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超即効文章力向上法

 漢字ばかりのタイトルでなんだか胡散臭いですが、今回は私がすぐに効果を実感した勉強法について書きます。

 特に小学校高学年〜中学生におすすめです。私は中学生の頃にやっていて大幅な文章力向上を実感しました。
 
 その方法は、

新聞のコラムの書き写し 

です。

 新聞はなんでも構いません。朝日新聞の天声人語などは有名ですよね。私は地方紙の一面にあるコラムを書き写していました。
 新聞のコラムは文章を書くことを仕事にしている方が書き、さらに社内で確認されているものなので質が担保されており、文章力を養う材料としてとても優秀です。
 用意するものは、ノートと新聞です。ノートは書き写し専用のものが売られていますからそれでもいいですし、一般的なノートでも問題ありません。新聞は紙でもデジタルでもどちらでもいいと思います。私は、家で新聞をとっていたので、紙の新聞を使っていました。

方法は、
①コラムを読む
②読んでいてわからなかった単語や漢字を調べる
③書き写す(縦書きでも横書きでも)
 改行や句読点の位置、漢字までしっかり確認してそのまま写す
④コラムの感想を簡単に書いておく

という簡単なものです。

 この勉強法で実感した効果は、
・文章の展開のパターンが分かる
 文章の始め方(問題提起やキャッチーなセリフから始まっていると続きが気になります)、逆説のタイミングや、結論への導入の仕方がなんとなくわかってきます。自分で文章を書くときに真似すると少しレベルアップしたような気になります。
 これが分かるようになると、書くだけではなく読むときにも効果的です。文章終盤で「しかし」があればその後に重要なことが書いてある可能性が高く、筆者の主張の中心だろう、などと分かるようになってきます。

・読点のタイミングが分かる
 文章を書いていて「、」を打つ位置って意外と迷いませんか?「。」と違って明確に決まっていないので、人によってはほとんど読点を打たなかったり、反対に読点がたくさんあったりしますよね。プロが書いてプロが確認した文章を読み書きすることでなんとなくタイミングが分かってきます。これも、文章を書くときに真似ます。

・知識が増える
 
②で単語や漢字を調べることは単純に知識となりますし、面接等で時事について聞かれる時には、コラムの内容が役立つこともありました。しかし、単語や時事を知ることよりも役に立つと感じたことは、「世論を知ることができる」ということです。小論文を書く際に、世間一般で言われていることと自分の意見を比較する(「常識」を批判する)と、主張の独創性が向上します。「一般的には〜〜と言われているが、私は〇〇と思う。」とすれば、自分の意見を強調しやすいということですが、「一般的には〜〜と言われている」を知らなければ、この手法は使えません。この「一般的に」をコラムを通して知ることができたのです。これにより、小論文で使える手札が増えました。
 文章を書くためには、書ける内容のストックが多いほど厚みのある文章が書けます。私は手を動かした方が記憶に残るタイプだったので、ただ本を読むだけでなく、コラムの書写を通して知識を蓄えていきました。

・自分の意見を持つ訓練
 これはおまけですが、”④コラムの感想を簡単に書いておく” がポイントです。感想は簡単で構いませんが、たくさん書けるのでればどんどん書いておきます。実際の試験での瞬発力を高めます。文章を書くためには、実際に文字を書くだけでなく、内容を考え、構成を考えるという作業が必要で、想像以上に悩んでいる時間はありません。文章を読んですぐに論点(自分の文章の中心とする部分)を見つける練習です。


 この勉強法を簡単に言うと、「良いものを真似て自分のものにする」勉強法です。方法も手軽ですし、「習うより慣れろ」という言葉もあるくらいですから、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。(特に小中学生におすすめです。)


最後までお読みいただきありがとうございます。



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