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【こうしてスタッフが集まった②】エクアドル、小学校教員を経て、焼津駅前通り商店街に再び!
新規事業の立ち上げには仲間が必要です。
特に、こども・若者世代をターゲットとする居場所づくりの場合は、寄り添い、傾聴し、興味を引き出す日々のコミュニケーションスキルも求められます。
「まる」にも、そうした現場経験を持つスタッフが全国から集まりました。ここでは、3人のスタッフそれぞれが「まる」へのコミットを決めた理由を語り、仲間集めのヒントを探ります。
タイトルからなんだ?と思われる方もいるかと思いますが、今回は、エクアドルから小学校教員、市民協働センターの経験をしたスタッフ「かんちゃん」です。
自己紹介
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鈴木貫司(すずき・かんじ)
1992年6月、静岡県、浜松市出身。
静岡県立浜松城北工業高校
→静岡医療科学専門学校理学療法学科(中退・浪人)
→常葉大学教育学部
→JICA海外協力隊(エクアドル共和国・青少年活動)コロナによる緊急帰国→小学校教員
→JICA海外協力隊再派遣
→菊川市市民協働センター/ まるスタッフ
趣味は海外旅行、山登り、筋トレ、ブラジリアン柔術、おしゃべり
焼津駅前通り商店街でユースセンターをオープン
高校生までは、柔道部で練習漬けの毎日。
東日本大震災のボランティアをきっかけに、こどもに関わる学校教育に興味をもち大学に入学しました。
大学4年では土肥と一緒に焼津市から業務委託という形で、静岡県で初めて大学生が運営するユースセンターを立ち上げました。
「やいぱる」は若者がぷらっと訪れることができる居場所だけでなく、地域に出ていくためのプラットフォームというコンセプトで、商店街はもちろんのこと、地域の様々な大人に協力をしてもらいながら活動をしていました。
学生だけでやるというチャレンジという感覚から、地域の大人に助けてもらいながら、一緒につくる場所であることがユースセンターでも大事なのではと感じた時でした。
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エクアドルで感じた、若者の『やってみたい』気持ち
大学卒業後はJICA海外協力隊として、南米エクアドルに派遣。
市役所に勤務し、現地の青少年グループの立ち上げや、リーダシップ研修、ユースキャンプの実施や学校外の学びの場として日本語教室、護身術教室を開いていました。
エクアドルの若者と関わっている中で感じたことは、「やってみたいこと」への気持ちを素直に表現し、行動していること。
サッカー大会をやりたい若者は仲間を集めて、週末にサッカー大会を企画する。
*ちなみに、話し合いがあった日の週末にサッカー大会を実施することになりました。(やりたいと思ってからの行動が早すぎる!)しかし、人が集まらず、グループメンバーみんなでサッカーをすることになりました笑
「ビーチに遠足に行きたい」という若者グループは地元の教会のスペースを借り、映画上映し、ポップコーンを売ったお金でみんなで遠足に行く。地域の大人たちは若者の活動へ寄付をする。
なんて生きる力が強いんだ!
若者たちが「やってみたい」という自分の気持ちを即行動に移せることに驚きました!
そして、若者の活動を応援する地域コミュニティが本当に温かい。
地域の大人たちが若者の活動をサポートする文化の源は、コミュニティで若者を育てているという気持ちがしっかりと存在していて、この若者たちがこれからの地域を担っていくという期待もあるからだと感じました。
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コロナ感染拡大で帰国 学校現場で感じた疑問。
2020年3月、コロナウイルスの感染拡大で日本へ緊急帰国。教員免許を活かし、日本の小学校で勤務しました。
コロナの影響もあり、行動が大きく制限されていた期間、担任も経験しました。感染を避けるために、黙食の徹底、話し合い活動の禁止、休み時間を自分ので席で過ごすようになど、行動がトップダウンで制限されました。
学校生活の中でも「黙って座り、話を聞かせなければいけない」「集団行動で一緒にしなければならない」「あたり前のことを当たり前にしなければならない」
「〜しなければならない」ということが非常に多いと感じました。
もちろん社会に適応していくということが重要という考えもありますが、もっと一人一人に目を向けられないのか?もっとクラスや学校をこどもたちと一緒につくっていけないのか?と管理、制限をする学校教育のあり方に疑問を持ちました。
そして、エクアドルの経験を通じ、感じたのは日本では、自分の気持ちを表現し、行動することへのハードルが高い!
*もちろん国民的な違いもあるとは思います。
もっと自由に、想いや感情を出せる場所があってもいい。
もっとやりたいことをスッと行動にできてもいい。
もっと地域に若者を応援する人たちがいてもいい。
そんな思いをモヤモヤと考えていました。
焼津の人たちと、また活動ができる!
コロナが落ち着き、再びエクアドルでの活動を経て、2023年からは、菊川市市民協働センターにて勤務。市民協働、まちづくり、若者参画をテーマに働いています。(現在は週3日は協働センターで勤務)
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シャッターも多く寂しい
この「みんなの公民館まる」のプロジェクトに関わることとなったのは、土肥から「商店街に民設民営で公民館をつくるんだけど、一緒にやらない?」と話があったとき、
「おもしろそう!」というワクワクと
「また焼津の人たちと一緒に活動ができる!」という気持ちから公民館立ち上げに関わることにしました。
やいぱるの活動を通じて、焼津のちょっと変わったおもしろい大人、学生の話を真剣に聴いてくれる大人、人生を本気で遊び尽くしている大人とたくさん出会い、こんな生き方があるんだと自分の世界が広がりました。
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そんな大人たちと10代、20代の若者たちが集まったら、きっと何かが始まる!
きっと、何かを学ぶという具体的な目的からでなく、
ちょっとした出会いや、「やってみたい」という気持ちを表現すること、
実際にやってみる経験をすることで、より人生がより豊かになっていくと信じています。
「みんなの公民館まる」はもう出来上がった場所ではなく、
若者と一緒に
地域の大人たちと一緒に
創っていく場です。
これからどんな場所になっていくのか未知数!
本当に楽しみで、ワクワクしかないです。
まだまだ書ききれていないことも多くありますので、今後も発信していきたいと思います。
長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございます。
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