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世界人口のピークは110億人

世の中情報にあふれかえっています。ほしい情報に簡単にアクセスできるというメリットの半面、本当の情報にいつまでたってもたどり着けないとか、重要な情報が埋もれて全く見えなくなってしまうということでもあります。情報の取捨選択が今後の個人の能力のなかで最も重要なもののひとつになります。ですから、私も少しでも価値のある情報を見つけ、考え、意味のある行動へとつなげていきたいと思っています。そんな中で今日は人口の話。

経済において人口はあらゆる側面で重要です。お金を稼ぎ、使う決断をするのは人間ですから、その数が多ければ当然経済活動は活発になりますし、その逆もまたしかりです。世界人口は今77億人。2050年には97億人になると国連が予想しています。ただし、そのあとは増加は緩やかで110億人程度でピークを打つとのことです。つまり、ここから30年が人口増加の最後の波ということです。その増加はアフリカが大きく、今の倍になるといわれています。インドや西アジアも増えます。しかし、東南アジアや東アジア、北米はあんまり増えません。ちなみに日本は2007-8年あたりをピークにすでに減少に転じています。人口減少の話をすると、すぐに出生率を上げろという話がでますが、出生率が所得水準と強い相関があり、経済発展とともに減ってくるのは必然です。日本固有の現象ではなく、日本政府が頑張って何とかなるものではない気がします。出生率は、文化とか宗教とはほぼ関係なく所得水準と相関するのです。それはさらに乳幼児死亡率と関係してきます。乳幼児死亡率が高いと、子孫を残し働き手を確保するために必要以上に子供を産む必要があります。乳幼児死亡率は医療・公衆衛生が整っているかが重要なので所得の低い国で高くなり、結果として低所得国の出生率が高くなります。逆に言えば、日本の出生率が低いのは、経済発展とともに医療公衆衛生水準がかなり高い水準にあることの裏返しなわけです。この状況に感謝するとともに、人口減の時代の経済成長を定義していかなければなりませんね。

次の30年で人口が爆発的に増えるのはアフリカ、ということは何とかしてアフリカに投資しておきたいですね。アフリカ最大の都市はラゴス。でもラゴスの不動産は外国人が買うことはできません。どうやったらアフリカに一枚嚙めるのかちょっと考えていきたいですね。


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