豊岡のコウノトリ
豊岡に、コウノトリのお勉強に行ってきました。
世界にツルは15種います。そのうち7種が日本で記録されています。その7種とは、タンチョウ、ナベヅル、マナヅル、クロヅル、カナダヅル、ソデグロヅル、アネハヅルです。しかし、豊岡では、コウノトリのことを「ツル」と呼んでいました。また、花札の「松に鶴」のツルは明らかにコウノトリです。こういった理由から、日本のツルを語る時には、コウノトリを外すことはできないのです。
豊岡に行くときは、宿泊が問題になります。豊岡駅周辺にホテルは多くありません。ぼくは駐車場の利便性を考えて、豊岡スカイホテルを選ぶのですが、けっこう人気が高く、満室の日が多いのです。今回、9月16日(月・祝)に空きがありました。翌9/17はコウノトリの郷公園の休園日です。まあ、しかたありません。16,17の二日間で行くことにしました。
9/16は、実物のコウノトリよりも、コウノトリ文化館の展示をメインに据えました。コウノトリ復活に至る16分間の映像も公開されていました。この中で、明治生まれの女性が、コウノトリのことを明確に「ツル」と呼んでいました。
前に訪問したとき、ここの展示で「鶴の恩返し」ならぬ「コウノトリの恩返し」という昔話があるというのを見た記憶があります。コウノトリが嘴を合わせてカタカタならす、「クラッタリング」を、機織りの音に見立てたものです。
展示の後、やはり本物の、かつ飼育下でない野生のコウノトリを探しに行きます。公園の前にある祥雲寺の人工巣塔のペアは、今年2羽の雛を育てました。雛たちは成長して幼鳥となり、今は旅に出ているようです。したがい、ここで観察できる可能性があるのは親鳥2羽になります。
東公開エリアで、一羽発見。
飛び立って
野生化ゾーンに向かって
非公開の野生化ゾーン内の、ちょっと遠くに降り立ちましたこの日は実物の観察はここまで。
翌日は公園は休園日です。でも野生の個体は公園内にとどまっているわけではありません。まずは祥雲寺の人工巣塔のある田んぼエリアを探しますが、見当たりません。広島から来たという高齢者のグループにも聞かれましたが、「見当たりませんね」と言うしかありませんでした。
ところが、遠い集落の電柱の上に、発見。
広島の人たちのために、もう少し双眼鏡でちゃんと探してあげればよかった・・・
しばらくするともう一羽飛んできて
相方のところは素通りし
郷公園の正面の集落に降り立ちました。さて、では歩いて行きますか。
もう一羽も飛んできて、コウノトリ二羽と公園の東屋が入るショットが撮れました。
一羽が飛んで近くの田んぼに降りたので、そこまで歩いて行き、至近距離で見ることができました。
暑いし、休園日には自動販売機もないので、補給する水分が切れました。身体に悪いので、この辺で撤収しましょう。お疲れさまでした。