11/30が大晦日
ということにした。
つまり、わたしの新年は12/1から始まる。もちろん自分だけの話だから、明けましておめでとうLINEは送らないけれど。
昔から、12月と1月のせかせかしたムードがあまり得意ではなくて。ゆっくり歩きたいのに、強風に背中を押されて無理にたったか走ってしまうあの感じ。
一年やってきたことを振り返るのもままならないうちに、気づくと年が明けて半月も経っている。
「やばい! もう2月になっちゃう」
新しいことしないとまわりに置いていかれるお化けにくっつかれ、謎の焦りがやる気にチャージされる。
熱を取り戻したかのように、一年の抱負をしっかり考えて、毎月のやることリストに落とし込む。だいたい2週間くらいで、不敵な笑みが浮かぶくらい理想の計画ができあがるわけだ。
で、おおよそ計画の7割がひと月以内にポシャる。
そもそも1月ってエンジンがかかるのが遅い。今までやったことのない習慣を取り入れるなんて、なおさら温まるまで時間がいる。
まぁ始めるのは2月でいいかとなる。とはいえまだ寒い季節で、体も心も思うようにテキパキ動かせない。
2月にできなかったら、コレはやりたいことじゃなかったんだ、やっぱやめよ〜ってなる。
その年の末には、そもそも何を抱負にしていたかすら覚えていない有り様だ。
この記事を書いて、今年はどう師走を過ごすか考えた。
この数年、心の持ちようは「大晦日と新年はただの地続き」でずいぶん楽になった。
ただ、この時期は一年どんな道を歩いて来たのか振り返るのにいいタイミングではある。
次の年にあてもなく歩きまわるよりは、進む方向だけでも決めたり地図を準備したりしたほうが心地よく歩けるのも知っている。
そんなとき、こんなアイデアが耳に入った。しかもまったく別の箇所から同時にだ。
11月のうちに一年を振り返って、来年やりたいことを考える。
12月にはそのやりたいことをちょっとだけ始める。
ここでわたしの頭が完全に固くなっていたのに気づく。別に年末と年始を待たなくたっていいのだ。
時代が追いつく前にこっちが動いちゃおうのノリである。
そういうわけで、数日前に今年の振り返りを始めた。
出だしが遅いにせよ毎年やることだから、何についての記録をたどるかはほぼ決まっている。
・新しく始めたこと
・楽しく続いたこと
・やめた、または減らしたこと
・心や体の調子の波はどうだったか
これらを書き出す。
スケジュールアプリやエンタメ作品の記録も開いて短くメモする。
・新しく行った場所や人との予定などの思い出
・どんな新しい本と出会ったか
・映画やドラマを何本見たか
ちなみに反省はしない。
例えば「年間100冊は本を読む!」をやりたいことに掲げていて、読んだのが50冊だったとする。
昔のわたしは「あと50冊が読めなかった……」とめちゃくちゃ凹んでいた。目標に達せなかったのを失敗に捉えて、来年はより自分に厳しくする癖があった。
先ほどの通り、わたしは年始に立てた計画が崩れたり、ズレてほかのやりたいことになったりがごくごく普通だ。
読めなかったことに焦点を当てるよりも、そのとき読みたかった本を読めたか、何冊の新しい本に出会えたかを考えたい。
急かされずにゆっくり、ひとつずつできたことを拾い上げていく。「今年もいい感じに過ごせたな」とほこほこしながら、来年をぼんやり考える。
次はどんな年にしようかな。明日も温かいお茶を飲みながら進めていこう。
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