながら、みんなで一緒に成長していけたらの気持ちでNOTEで伝えてようと思っています。

これは、過去のブログのリライトをして作成しています。


今日は、とても印象的な農業企業での研修体験について皆さんと共有したいと思います。先日、弘前で2日間のTOC研修を行ってきたんです。TOCは簡単に言うとボトルネックを意識するような理論です。そこで見つけた「全体最適」と「個性の輝き」の素晴らしい関係性について、書いていきます。

農業企業で見つけた全体最適の鍵

正直に告白すると、研修が始まる前は少し緊張していました。、TOCの理論がどこまで受け入れられるのか...。でも、その不安は杞憂に終わったんです。

参加者の皆さんの目が輝き始めたのは、ゲームを進めていく中でした。「うちの課題、これかも!」という声が自然と上がり、会場の空気が一気に変わっていくのを感じました。

TOCダイスゲームが教えてくれた気づき

それはTOCダイスゲームでの体験です。このゲーム、ソフトパワー研究所で開発されたものなんですが、これが予想以上の効果を発揮してくれました。

第1ゲーム、第2ゲームでは、参加者の表情に戸惑いの色が見えました。「なんでうまくいかないんだろう...」という空気が漂っていたんです。でも、第3ゲームでDVR(ドラム・バッファ・ロープ)技術を導入すると、驚くべき変化が!

「あっ、これだ!」 「やっと自分の会社らしくなってきた!」

そんな声が次々と上がり、私も思わず笑顔になってしまいました。

農業TOC ダイスゲームでの場面

個性と協調が生み出す驚きの生産性

研修中に目撃した衝撃的な光景があります。突如として到着したヤマトトラックに対する、参加者たちの対応でした。

わずか1分。 なんと、全員が自然とバケツリレーのように連携し、りんごの箱を積み込んでいったんです。誰かが指示を出したわけでもないのに、それぞれが自分の立ち位置を理解し、見事な連携プレーを見せてくれました。

「これぞ本当の全体最適だ!」と、心の中で小さくガッツポーズを作っていた自分がいます。

「みんなちがってみんないい」で進める全体最適

2日目には、予定を大きく変更する決断をしました。当初予定していた「アンビシャスターゲットツリー」のワークショップを、「全体枠の可視化」に切り替えたんです。

なぜかって? それは、金子みすずの「みんなちがってみんないい」という詩の精神が、この農園の本質にぴったりだと感じたからなんです。

お昼休みのスイカ割りでの和気あいあいとした雰囲気。作業場での各自の得意分野を活かした動き。それらすべてが、個性を認め合いながら全体として調和している...。その美しさに、思わず感動してしまいました。

未来を創る:個性を活かした全体最適の実現へ

「個性を活かすことは部分最適になってしまうのでは?」

これは、研修中に浮かんだ大きな問いでした。でも、この2日間で見えてきた答えがあります。

全体最適とは、個性を殺すことではないんです。むしろ、それぞれの違いを認め、活かし合うことで、より大きな価値を生み出せる。この農園の皆さんが教えてくれた大切な気づきでした。

研修を終えた今、個々の業務の整理整頓と、全体枠ビジョンへの意識共有。この2つが重なったとき、本当の意味での全体最適が実現するのだと、確信しています。

皆さんの組織でも、個性を大切にしながら全体最適を目指してみませんか?きっと、想像以上の発見と感動が待っているはずです。

研修の中で作成した即興の動画、AIと全体最適について考える内容でしたが、これからも「みんなで考えるきっかけ」を大切にしていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?