【人狼note】2023.4.8 児玉事変を語る ~後編(4日目-)~
このnoteはTHE SPECIAL ROOMの昼の部第1戦の振り返りであり、前回投稿した前編の続き、4日目以降の記事となります。
是非前編をご覧になった上でお楽しみください。
.....
はっ
ここはどこ?
寝過ごした?
~渋谷駅~
よかった...ちょうど渋谷駅に着いたんだ。
急いで降りなくちゃ。
今日はスペシャルルームのイベントだ。楽しみだなー。
〜SHIDAX CULTUER HALL〜
ここにくるのももう4年ぶりか〜。
はじめての時は長野の人狼友達であるHさんと児玉さんとかTLPTの方しか知らない状態でここにきたんだよな〜。
いまやたくさんルームの人と遊ぶようになって、見える景色も変わったな。今日はきっとHさんも拍手で歓迎されるのかもしれない。
ウィーン
場所は...8階ね。
エレベーター混んでるなー。
並んで待つしかないね。そろそろ受付時間だし。
「すみません。」
前のエレベーターの列に並んでいたお姉さんから声をかけられる。
おお、この方は人狼ルームにいつも来られているのかな?それともTLPTから?いろんな方がやっぱりいらっしゃるんだなあ〜。
「あの、すみません。山下公園ってどこですか?」
へ?
山下公園?
どうもこんにちは。月1くらいでは誰かに最低でも道を聞かれるちょうど声かけやすそうな女、まるこです。
しかし、屋外でもなく駅ビルや電車内でもない敷地内で、ここが目的地でないのを確信して道を尋ねられるのははじめてでした。
地図アプリを活用して、詳しく説明しました。ありがとう、Googlemap。
.....
...はっ。
これも夢だったようだ。
夜時間が終わり、朝を迎えたようである。
4日目
プレイヤーがそれぞれ壇上に戻ってきた。隣同士顔を見合わせながら、いない人を確認する...
...いない人は...
「オオオオオオーッ」
観客から感嘆の声が漏れる。
そう、誰も襲撃者がいない、平和な朝を迎えたのだ。
児玉「今日は誰も死んでない。俺は誰でGJ出たのか、正直知りたいところではあるが...議論をしよう」
13人村であるため、2回目のGJも期待できる。残された日数はそのままいけば残り3日。欲を言えばあと1日増えると人間陣営にとって有利になるかもしれない大きな1GJだ。
富山「柏村は人狼だった!」
昨日に続き、裏手でWマークを出し、柏村が人狼と告げるとみー。
児玉「柏村目線では富山が狂人っていう推理だった。つまり、柏村目線では俺が処刑されたら人間が勝てると言っている。」
狂人は人狼陣営ではあるが、あくまで人間陣営の勝利条件は人狼3人が処刑されることであり、人狼が処刑できる状況であれば、わざわざ狂人である人を迂回して処刑する必要はない。
柏村は仲田、浦、児玉の3人が人狼であると述べており、その推理が正しければ児玉処刑で人間陣営の勝利だ。
富山目線では柏村が人狼であるため、児玉に大して黒囲いは考えにくいし、それ以前に投票などを考えると、怪しい人物が別に浮かび上がっている。児玉目線でも柏村は偽物だ。
だが、他の目線では柏村本物も否定はできない。
児玉「村視点では俺を処刑して終わらなければ柏村が偽物なことがわかってもらえるはずで...」
児玉の次の言葉を想像する。
まさか。児玉さんが。
児玉「つまり今日俺処刑が一番村としてスッキリするんだと思う。」
「...だから、今日は俺が...」
児玉が紡ぐ、次の言葉を理解した観客から、
静かな悲鳴が聞こえる。
メイソンやサミーも動揺を見せていた。
『今日は俺が死んだ方がいい』
この言葉を、児玉さんが今まで言おうとしたことがあっただろうか。
いや、ない。
そう、ありえないことなのだ。
今までの児玉さんと、遊んだことがある人にとっては。
ありえないこと、なのである。
……….
