南アフリカツルの旅 準備編
2023年2月にセネガルでカンムリヅルの撮影に成功し、世界ツル15種の撮影は残すところホオカザリヅルとホオジロカンムリヅルの2種となりました(ホオジロカンムリヅルはかつて千葉県で篭脱け個体を撮影していますが、やはり本来の生息地で撮影したいと思っていました)。この中で問題となるのはホオカザリヅルです。どこに行くのが最適なのか。生息地はわかっています。最も多くの個体が生息するのがザンビア。最もまとまって見られるのがオカバンゴ。アルパインツアーさんでコロナ前にツアーを出していたのがエチオピアです。また、南アフリカのクワズールーナタル州には、ツル三種(ホオカザリヅル、ホオジロカンムリヅル、ハゴロモヅル)が見られる保護区があります。金銭面を考えれば、ホオカザリヅルとホオジロカンムリヅルの2種を1回の旅で見たいのは言うまでもありません。
ザンビアについて、現地のウェブサイトに問い合わせを送り、どこに行けば観察可能なのかは特定しました。そんな折、アフリカ専門旅行会社である道祖神さんが南部アフリカの旅行説明会を開くというので参加してみました。そこで相談したところ、確かにザンビアでも見られるが、ザンビアに関しては車のチャーターが事実上困難(極めて高価)なので、ボツワナが現実的だろうという提案をいただきました(つまりはオカバンゴです)。オカバンゴの場合、上記の通り最もまとまって見られるのはわかっていたのですが、あまりにも広大なエリアであり、ピンポイントでどこに行ったらいいのか特定できなかったのですが、道祖神さんはホオカザリヅル観察の経験が豊富なようなので、それではということで話を進め始めました。
ところが、その後、道祖神のご担当者が、ツアーの下見のためにオカバンゴを訪れた際、ホオカザリヅルの群れがあまり見られなかったというご報告をいただきました。さてどうしたものか、と悩み始めたころに開催されたのが2023年11月のJBF(ジャパンバードフェスティバル)です。手賀沼畔で毎年行われているこのイベントの、西遊旅行さんのブースで相談してみました。
西遊旅行さんにあたっていただいたところ、南アフリカ、クワズールーナタル州のカークルーフ保護区で、ツルの調査をしている方が案内くださる、ということになり、行き先が決まりました。2024年6月15日出発の日程で、案内してくださる方のスケジュールもおさえていただき、出発を待つことになりました。