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プチ長崎旅行❷ 大浦天主堂とオランダ坂
グラバー園の裏出口で地図を見ながら、はてどこに向かったら大浦天主堂にでるのかしばしフリーズ。迷うのも面白いが時間があまりないので出口付近にいた守衛さんに聞くことにした。
観光客慣れしている方で、私と目が合うと、さあ来いと言わんばかりに待ち構えていた様子で手招きしてくれた。大浦天主堂とオランダ坂に行きたいのだと伝えると、身振り手振りを交えて懇切丁寧に教えてくれる。
暑すぎる。
水分はきちんととって熱中症にはならないように気を付けているが、なにしろ蒸し暑さが半端じゃない。ぬるま湯の水の膜に全身を常に覆われているか、ヌルついた手で全身を撫でまわされているような気持ち悪さだ。
このまま少しでも涼しいところに行かなければ体力がもたない。
とにかく冷房にあたりたくて教会へお邪魔する羽目になってしまった。罰当たりにもほどがある、しかしながらこれもある種迷える子羊ではなかろうか。
主よお許しください。
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大浦天主堂は国宝であり世界遺産である。江戸時代1864年に竣工したカトリック教会だ。内部はゴシック様式で、美しいステンドグラス、キリストやマリアの像が鎮座している。残念ながら内部の写真を撮ることはできない。
ステンドグラスは正面が得に素晴らしかった。人物を見事に表現したカラフルなガラスたち。
外の日差しが綺麗に教会の中に入り込み、ますますその美しさを引き立てていた。教徒の人々はこれを目にしたときどのような気持ちになるのだろうかと思わずにはいられない。
その間も暑さはますますひどくなり、その場にある扇風機ごときではなんの役にも立たない。横にある資料館にはいると大きな冷房があった。主と冷房という文明の利器に感謝し、落ち着いて館内を見学し、日本におけるキリスト教の歴史について勉強する。
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だいぶ涼んだおかげで体調も良くなってきた。
気持ちも新たに歩いてオランダ坂へ向かう。
長崎は坂の多い街だ。大浦天主堂前の横道を歩いていたがとにかく急こう配の細道が続く。本当に続いているのか少々不安に思いながら進む道中、下校途中の小学生と挨拶を交わして和んだりなどする。おそらくかなりローカルな道なのだろう。土曜日だからか小・中学生と何回かすれ違った。
案外と早くオランダ坂についた。
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誰も歩いていない。かなり急な坂を汗だくで登る。登るのはそこまでだがこれを下るのはかなりしんどいのではないだろうか。車も滑りそうな急こう配だ。
さぞ昔のオランダさんたちも苦労したであろうと洋風住宅群を眺めながら想いを馳せる。
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途中長崎孔子廟中国歴代博物館の裏手をとおった。興味はあったが時間的にも今回は見送りだ。とにかくお腹が空いている。今の私は中華街にたどり着くことが最優先だった。