『自分が処刑されてもいい、自分が死んだ方がいい。』
言うのは勝手だけど、俺はたとえ人間だろうと少しでも思ったとしても、死んでいいと言った人には投票する。
そういう人狼をしているんだから。
児玉さんは、いつも、そうだった。
とある極上人狼のときに、児玉さんは、この言葉の真意をこう語っていた。
「未来ある若者が、上手なプレーヤーの自吊り発言を見た時。戦略的な意味を理解せずに、それが良いと思って表面だけで真似をしてしまう可能性がある。だから俺はいつも、そうしないよう注意している。」と。
この言葉に、人狼ゲームを楽しむためには、生き続けて人間であることを証明し続けてほしいという、熱意が込められているように感じていた。
これは児玉さんと遊んだことがなくても感じているはずだ。
だって、人狼ルームは、そういう人狼をしているんだから。
「私が死んだ方がいいかもと思ってしまって…」
推理が全くできず、悩んでしまったときも。
周りのお客さんは、
「死んだ方がいいなんて言わないで。」
そう優しく諭してくれていた。
とあるときには、児玉さんはこうも語っていた。
「最近よく、『落とす』とか、『弾く』っていう言葉が人狼界隈で流行っている気がするけど、落とすってそもそも人に対して使う言葉じゃないよね。落とすとか弾くって駒を落とすとかそういうときにしか使わない。それか好きな女性を口説き落とすか。」
「そういった、人を駒みたいに扱う言葉も、人狼をして間もない人が真似をしてしまう可能性がある」
この言葉の根底もプレイヤー1人ひとりへの尊厳をもって人狼をしており、人狼ルームのお客さんにも、同じように一人ひとりの「人」の命を大切にしてほしいという思いが込められているのだと感銘を受け、この言葉たちを胸に刻んで今日も私は人狼をしている。
そして、児玉さんは、私たちより何年も前から、そうルームを生んだ10年前から、変わることなく、そうやって人狼をしてきているのだ。
……….
児玉「今日は俺が…..」
そんな児玉が、喉元までこの言葉を吐き出そうとしている。
メイソン「いやいや、コダマンがそれを言うのは…」
メイソンが慌てて児玉を静止する。
人狼ルームの草創期から児玉と遊ぶ仲間たちであるプレイヤーたちの方が、絶対にこの言葉の重たさを感じているはずだ。
児玉「こんなこと言いたくない。10年間人狼していて言ったことない。でも…今日は俺が処刑されてもいい。ただ、条件がある。」
その児玉の目は覚悟に満ちており、これから自分が死んだあとの未来を描いていた。
児玉「俺の中では阿部さんが本物だったことから、富山も本物だと思っている。だから、俺を処刑するなら、富山は残してほしい。これで俺が死んだあとにやっぱり富山が偽物の可能性があるってなって処刑されたら、俺の命が浮かばれない。だから、俺を処刑したあと、最後の人狼を見つけてほしい。」
本物であると心から信じる、富山の命を守るために。
そのために、自分を処刑する。
自分が生き残るよりも、富山が生き残ることを重視した、児玉の決断。
それが10年間のこれまでを翻す、「児玉事変」を起こさせたのだ。
そこからは児玉の言葉にさらに火がつき、児玉・富山目線での最後の人狼を見つけ出す話し合いに及ぶ。
やはり、筆頭は初日の仲田への投票履歴を起点とした、デイジー・サミー・石丸の3名となり、その3名が立ち上がる。
デイジーは変わらず、サミーは人間らしい、石丸は人間らしいところもあるけど、怪しくはある。サミーは基本的にデイジー・石丸をそれほど疑えていないが、富山たちが本物と感じ悩んでいる様子だ。
石丸も、デイジー・サミーを現状疑っていないと言葉を発する。ただし、それはサミーの悩みとはまた違い、ある人物を疑っていたためだ。
