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5000万円あっても、なぜかお金持ちになれない人の思考回路とは?(2/5)
お金持ちの思考回路:負債を資産に変える視点
前回の記事では、
人間が短期的な思考に
偏りがちであることを説明しました。
「負債」をできるだけ少なくし、
「資産」をいかに増やすのか、
が大事なんですが、
実は、私たちの本能は、
「資産」よりも
「負債」が大好きなんです。
今回はその理由と
解決する考え方について
お話していきます。
なぜ人は"負債"に惹かれるのか?原始時代の本能が邪魔をする
僕たちは日々、
賢明な判断を下したいし、
下そうと努力しています。
しかし、なぜか「負債」に
手を出してしまいます。
この矛盾した行動の裏には、
僕たちの脳に刻まれた
原始時代の本能が
大きく関わっています。
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本能の壁:短期的な思考から抜け出せない僕たち
僕たちの祖先が
狩猟生活を送っていた時代、
長期的な計画という概念自体が
ありませんでした。
今日を生き延びるために、
目の前の食料を確保することが
最優先だったのです。
保存するといった技術も少なく、
資産、貯金、貯蓄、保険、
保証、老後、将来、夢・・・
こんな言葉が存在しない
何十万年の時代に身についた
本能は、短期的にしか物事を考えられません。
そのため、現代に生きる僕たちも、
無意識のうちに短期的な欲求を
優先してしまいます。
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原始時代の本能の具体例:
原始時代の思考:
「明日食べるものがないかもしれないから、
今すぐ食べられるだけ食べよう!」
といった具合に、
食事、生殖行為・・・。
生きるため、そして子孫を残すために
絶対必要な事は、チャンスがある
今この瞬間にすべて満たそうとします。
この平均寿命が30歳前半だった
時のままの本能が、
平均寿命80年となっても働いているので、
僕たちを苦しませているんです。
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負債の魅力とその心理的要因
負債とは、
将来の支払い義務を伴う
経済的な責任です。
例えば、住宅ローンや
クレジットカードの
未払い金などが該当します。
負債を抱えることで、
今すぐに欲しいものを
手に入れることができ、
短期的な満足感を得られます。
これは、僕たちの本能と
非常に相性が良いのです。
しかし、この満足感は一時的なもので、
長期的には返済の負担がのしかかります。
本能と向き合い、賢明な経済決断を
私たちの脳は、狩猟採集時代に
設計されたままです。
この短期的思考の本能は、
現代社会に適応していません。
しかし、この本能を理解し、
意識的に長期的思考を取り入れることで、
より賢明な経済決断を
下すことができるはずです。
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なぜ僕たちは負債に陥りやすいのか
僕たちは日々、賢明な経済的決断を
下そうと努力していますが、
しばしば短期的な欲求に負けてしまいます。
この傾向は、私たちの原始的な本能と
現代社会の複雑な経済システムの間に
生じる摩擦から生まれています。
現代の消費行動を支配する短期的思考
現代社会において、
多くの人々が以下のような
思考パターンに陥りがちです:
「老後のことなんて考えずに、
今欲しいものを買おう!
美味しいものを食べよう!
借金を返そう!」
私たちの消費行動に
大きな影響を与えています。
即座の満足感を求めるこの姿勢が、
結果として負債を抱える原因
となっているのです。
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即時満足の魅力
新しい商品やサービスを
即座に手に入れる喜びストレス解消や自己報酬
としての買い物
具体例:短期的思考がもたらす経済的問題
衝動買い:
最新のスマートフォンを
毎年買い替える習慣が、
長期的な貯蓄を妨げる。高額な車のローン:
月々の支払いだけを考えて
高級車を購入し、
数年後に財政的困難に陥る。クレジットカードの乱用:
「後で払えばいい」という考えで
過剰な支出を繰り返し、
高利子の負債を抱える。
現代社会の複雑な経済システムは、
私たちの原始的な短期思考の本能と
常に衝突しています。
この葛藤を理解し、
意識的に対処することで、
より賢明な判断を下すことができるのです。
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本能を超えて:長期的思考が導く経済的成功への道
原始時代では、
長期的思考を持つことは
生存確率を下げる行為でした。
今日を生き延びるために、
目の前の食料を確保することが
最優先だったのです。
しかし、現代社会では逆に、
長期的に考えることが
成功につながります。
本能を"踏まえて超える"難しさ
私たちのDNAに刻み込まれた
本能を超えることは、
決して簡単ではありません。
普通に生活しているだけでは、
この本能的な短期思考から
抜け出すことは困難です。
本能と逆の行動をとるためには、
意識的な訓練が必要です。
ただ話を聞いて
「はいわかりました」と
言うだけでは何も変わりません。
正しい知識を基に、
日々の生活の中で
意識的に行動することが重要です。
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具体的な訓練方法
長期目標の設定:
5年後、10年後の自分を
イメージし、具体的な目標を立てる予算管理:
月々の支出を計画し、
不要な出費を抑える習慣をつける投資学習:
長期的な資産形成について
学び、実践する衝動買いの抑制:
購入前に24時間の冷却期間を設ける
結論:意識的な努力が導く成功
現代社会のシステムは、
私たちの原始的な短期思考の本能と
常に衝突しています。
この葛藤を理解し、
意識的に対処することで、
長期的思考を身につけることに
つながります。
一朝一夕には
成果が出ないかもしれませんが、
継続的な努力によって、
本能を超えた経済行動が可能となり、
それが最終的に成功につながるのです。
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今回は、
長期的な思考が大事という
話をしてきましたが、
次回は、
もっと深堀りして、
どんなメンタルモデルが
必要かという話をしていきます。
楽しみにしてください!
タグ: #負債 #本能 #短期的思考 #経済 #投資 #ファイナンシャルプランナー #予算管理
これらの情報を参考にしました。
[1] 三菱UFJ信託銀行 - コラムVol.80 敵は本能にあり:へそ曲がりの『投資の考え方』第 ... (https://www.tr.mufg.jp/life-shisan/column/80.html)
[2] ナレッジリーン - やってみてから考えよう! │ 「行動できない理由」を学ぶ (https://www.kmri.co.jp/column/column-all/mc-postponing)
[3] note · 高井宏章 - 今の金融教育に欠けている大事な視点|高井宏章 (https://note.com/hirotakai/n/ncdc820f4a9a3)
[4] 三菱UFJ信託銀行 - コラムVol.170 敵は本能にあり:へそ曲がりの『投資の考え方』 ... (https://www.tr.mufg.jp/life-shisan/column/170.html)