「アイランデクス株式会社」|企業協賛タイアップ記事「ここにもまーる」
「まーる」を応援いただいたきっかけ
Q.この度は、「まーる」活動へのご協賛をいただき、ありがとうございます!まずは、「まーる」をご支援いただいた理由をお伺いしてもいいですか?
地域通貨「まーる」の活動っていうのは、割と初期から存じて存じ上げておりました。
普通の金銭じゃないやりとりが、本来的な地域の盛り上がりだったりとか、人間関係、信頼関係の構築にすごく重要なんじゃないか。という観点から進められている活動なのだと思っています。
私もそもそも、そういう普通の金銭じゃないやりとりの中で物語が生まれたりとか、物々交換のような世界観が好きで。
「ぜひとも応援したいな!」という思いで協賛させてもらいました。
9月のお祭り「まーるフェス」でもご一緒できる機会があるということだったので、すごく楽しみにしています!
仕事で信頼されるから、個性が活きる
Q.石垣島でのアイランデクスさんには「引越し作業だけでは終わらない」という不思議なイメージがあります。引越し中にスタッフさんとお客さんが仲良くなって、そのまま飲み友達になっちゃう。というような。笑 これは、私の周りで偶然こういうことがたくさん起こっているだけなのでしょうか?
いえ、これは全国各所で起こっていることですね!
クニさん(この日インタビューに同席の、アイランデクス社員さん)は、特に強みを発揮されている部分なのかもしれないですが。笑
弊社には本当に多様な仲間が集まってくれていて、そういったフレンドリーで楽しい仲間に囲まれていることに、自分も感謝しています。
ただ、スタッフさんのそういった個性やノリ、といった部分だけで「お客さんと友達になる」現象が起きているのかというと、決してそうではないと考えています。
離島引越し事業において、自分たちとお客さんの最初で最大の接点はやはり、「引越し」という、お客様の大切な荷物をお預かりするお仕事なので、仕事を通して信頼を築くことができなければ、スタッフがいくら面白くて魅力的な人であっても、個人的に仲良くなるようなことは起こらないと思うんです。
石垣島への引越しが完了するまでの間、例えば内地で東京で荷物を搬出する際の対応を褒めていただいたり、ここにたどり着くまでの荷物の状況をご案内するメールや、電話の姿勢というのを気に入っていただき、お客様が我々を信頼してくださって。まずはそのお仕事を無事完了したというところに、スタッフのキャラクターが合わさって、より深いファン関係、友人関係が出来上がるのだと思っています。
こうした現象は我々がクオリティの高い仕事をできた証でもありますし、会社としても推奨していることでもあるので、クニさんがそのように活躍していただいているのは素晴らしいことですね!
ひとつの箱から、信頼と美意識が生まれる
Q.アイランデクスさんに関わる記事を拝読しているなかで、「島箱」というものの存在がすごく気になりました!開発に2年ほどもかけられたとか…!「島箱」について、詳しく教えていただけますか?
「島箱」というのは、荷造りに使う弊社オリジナルのダンボールで、本当に、すごくこだわっているアイテムです!
安心して荷物をお預けいただくための、こだわりサイズ&頑丈さ
離島引越しサービスを始めて一番多かったトラブルは、やはり物品の破損だったんです。内地の引っ越しだと普通トラックで運ぶので、基本的には水平移動になります。多少凸凹な道があっても、トラックのサスペンションが負荷を和らげてくれる。
それが離島の引越しとなると、荷物の積み下ろしの際にフォークリフトでグワングワンと動かすことも多いですし、コンテナに詰められて船に乗ったあとも、5m,6mといった波を超えていくことがざらにあります。
そうなると、コンテナの中で上下左右に荷物がガシャガシャと動いてしまい、結果、お預かりした荷物が破損してしまう。
事業を始めた頃に、そういうことが何度か重なったんです。
それは、自分たちがどれほど一生懸命対応しても、いかんともし難いもので。
そういった破損を防止するために、まずは、コンテナにぴったり合うようなサイズのダンボールを作れないかと考えたんです。何も知らない人が何も考えずに積み込み作業を行なっても、パズルのように、コンテナにぴったりとハマるダンボール。
これができれば、荷物の間に余分な隙間が生まれにくいので、ガシャガシャと動くことが減り、破損を防げるんじゃないかと。
それからやはり、ダンボール自体の頑丈さ。
通常、ダンボールは薄ければ薄いほど原価が安くなるので、使用する段ボールの質にどこまでこだわるか?ということについては、業者によってそれぞれ考え方があります。
一般的な普通の内地の引越しですと半日や一日で終わることも多いので、そこまで段ボールにこだわる必要性も小さかったりします。
一方、自分たちの荷物は、何度かの積み替えを経て、一週間ほども波を乗り越え続けて島に到着することもしばしばです。それだけの期間、そのような環境で荷物をお預かりする箱なのだから、日本で一番頑丈にしたっていいだろう!ということで、協力してくださるダンボール会社さんに、一番分厚い、一番頑丈な素材で作ってほしいとリクエストしました。また、ダンボール断面の波の構造も「Aフルート」といって、非常に頑丈なタイプのものを選択しています。
こうして出来上がった、「誰が荷積をしても離島輸送で荷物が破損しない箱」が、島箱です!