最後に、大きく盤面が動いた。
石丸「この三人が疑われているのなら出た方がいいでしょう。俺がBGです。」
いままで深く席に腰かけ、深く悩み苦しんでいる様子であった石丸。
その石丸が、大きく前に出た。
そして、最後の役職者である、ボディガードを宣言したのである。
石丸「GJ先はダンカンです。」
「ダンカンGJ!?」
今日襲撃にあっていたのが、ダンカンであった。
その事実と石丸のBGCOに、プレイヤーも観客もどよめいた。
石丸「俺がBGで、ダンカンGJだったことからも、現状デイジー・サミーは疑ってない。今一番疑っているのはメイソンです。」
議論の終盤、石丸がBGCOしたことで、デイジー・サミー・石丸以外にも人狼候補が広がった。新たに浮上したのが、メイソンであった。
そして、この日の投票時間を迎える。
サミーが立ち上がり、ある言葉を児玉に送る。
サミー「俺は、児玉さんが人間なら、俺が死んでいいなんて言って欲しくない!だから、俺は児玉さんに投票する!!!」
誰よりも情熱的に、まっすぐに、人狼をするサミー。そんなまっすぐなサミーが、児玉に感じる思いを、ストレートにぶつける。
客席からは拍手も起こった。この拍手は、このサミーの感情に呼応する拍手であろう。
『人間である児玉さんに、死んでいいなんて言って欲しくない。』
この言葉に共感する者が、これだけ多くいるのだ。
だが、この言葉を吐き出した児玉の覚悟は、それ以上のものだった。
富山を守るために自分の死を選んだ児玉。
富山としては人間と信じられる人物である、児玉に、自ら処刑を決定票を渡し、こう叫ぶ。
富山「児玉さんを処刑しても終わんねえんだよ!!そして後悔するんだダンカン!!!!!」
この叫びに呼応し、さらに地面を震わせるかのように、富山を守るために自分の死を選んだ児玉は、叫んだ。
児玉「言って欲しくない、じゃねえんだよ!
俺は本ッッッッッ気で言ってんだ!!!!!
この本気がお前らにわかんのか!!!!!俺が言ってんだから間違いなんかじゃねえ!!!!!」
処刑が確定した児玉が、
この言葉の重みを訴えかける。
誰よりもこの10年気づき上げたものを翻す、まさに事変を起こす言葉。
この意味の重たさは誰よりも児玉がわかっている。児玉自身がこれまでの人生で築き上げてきたものなのだから。
そして、最後の投票を持った石丸は、この言葉に震え、紡いだ言葉は…
石丸「そんな…児玉さんの言葉は…….簡単な、ことじゃなくて…..」
「いや….ごめん、ごめんなさい……」
小さく蹲る石丸。その言葉は涙で揺れていた。
ここまで石丸は、悩み、迷い、苦しんでいた。
浦を本物だと思った2日目、投票で浦を守れなかった。
その日の夜、浦を本物だと思ったが故に浦のために戦おうと思った。
しかし、襲撃されたのは、偽物だと思ってしまった阿部。
自分の中にある児玉への疑念が、児玉に死んでもいいと発言させてしまった悔しさとその児玉の覚悟に、すべての感情が揺さぶられている。
そして、せきとめていた揺れる感情が、児玉の叫びによって、涙となって溢れでてきたのだろう。
児玉の言葉を信じ、言葉をなんとか紡ぎながら、投票時間は終わりを迎えた。
これまでの人生を塗り替えた、そんな激動の1日。
この1日の終わりは、長いようで、あっという間にも感じさせる。
最も印象に残る一場面。
私にとってまさにその言葉が当てはまる”1日”であった。
そして…
ゲームは
終わらなかった。
また、明日、誰かが処刑される。
最後の人狼を見つけ出す戦いがはじまった。
5日目
この日の襲撃は石丸。
本物だと思う人を、疑う心も芽生えて守り切れず、
