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笑顔は売れるのか?顧客が店員の「感情労働」に気づく瞬間

こんにちは、落語もできるまーるです!

買い物中に「店員さんの笑顔」を見てどう思いますか?
たとえば、疲れているときにレジで明るく「ありがとうございます!」と微笑まれると、何だかこちらまで嬉しくなる瞬間ってありますよね。

でもふと「その笑顔って、もしかして仕事だから?」なんて考えたことはないでしょうか?

実は、接客中の笑顔には「感情労働」と呼ばれる負担も関係しているんです。笑顔の作り方や、それが本当に売上に結びつくのか、脳科学や心理学からもアプローチされているんですよねー。

この記事では「笑顔」と「感情労働」の関係、またその「効果の違い」について掘り下げていきます。

感情労働って何?店員の笑顔に隠された負担

「感情労働」という言葉、少し聞き慣れないかもしれませんが、接客業の方が「心からではないけど笑顔でいる」ことが求められる労働を指します。

お客さんの満足度を高めるためには好感度の高い対応が求められるため、レジや受付などでの笑顔の接客が重視されるんですね。

しかし、実際には笑顔の裏にスタッフのストレスや負担が隠れていることも少なくありません。

たとえば、ある調査では「接客中に笑顔を保つ」ことが精神的な負担となり、うつやストレス障害につながるケースも多いことが明らかになっています。これはつらい。

これは特に、勤務中に「感情のコントロール」が求められる職種に当てはまり、例えばホテルやデパートのスタッフ、コールセンターのオペレーターなどが該当するそう。毎日のように笑顔を保つため、心が疲れてしまうことも珍しくないんだそう。これが続くと、自分の本心を抑え込んでしまい、言わずもがな心理的な疲労が蓄積していきますよね。

実際に、感情労働が原因で職場にストレスを抱える人は多く、対応の中に小さな苛立ちが現れてしまうこともあります。

笑顔は「伝わる」?脳科学で見る「本物の笑顔」と「作り笑い」の違い

笑顔は人に伝わるもので、脳科学でもミラーニューロンという神経細胞が相手の表情を感じ取り、こちらもその気持ちに同調することが明らかにされています。

特に「本物の笑顔」か「作り笑い」かは、無意識に見抜けてしまうことが多いのです。

心理学での研究でも、「デュシェンヌ・スマイル」と呼ばれる本心からの笑顔は、目元が自然と緩むのに対し、作り笑いは口元だけが動くという違いがあります。

これを脳が無意識に感じ取るため、作り笑いの場合には「何となく違和感を覚える」「相手に親しみを感じない」といったことが起こりやすいのです。

また、接客の場で本物の笑顔が出ると、顧客の満足度も高まることがわかっています。
例えば、笑顔を見せない場合よりも売上がアップしたという調査もあるんですよ。これは脳の仕組みによるもので、相手の「感情がそのまま伝わる」ということなのです。

つまり、笑顔一つでお客さんの印象が変わり、「買ってみたい」「また来たい」と感じてもらえるようになるわけです。

笑顔の伝染効果—笑顔は「人を笑顔にする力」がある

笑顔の力は、「伝染する」ことにもあります。笑顔は単なる表情にとどまらず、私たちの脳に「幸せ」を感じさせ、相手にもポジティブな感情をもたらすのです。

心理学の研究でも「笑顔の伝染効果」が実証されており、接する相手が笑顔を見せると、まるで鏡のようにこちらも笑顔になることが多いとされています。

例えば、店員が笑顔で「いらっしゃいませ」と声をかけると、私たちも自然と笑顔になり、会話が弾んでお買い物がより楽しいものに感じられることがあるでしょう。

また、電車に乗っている時ふと赤ちゃんと目が合うと微笑んでしまう現象。自発的微笑といって、自然と微笑んでしまう経験、ある人もいるのではないでしょうか?

こうした「笑顔の連鎖」は、仕事の場だけでなく、日常生活でも簡単に感じられるもの。次にお店に行ったときに、ぜひ意識してみると良いでしょう。笑顔が広がると、場の雰囲気も明るく、前向きな気持ちが生まれますよね。

まとめ

笑顔が売上に関係するかを脳科学や心理学の観点から見てみると、店員の感情労働にかかる負担や、顧客が偽りの笑顔を察知する仕組みが見えてきます。

感情労働の裏にあるストレスも事実ですが、一方で「笑顔には伝染効果」があり、相手にもポジティブな感情を伝えます。接客で自然な笑顔が見られると、顧客の満足度が上がり、お店の魅力や売上にプラスの影響をもたらすのです。

次回お店で自然な笑顔に出会ったときには、ぜひその笑顔に感謝の気持ちを伝えてみましょう。その笑顔はあなたにもきっと伝染して、素敵な瞬間を生み出してくれるはず!

それでは、今日もたくさんの笑顔が皆さんの一日に広がりますように〜
今日もクリエイティブな1日を!


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