箱から生まれる美意識で、人と人をつなぐ
また、島箱を通して、社内で統一された美意識というか、「こういうのが美しいよね」「こういうのが人としてかっこいいよね」といった感覚を醸成できたらいいなと思っているんです。
離島で多く活動する自分たちのスタッフやお客様には、やはり枠にハマらないタイプの方達も多いです。そうした個性豊かな人々が共にあるなかでも、積荷の美しさだったり、そこに向ける意識に共に感動することができれば、スタッフは長く一緒に働けるし、お客様にはファンになっていただけるのではないかと思うんです。
様々な場所に営業所があることが、自分たちの特徴のひとつです。
石垣、宮古島、対馬、五島、福岡、東京にも。
それら各地の営業所メンバーが、荷物をコンテナに積み込んだ後の写真を投稿しあうグループチャットがあるんです。例えば「今日の種子島行きの人だけど、こんな感じだったよ」みたいな感じで。
そうすると、それぞれのこだわりが見えてきたりするわけですよね。
ダンボールが綺麗に積まれているのはもちろんのこと、パイプ椅子とアルミラックが隣あっているところにはクッションになるものを入れているな、とか、横に当たっても傷がつかない製品同士を隣り合わせているな、とか。
スタッフさん毎の美意識やこだわり、「開けた人を(美しさで)驚かせてやろう」といった気持ちが発露する。そういう、仕組みというほどでもないですけど、文化みたいなものが、この離島引越し事業にはあります。
"余計な仕組み"いらずのサイズ感
Q.過去にご自身の会社の規模として、「50人以下ぐらいまでのサイズ感がちょうどいいと感じている」と仰っていましたが、ここにはどのようなお考えがありますか?
まずは一般論として、一人の人間が仕事のなかでしっかりとした人間関係を築ける人数は7人くらいまでだと言われているらしいんです。
そしてまた、自分が深く関わっている7人それぞれにとっても、深く関わる7人がいる。組織が2階層で作られているとしたら、7x7=49に、自分を足して50人。
なんとなくそれくらいが、複雑な仕組みを入れすぎずに成り立つコミュニティのサイズ感なのだという話を聞いたことがありました。
実際、今はちょうど50人程度のメンバーで仕事をしていますが、メンバーみんなと、サシでご飯に行ったりということが違和感なくできる、余計な仕組みやルールなしに一体感を持って動いていけるサイズなのかなって、肌感覚も含めて、思っています。
ただ、事業として長くやっていく上で、もっと強くいい組織を目指していくタイミングでは、いろんな制度というか、美意識やエチケットを統一していくための仕組みを軸にしながら、少し組織を拡大していく可能性もあるだろうと、今は考えています。
Q.コミュニティや人間関係を活性化させる上で、これ以上は仕組みが"複雑すぎる"、"余計である"という線引きは、どのようになされるものでしょうか?
「その仕組みやルールが、自分やチームが目指すことに、本質的に寄与しているかどうか」ということだと思います。
自分が大きな組織の中にいた時に感じたことなのですが、組織が大きくなればなるほど、いろんな確認事項も増えるし、それらが組織の本来の目標に対して本質的な機能を果たさないことも多い。本当にやりたかったこととどんどんずれていってしまうような感覚を覚えたことがあります。
僕が強く持っている思いは、仕事や人生において、自分やチームの目的、事業で言えば「お客様にどのような価値を届けるか」という点に、自分のリソースを全部使い果たしたい。というものです。
それこそが本当に一生懸命やるということだと思うし、それができていれば「今日は頑張った」と胸を張って一日を終えられる。そんなことが毎日続いたら幸せだな、と思います。
例えば根回しだったりとか、本質的じゃない、お客様に価値を届けることとは遠そうに思える業務が増えていくと、モヤモヤしたまま一日が終わってしまうのではないかと思います。
そのモヤモヤが、"余計なこと"を見分けるセンサーになるのかもしれません。
人々を様々に応援できる言葉を
Q.各所で大きく掲げられている「人生に離島を」というスローガンが、個人的にすごく気になっています。決して、離島にどっぷり、であることばかりを要求していない。離島へのライトな関わり方を応援、許容しているような言葉だとも感じられます。ここにはどんな想いが込められていますか?
