ウザさが逆に知名度を作る!?Sky株式会社のCMが気になる理由とは?
好きなCMはAdobeのPDFラブレター、まーるです。
Sky株式会社のCMを見た知り合いが
「わざとらしい演出や藤原竜也氏の強烈な存在感に
ウザいと感じた。ウザすぎる」
と言っていました。
ウザいの定義は人それぞれなので一概に言えませんが
みなさんはデザインや広告プロモーションの裏側で
「ウザさ」こそが狙いであり
知名度を上げるための効果的な戦略ってこと
気がついてますか?
・Sky株式会社のCMがなぜウザいという人がいるのか
・なぜそのウザさが効果的なのか?
・広告のクリエイティブテクニックの裏側
そんな話を完全個人的主観で
お話したいと思います。
念の為先に補足させていただきますが
まーる自身はSky株式会社のCMがウザいとは
1ミリも思ってもおりません。
むしろそんな風な意見が出ている時点で
企業の狙い通りなんだよなーと思う次第です。
広告、デザインという視点でお楽しみいただけたら幸いです。
ウザさが生むインパクト
不自然な展開の意図
Sky株式会社のCMは
一見すると不自然で現実味がない展開が特徴。
例えば、
突然現れる藤原竜也氏が経営者に向かって説明を始め
経営者が「君、名前は?」と尋ねるシーン。
このような展開は現実的ではありませんが
視聴者の注意を引くためにわざと不自然にしています。
(と思います)
視聴者が「何だこれは?」と思うことで
記憶に残りやすくなる手法。
このような意図的な不自然さは
視聴者に強い違和感を与え
CMの内容をより記憶に残りやすくしています。
違和感が強過ぎて
逆に内容が入ってこない場合もありますが笑
日常生活の中で突然現れる非現実的なシーンは
視聴者にインパクトを与え
「この会社は一体何を提供しているのだろう?」
と興味を引きます。
そう。すでにあなたは術中にハマっている、
というわけなんです。
注目を集めるための演出
不自然なシナリオや演出は
視聴者の関心を引き
記憶に残る広告を作るための戦略。
スライスオブライフ(Slice of Life)、
つまり「生活の一片」「日常の何気ない一幕」
といった意味の広告とは異なり
現実離れしたシーンは視聴者の興味を引くための手段。
こうした演出は、視聴者がCMの内容を覚えやすくし
ブランド名や製品名を記憶に留めさせる効果があります。
例えば、会社経営者の前に
突然現れる藤原竜也氏のシーンは
非現実的であるがゆえに視聴者の関心を引きます。
このようなシーンを見た視聴者は
「いや、なんだこのシーン…」
と興味を持ち、結果的にCMのメッセージを
深く受け止めることになります。
ただ、ちょっと未来感が中途半端に感じるんですよねー
90年代に描いた近未来みたいな(個人的見解)
そこもまた、印象に残るポイントなのかなーとも思います。
キャラクターのインパクト
藤原竜也氏の強烈なキャラクターや演技も
視聴者の注意を引くための重要な要素。
彼の存在感はCMにおいて大きなインパクトを与え
視聴者が「Sky株式会社=藤原竜也」
として認識してる人も多いはず。
そして、何よりも藤原竜也氏の演技。
CMではさほど個性が全面に出ることはありませんが
さすが舞台俳優。蜷川幸雄の愛弟子だけあって芝居に熱があり
どんな役どころも素晴らしく演じていると感じます。
「うざい」と感じている部分が演技だとするなら
プロモーション的には成功とも言える。
プロモーションの観点で見ると
その強烈なキャラクターが視聴者の記憶に残るため
結果的にブランドの認知度を高める効果につながりますからね。
わざとらしさの効果
広告のわざとらしさは
視聴者の関心を引くための効果的な手段です。
視聴者が「わざとらしい」と感じることで
逆にその広告が記憶に残りやすくなります。
また、このわざとらしさが
ユーモアとして捉えられることもあり
視聴者にポジティブな印象を与える場合もあります。
例えば、藤原竜也が経営者に
「見える化しませんか?」と唐突に提案するシーンは
わざとらしさが際立っていますが
これが視聴者に強い印象を与えます。
視聴者は「またこのわざとらしいCMだ」と感じつつも
自然と内容を覚えてしまっているのです。
なぜ「Sky株式会社」と繰り返すのか?
ネットの知恵袋で
「株式会社という言葉を繰り返すからうざい」
というコメントを見ました。
株式会社を繰り返すことに何の悪気もないと思いますが
広告プロモーション的に「繰り返す」「連呼する」は当たり前。
当然です。
認知度がない状況であれば
覚えてもらうために
会社名やサービス名を繰り返し強調する。
これは、知名度を上げるための戦略。
何となく見ているCMを改めて注目して見てください。
社名やサービス名を繰り返し
連呼しているCMは多々ありますよ。
Sky株式会社のCMに至っては
正式名称を繰り返すことで
視聴者に企業名を強く印象づけることが
できてると思います。
これにより、視聴者が他の企業と混同することなく
Sky株式会社を覚えることができますから。
この戦略は、特に知名度が低い企業や
新しい製品を紹介する際、特に有効です。
視聴者が「Sky株式会社」
という名前を何度も耳にすることで
自然とその名前が頭に残り
製品やサービスに対する認識が高まります。
[結論]ウザさの根源は環境と状況の掛け合わせ
Sky株式会社といえば
最後ロゴと一緒に映し出される空の映像。
ついでにスローで歩く藤原竜也氏。
そして、何といってもタクシーCMの印象が
強い人も多いのではないでしょうか?
ところでタクシーを乗る機会ってどんな時?
大抵こんな状況でしかタクシーには乗りません
(偏見すぎ)
そんな状況で見るCM。
そりゃポジティブに見れるはずがありません
(偏見すぎpart2)
気持ちがネガになっている状況で
あのCMが流れる。
藤原節と不自然な展開、そしてあのブルースカイ。
タクシーに乗ると必ず目に飛び込んでくる
逃げられない状況。
(いや、流れるから仕方ない)
結局これがウザさの原因なんではないでしょうか?
まーるはそう結論づけます。
異論認めます笑
ウザさの向こう側にある成功
Sky株式会社のCMが一部の視聴者に
「ウザい」と感じられるのは
その強烈なキャラクターや不自然な展開
わざとらしさが原因です。
しかし、その「ウザい」こそが
視聴者の記憶に残るための強力な武器となっており
知名度の向上に大きく貢献しています。
広告クリエイティブの視点から見ると
お決まりのフレーズや
ブランドイメージ直結の空のビジュアル
多少のわざとらしさや不自然さは
結果的に視聴者の注意を引き
記憶に残るための効果的かつ重要なテクニックです。
Sky株式会社のCMは
その戦略が見事に成功している例と
言えるでしょう。
最近では、藤原竜也氏の盟友吉田鋼太郎はじめ
あらゆる盟友たちがSkyCMに名を連ねています。
もはやSky軍団です。
これからも注目していきたいですね。
え?
それではみなさん、今日もクリエイティブな1日を!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?