やっと守り抜けたダンカンを残し、舞台に戻ることはなかった。
残りの日数が少なくなっていくと、
議論の時間もともに短くなっていく。
この限られた時間で何を話すのかも、最後の駆け引きの魅力の一つだ。
今日という日を生き残ったプレイヤーは、
メイソン、
キンバリー、
サミー、
ダンカン、
デイジー、
ジャスパー
以上6名である。
先ほどまでとみーや富山と述べていたが、生存者は全員TLPTの役者だ。
今日はジャスパーという名前の方がふさわしいかもしれない。
児玉は人間であった。
富山は結果を述べる。もう富山の視点では最後の人狼を処刑された時点でゲームセットのため、結果について語る必要はもうないだろう。
サミー「昨日あの児玉さんを処刑したからには、俺は小僧を信じる。」
初日、ジャスパーを疑い、疑う姿勢を変えなかったサミー。
パパになったサミーことパミー、ご出産大変におめでとうございます。
サミーの目の前にいた私もOちゃんも、サミーイイぞ、と応援をしていた。
それを変えさせたのは、富山自身が阿部を信じる姿や、阿部から人狼と言われた浦を処刑しに霊媒に出た姿を見せ、そしてあふれ出る感情をぶつけた結果であろう。
キンバリー「やっぱり石丸さんがBGだったことから、メイソンも可能性あると思ってるよ!」
初日から信じた人を守り抜こうとした、ひたむきなキンバリー。
人狼界一、ちょうどいい女キンバリー。近くでみたキンバリーはとってもかわいかった。いやほんとにかわいかった。もっと近くで会いたいので今度キンバリー極上に行くことにした。対面イベントをぜひ増やしてほしい。
キンバリーは一番守りたいアリサを信じ抜き、ジャスパーも信じ、初日に処刑できる可能性のある場面で浦に投票をしていた人物であり、最後の人狼像から一番遠いと言われていた人物であった。
しかし、メイソンもそれに負けない武器を持っていた。
メイソン「俺は最終票で柏村に決選投票になる票を入れている。仲田さんが人間で、柏村が人狼だった場合には俺が一番人間になるはず。キンバリーよりも。それとも俺が身内切りでそれをしてると思ってんの?」
メイソンの理論に、周囲は返事に詰まる。
理論は納得しているが、最後の人狼ならば、あり得るのではないか。
詰まった空白の中で、こう推理する村人の姿がよぎる。
しかしメイソンはさらにたたみかける。
メイソン「俺はそんな身内切りはしない。それはここにきているお客さんが誰よりも知っている。そうだよなあ!?」
メイソンの強さは、自分が生き残ることで信じた人をも守り抜く強さだ。
俺が一番に怪しいか、それを問い、疑いを拭っていく。ルーム専属プレイヤーを名乗るにふさわしい、最強のプレイヤーだ。
本当に処刑できないのである。本当に困る。いやかっこいいから長生きしてほしいのだが。今回のスペシャルルームでもそれを遺憾なく発揮しており、1回も処刑されることはなかった。
そんなメイソンが自分の力を見誤り、身内切りすることは考えにくい。
そんな同意の拍手が沸いた。
メイソン「つまり、俺が人狼になるときは富山が偽物のときだ。俺を処刑するなら今日は富山処刑だよ。」
この理論にそれぞれの人間は沈黙する。
このメイソンは、きっと今日処刑されないだろう。
最後の人狼として、処刑されるのは今日は誰だろうか。
投票時間を迎える。
最終票を託されたのは、霊媒と信じられた、ジャスパー。
しかし投票は最終票前に決定した。
この日、処刑されたのは……..
サミーであった。
サミー「明日は必ず来る。
そして今日の議論で、俺は最後にこの表を小僧に託すことにした。
明日はお前が決めろよ、小僧!!!
お前が人狼を見つけるんだ!
