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小論文克服法

今回は高校時代に数学の次に苦手としていた”小論文” について書きます。

 どれくらい苦手だったかと申しますと、高1の時に学校で受験した小論文模試の結果が下の写真です。全国偏差値44.8です。

 小論文を書いたことがなかったと言うこともありますが、これを見て2年後に京大特色入試に挑むことなど想像もできません。自分でも言うのもなんですが、他の国語や社会などはそこそこの偏差値だったので結構な衝撃でした。

 これ以降、小論文模試を受ける機会はなく、小論文の授業があるわけでもなかったのですが、負けず嫌いの私は「次小論文を書く機会がある時にはもう少しいい成績が取りたい」と思って1人で考えていました。

「どうやったら評価される小論文が書けるのか」

 まず、自己分析からです。自分の小論文の特徴を理解しておくことが重要だと考えました。上の写真から文章表現力と表記力はそこそこあるということが分かりましたが、それ以外の項目が悲惨です。
 さらに、下のようなグラフも参考にしました。

 全国平均と最も乖離していたのは『主題の明確さ・独創性』です。添削にも「主題を明確に捉えましょう」といったことが書かれており、私は気が付きます。
 「課題論文における筆者の主張や重要な視点を汲み取れていないのではないか」「自分の意見は課題論文の趣旨とずれているせいで、説得力や思考力の評価が低いのではないか」
 自分が書いた小論文や添削内容を何度も見返しました。そして、最終的に私は最大の課題は”評論文を正確に読み取ること”と結論づけました。


評論文を正確に読み取るために

 評論文を読む際に
 ・指示語の内容を把握する
 ・言い換え表現に気がつく
     
ということを意識しました。

指示語の内容を把握する
 
「これ」や「このこと」と書いてある時は指示される内容が付近に書かれているのでそれが何かを正確に捉えます。指示語の中身を勘違いすると文意が変わってくることもあります。

言い換え表現に気がつく
 
同じ内容を表現を変えて繰り返している場合は筆者がそのことを強調したい可能性が高いのでそれに気がつくのが重要です。例えば「最初に抱いた印象が凝り固まっていく」というのを「先入観のセメント化」などと言い換えられている場合があります。

 私は塾等に通っていなかったので学校の授業と教材を大切にしました。現代文の教科書のページは、指示語の内容を示す矢印や言い換えを示す=の印で溢れていました。

 この2点を特に意識して評論を読むと嬉しい副産物がありました。高2から国語の偏差値がぐんと上がったのです。 
 7月 69.6 → 11月 80.1 → 1月 86.0
驚きです。元々国語は得意でしたが、古典に比べて現代文の特に評論が伸び悩んでいたので、思いがけないおまけでした。


 高3になって本格的に論文試験の勉強をしていく上でもこの2つはとても役立ちました。さらに。文章を読む力は大学に入ってからも重要なのでその基礎ができたと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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