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【裁判員制度】裁判官から、裁判員に参加される方へ

地元の地裁で行われた法の日イベントに行ってきました。
タイトルは『みんなで社会科見学~裁判所ってどんなところ?~』

夏休みの開催時は、あっという間に予約が埋まったという人気イベント。
今回はありがたい土曜開催で、午前の部・午後の部とも満席でした。
対象は小学生以上ということで年齢層は様々でしたが、特に小学生を含むファミリーが多かったです。

盛りだくさんの内容

裁判や裁判所についてのクイズでは、司法制度や三権分立から地域にまつわる雑学もあって盛り上がり、法廷見学や法服を着ての記念撮影もイベント感満点。(残念ながらSNSにupするのは不可です)

法廷見学で気づいたのが、バーを出入りする扉の動きがいつもと違うこと。普段、裁判が開かれているときは被告人の逃走防止のため一工夫されています。詳しくは書きませんが些細な発見が面白い・・・!

法廷劇のテーマは『虎に翼』からアイデアを得た『毒まんじゅう殺人未遂事件』。くじで裁判官・検察官・弁護人の役についた子たちも、しっかりなりきっていました。

また、大人と子どもに分かれてのレクチャーも。
子どもの部屋ではDVD上映。
大人の部屋では「裁判員」についての説明がありました。担当は刑事部トップのN裁判官。贅沢です~

内容は、裁判員って何するの?という説明から、裁判員6人と裁判官3人でOneTeam!という元ラガーマンなキーワード、(ここで『裁判員』を先に言うところもN裁判官らしさが出てます)評議のルールをクイズ形式で、と簡潔でテンポの良い解説でした。
ルール解説面白かったんですが、書いてしまうのもったいないので内緒。

そして、裁判官から裁判員に参加される方への思いも。
「裁判員裁判はいろんな方のいろんな意見が議論の土台になる。一人のつぶやきで評議の流れが変わることだってしょっちゅうある。そうやって話し合い迷って出した結果が尊いんです」
そんなお話を聞いて、活発な議論ができているんだろうなぁというイメージが持てました。

これは、もしや・・・!

そんな説明を途中まで聞いて、あれ? これってもしかして裁判員になった方にお話する内容?と思い、終わったあと尋ねたらビンゴ!

裁判員になった方にどのように説明するかは、裁判官それぞれが考えているそうです。
裁判員とは縁の無いタイミングで、実際の説明を聞けるとは!
超~レアな体験になりました。

その後の質問タイムでも裁判員にまつわることを色々聞いてみました。

まず、裁判員を選ぶとき男女比や年齢層は関係あるかについて。
これは、番号で完全な抽選なので男女も歳も分からないとのこと。 過去には裁判長以外、裁判官・裁判員が全て女性だったこともあったそうです。逆に20代から80代までバランス良く選ばれたこともあったとのことでした。

過去に別の地裁で、ある性犯罪の裁判員裁判で性別や年代が偏ったことで被告人に有利な判決になったのではと問題視されたことがありましたが、抽選なのは事実なのだろうと思います。結果によっては調整することもあって良いかもしれませんね。

また、裁判の中で裁判員が質問する前には休憩時間を挟むことが多いので、その間に質問項目をまとめているのかを聞いたところ、「それもありますけどその場で思いついたことも自由に聞いてもらっています。質問するのは裁判員の権利なので」ということでした。

また補充裁判員は、評議の時には意見を求めた場合に発言してもらうとのことでした。裁判官によってやりかたも色々なようです。


さて、2025年の裁判員候補者にそろそろ通知が届く頃です。
石川県内では1,100人の方が候補者に選ばれます。

このタイミングに合わせて、金沢地裁限定の裁判員交流会を開催します。
日程は11/30(土)19:30~21:00頃の zoom 開催です。
石川県全域の裁判員・補充裁判員経験者の方と、関心のある方のご参加お待ちしております。


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