勝てよ!!!!!!!!!」
サミーは魂のバトンを、遺言で、ジャスパーに託した。
夜は、
やってくる。
最後の日を、明日迎えることとなった。
6日目
夜時間、最後にTLPT勢の生存で終わることから、EDのお芝居を期待する声が上がる。そんな期待に少しだけ胸躍らせながら、
最後の日を迎えた。
襲撃されたのはダンカン。
ダンカンは襲撃者の中で、唯一一度生き永らえた人物であった。
彼の推理には、”人狼が脅威に思うなにか”があったのだろうか。
議論中に”生きたダンカンの推理”を聞けることはもうない。
最後の人狼は
メイソンか。
キンバリーか。
デイジーか。
ジャスパーか。
最後の人狼はなんだってする。
きっと観客もプレイヤーもそんな疑念があり、だからこそ信じ切れる人にも迷いが生まれる最後だろう。
デイジー「やっぱりメイソンなのかなあって思う。」
世界で一番かわいい鬼、デイジーが人狼か。
メイソン「まだ俺を疑ってんの!?俺よりもキンバリーの方が人狼になるって!」
『自由に生きる』姿を体現する、メイソンが人狼か。
キンバリー「私人狼じゃない!私はほら、初日浦さんに通常入れて決戦は柏村さんに入れてる!!!人狼じゃないでしょ!メイソンの言ってることもわかるけど、でもデイジーも人間っぽいよ。」
”最後までちょうどいいと思って私を残すと、私は人間になるから”、と強いアピールを決めた、
ちょうどいい女、キンバリーが人狼か。
この最終日の中で、疑いあう人々がそろって人間だと信じられたのは、
役職者の中で唯一生き永らえた、霊媒師のジャスパーこと富山であった。
ゲームの勝敗は、彼にゆだねられた。
ここまで議論を尽くした彼らのゲームはここで終わる。
処刑された人間
襲撃された人間
その積み重ねがここまでのドラマを生んできた。
投票時間を迎え、
最終票を託されたのは、
富山。
彼がこのゲームの幕を下ろす。
そして富山は叫んだ。
富山「ああ、決めてやるよ!!!!!!
勝つのは、
俺たちだ!!!!!
投票はデイジー!!!!!」
デイジー「え?え?」
デイジーは信じた富山の予想外のセリフに、動揺を示す。
デイジー「え、これってとみーが人狼ってことだよね?」
信じた人間が、人狼だと気づいたデイジーは、笑顔だった。
デイジー「なら、よかったよ!
それは追えなかったから、よかった!」
気持ちよく騙された様子のデイジーは、富山たちへの賞賛を素直に述べ、処刑されていった。
…..
予言者 阿部、仲田
霊媒師 なし
BG 石丸
狂人 柏村
人狼 児玉、富山、浦
村人 アリサ、メイソン、キンバリー、サミー、ダンカン、デイジー
GMナナ
「この時点で、BGが生存していないため、
人間が一人襲撃されます。
人狼陣営の勝利です。」
最後に人間と信じられた富山。
その裏には、霊媒で互いに出て戦い合うことで、人狼を否定しあった浦、富山という人狼ジャンクションの阿吽の呼吸。
阿部を処刑した日に、富山処刑の択をなくすために、
決死の黒打ちをした柏村。
そして、人生で初めて、自らの命を捧げた男、児玉なくしては為しえなかった勝利だろう。
最後の挨拶の前に、児玉が富山に歩み寄り、手を差し伸べると、
富山は児玉に飛びつく勢いで抱き着いた。
児玉に身体を預け、抱き着いた富山と、そのときの児玉の姿を見て、
あのときの児玉の行動は、仲間である富山を守るためについた
人生をひっくり返したように見せる
全力の、優しい嘘だった。
と感じてとても胸が暖かくなったのであった。
ああ、あの「児玉事変」は嘘だったのかあ。
ああ、よかったあ。
「児玉事変」を騙った児玉。
それに気持ちよく騙された。
嘘に泣いたのは初めてだった。
でも、こんな優しい嘘に、泣いた日があってもいい。
次に人生をひっくり返すかのような嘘が、いつみられるだろうか。
次の人狼が、また楽しみになった。
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