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【バトン連載】お家で淹れる美味しいコーヒー|縁をつなぐレシピ Vol.7|文とレシピ:白上大樹(CANAAN)@石垣島


◎ご挨拶

みなさん、こんにちは。
CANAANという名前で、自家焙煎のスペシャルティコーヒーとお菓子のお店を夫婦で営んでおります、白上大樹・桃子です。

現在は週4日の営業で、珈琲は生産者のストーリーや顔が見えるような焙煎・抽出を、お菓子はなるべく身体に優しい材料で一つ一つ丁寧に作ること、を心掛けて小さなお店で日々ひっそりと営業しております。

今回はお客様でもあり、お友達でもあり、うちの珈琲豆をお店でも使ってくれているHUALANIの果南ちゃんがバトンを繋いでくださり、喜んでお受けしました。果南ちゃんどうもありがとう!

◎CANAANについて

元々は小浜島のホテルの中にあるラウンジで始めたカフェがスタートでした。私たちが思っていたよりもスタートする時期も場所も規模も全てが想定外。始めた当初、お客様は1人も来ないですし、店の看板の紙はヤギに食べられる…など、今だから笑って話せますが大変なこともたくさんありました。

それでも少しずつお客様が来てくれるようになり、素敵な繋がりや出会いに恵まれたお陰で4年間頑張ることができましたし、カフェを営むということがとても好きになりました。

私たちの作るものや空間で誰かが癒されたり、元気になったり、誰かと良い時間を過ごせたり、何かに出会うきっかけになったり…と、挙げればキリがないですが、そういう瞬間に立ち会えた時にお店をやっていてよかったなあ、と心の底から思います。

お店の「CANAAN」の意味も聖書に出てくる地名で、「安息の地」や「楽園」という意味の場所なんです。

石垣島へ移転しようと決めたきっかけは娘を授かったことが大きいですが、小浜島で過ごした間で知り合った方々との繋がりやご縁があったからです。

石垣島での営業も紆余曲折ありお休みしていた期間もあったのですが、今は週4日という少ない日数ですが夫婦揃ってお店に立ち、心込めて作ったものをお客様へ提供できることが嬉しいです。

このお店が誰かにとってのCANAANになってくれたらいいなあ、と祈りを込めて、これからも頑張っていきたいと思います。

◎レシピ

さてレシピの紹介なんですが、ご家庭でも美味しいコーヒーを淹れることができる器具と淹れ方をお伝えしたいのですが・・・。

コーヒー屋さんで購入したコーヒー豆やオンラインでお取り寄せしたコーヒー豆、いろんな場所で身近に手に入れることができるようになりましたが
自宅で淹れると美味しくない、お店と違うそんな経験をしたことがある方は多いと思います。

それもそのはず。お店で淹れ方を習っても、お水の成分やお湯の温度、時間、注ぎ方、コーヒーとお湯の比率、挽き目などコーヒーの味わいが変わる要因がたくさんあるからです。

なので誰でも技術などは要らずに、注いで待つだけで美味しく淹れることができる器具のレシピを紹介します。

ぜひご家庭でも美味しく淹れることができる、その基盤をつくってもらえたらと思います。失敗してばっかりで挫折してコーヒーを淹れることをやめてしまったら勿体ないので、まずはどんなコーヒーでも美味しく出来上がるという体験をご家庭でもして欲しいのです。

そしたら自分がどんなコーヒーが好きかとか、
今度は違う淹れ方してみようとか、
浅煎りや深煎り、精製の違いなど、
様々なコーヒーを楽しむことできるようになったら、
きっと日常も少しだけ豊かになると思っております。

紹介する器具は
HARIOの浸漬式ドリッパースイッチ

https://hario-official.net/products/ssd-200-b

スイッチを押してドリップするので浸漬式と透過式の良いとこどりのレシピになります。

コーヒー豆 15g (細挽き)
お湯 240g (80度〜95度)
浅煎りは95度〜
深煎りは80度〜
(調整してみてください)

まずは円錐のペーパーフィルターをはめて、リンス(お湯をかけます)。
目的は器具のあたためとペーパーフィルターの紙の匂いをとるためですがこれはしてもしなくてもどちらでもいいです。

浅煎り

・スイッチをあげて、先にお湯を240g淹れます

・お湯を淹れ、粉にお湯が触れた瞬間からタイマーをスタートしてください。

・そして細挽きにしたコーヒーの粉を入れ、スプーンで混ぜるように10秒攪拌します。(これもどちらでも良いですが、撹拌すると味が出やすいです)

・タイマーが2分経ったら、スプーンで5秒攪拌します。

・スイッチを下げます。

・落ち切ったら抽出完了です。

深煎り

スイッチを上げてお湯を注ぐのは一緒ですが、先にコーヒーの粉を15gドリッパーにいれてから、後から240gお湯を注ぎます(浅煎りとお湯を淹れる工程が逆です)

・お湯を注いだら、スプーンで5秒ほど攪拌します(浅煎りより短いです)

・お湯が粉触れた瞬間からタイマーはスタートして、2分経ったらスイッチを
下ろします

・このときに浅煎りでおこなった攪拌はしません

・深煎りは成分が出やすいので、攪拌しすぎると嫌な味まででてしまう場合があります。

長くなりましたが、ここまでが器具の紹介とレシピです。

コーヒーを始める方に本当におすすめな器具とレシピなのでぜひお試しください。それでも悩まれるときは気軽にお店でご相談ください。

たくさんの方にお試しいただけると嬉しいです。

あ、補足ですが、コーヒー豆から淹れる直前に挽くのと事前に挽かれているものでは空気に触れてからの風味が損なわれていくスピードが全然違います。

コーヒーミルにもよりますが挽きたてがおすすめですよ。

それでは次のバトンを渡したいと思います。
sunny time の石嶺蘭沙さんです。

石嶺蘭沙さん、よろしくお願いします!

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この記事を書いた人

白上大樹(canaanのコーヒー担当)

1989年沖縄生まれ。
その後、香港、沖縄で幼少期や学生時代を過ごし
大阪や名古屋でフットサル選手、アパレル、沖縄にもどりバリスタを経験
紆余曲折あり2017年に小浜島に移住して宿を始める。
2021年に
娘の誕生と共に石垣島にお店を移転。
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