離島に関わる様々な人々を応援できるスローガンにしたかったんです。
引越し事業のお客様となる「これから離島に住もうとする人」の背中を押すことはもちろん、「住んでいるわけではないが関わっている人」を応援する言葉。そして「離島に住んで、脈々とそこで暮らしを作ってきた方々」に拍手を送るような。
自分は元々が島の人ではないですが、そのなかで、"人生に少しでも離島を加える"ということが、心豊かな暮らし、そのヒントになることを様々に体感してきました。
それは、島に行くことを決断したお客様から感じることもあれば、島で生まれ暮らしている方々、移住して住まれている方々、いろんな方向から感じることです。
決して都会と離島を比べての二元論を展開したいわけではないんですけど、少なくともここ(離島)には、みんなにとっての大きなヒントがあるなって、それを強く感じたんですよね。
だから、自分たちが離島に関わるときはいつも、そこに何か人本来の正しさや美しさがあるんだ、離島にある豊かさを学ばせて頂くんだと思ってますし、この姿勢はついに持ち続けていたいです。
はじまりは「島で暮らすこと」への感動
自分がこの仕事を始めたきっかけは、一人のお客様と出会ったこと、そして、そこで得た感動でした。
離島に帰ることになったのに引越しに困っている方とたまたま知り合った自分が、当時引越しなんてやったことないのに、なんとか頑張ってやりきってみたのが、この仕事の始まりです。
その時に、「島で暮らす」ことには、こんな苦労と感動があるんだなって。
引越しの手段を苦労して見つけて、自分たちも汗水垂らして箱、荷物を運んで。それをやり終えた時の、お客さんと一緒に涙を流せるような感動。それが忘れられなくて。
それを続けたくて、このお仕事を続けさせていただいております。
今はこの引越しというシーンだけではなくて、島で必要不可欠な車を運ぶ車輸送の事業をさせていただいたり、様々な事業者さんと一緒になりながら空き家をリノベーションする工務店の事業を行ったり、ゲストハウスや、役場と一緒に学生寮を運営したり。島に関わる様々な事業をさせていただくようになりました。
①島に移り住みやすくする ②島に暮らしやすくする ③島と関わりを持ちやすくする ④島の情報を集めやすくする というのが、今の事業展開のコンセプトです。
気付けば島について随分と色々考えるようになりましたが、最初のきっかけは、島で暮らす人たちがあまりに豊かに思えて、ただただ感動してしまったこと。やはりそれだけです。
いろんな出会いから、自分たちが関われる、求めていただける"関わりしろ"をいただけて、今も事業を続けられていることに、感謝しています。
お客様と「再会する」
我々が大切にしている言葉の一つに「お客様と再会する」というものがあります。たとえば石垣島には、引越しや車輸送の事業で関わらせていただいたお客様たちが1,000人以上いらっしゃるはずで。
そういったお客様にまた、引越しやお仕事以外での様々な場面でお声掛けいただいたりとか、ファンとして我々のことを見守っていただけるようになることを本気で目指しています。
まーるというツールを使って、お客様と再会するきっかけができたり、つながり続けるようなことができれば、なお素敵だなあと思っています!
今回タイアップした企業さんは…
アイランデクス 株式会社
業種
会社のテーマである「人生に離島を」を より身近なものにするため、離島の引越しだけでなく、暮らしに寄り添ったサービスを展開しています。
・島に移り住みやすくする:引越し・物流事業
・島に暮らしやすくする:工務店事業
・島と関わりを持ちやすくする:宿泊事業
・島の情報を集めやすくする:メディア事業
設立
2018年1月5日
所在地
福岡県福岡市中央区大名2丁目6番11号
他、石垣島、宮古島、沖縄本島、沖永良部島、福江島、壱岐島、対馬に営業所がございます。
企業概要
私たちは、離島地域の社会問題解決を第一のミッションとしながら、持続可能な事業を創造します。
中でも「離島引越し便」は、日本中の「離島」の物流課題を解決するためにはじまったサービスです。
離島という、大手企業が軒並み撤退した領域でのチャレンジ。時代に逆行していると言われながらスタートしましたが、今では年間1万件超のお問い合わせをいただくようになりました。
水牛で荷物を運んだり、小型船で手運びで荷物を運んだり、台風で島に閉じ込められたり、急遽お客様先に飛んでいったりと、泥臭い仕事もたくさんありますが、離島への引越しはお客様の一大決心・人生のターニングポイントに立ち会えるドラマチックな仕事と思い、取り組んでおります。