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釧路でOM-1 MarkⅡの試し撮り

一眼レフはNIKON一筋でした。最近はD500を2台携えて出かけていました。しかし、NIKONはFマウントの開発の手を止めてしまい、自分自身もFマウントについてはいつか見切らなければいけないと思っていました。かといってZ9は高すぎる。自分の体力がこれから衰えていくことを考えると、マイクロフォーサーズの軽さと小ささは魅力的です。

そして、OM-1 MarkⅡが発表されました。CP+で菅原貴徳さんが紹介しているのを見て、購入を決めました。マイクロフォーサーズの魅力に加えて、OM-1にも搭載されている機能ですが、鳥認識AFとプロキャプチャーモードが決め手です。今年は海外遠征を予定しているので、購入するのであれば早くして、遠征までに慣れておく必要があります。というわけでCP+後、すぐに発注しました。

入手したら試し撮りが必要です。主たる被写体がツルですから、できればツルで試し撮りをするのが最適です。ハクチョウやコウノトリでの試し撮りも考えましたが、結局、できるだけ低予算で釧路に行きツルを撮る、ということに決めました。往復をAIRDOとし、現地ではレンタカーを借りずにバス移動、さらに移動を最小限にするために、宿泊を丹頂の里併設の「赤いベレー」にしました。これ以上の節約はできません。

というわけで、3月3日、4日の1泊2日での弾丸試し撮りツアーと相成りました。

今回は撮影機材以外の荷物も含め、全量機内持ち込みとしました。カメラザックひとつ。機材は、OM-1 MarkⅡにZUIKOの100-400mm、加えて(やはり2台持たないと故障に備えられないので)D500に、SIGMAの150-500mm(NIKONの200-500mmより少し小さいのです)、広角用はいつもならZ50を持つのですが、さらに小さいTG-5、そしてGITZOのトラベラー三脚です。

3月3日、日曜日。早朝の羽田空港第2ターミナル。朝食は自動販売機で買ったサンドイッチをロビーで。


機内は比較的空いていました。3月になったらこんなものなのかな(と思いましたが、帰りの便はほぼ満席でした)。釧路空港に着いたのが9:15。10時の阿寒湖畔方面行のバスを待ちます。この便、「エアポートライナー」と名前が付いていて、予約ができるようです。バスが入ったというアナウンスに従って乗り場に行くと、バスの前に運転手さんが待ち構えていて、乗る時にフルネームを控えられました。車内はガラガラでした。

バスは空港を出ると丹頂の里まで止まりません。丹頂の里で下車して、そのままツル観察センター(阿寒国際ツルセンター別館)へ直行。観察(撮影)を始めました。10時半であり、ツルたちはまったりしてしまっていました。動きが少ないとカメラのテストには不向きです(もちろんそれでも撮りましたが)。午後1時ぐらいでしたか、給餌があって、その前後にツルの動きが活発になり、助けられました。この日はツルたちは早くに塒に帰ってしまい、早々に数が少なくなりましたが、4時ごろまで撮影をして、宿舎の「赤いベレー」に向かいました。

記載の都合により(今回は試し撮りなので、何日に何を撮った、ということより、このカメラを使ってこう撮れた、というほうが大事なので)、撮った写真の掲載は後に回します。

「赤いベレー」は日帰り入浴施設にもなっていて、大浴場があります。さっそく大浴場を楽しみ(やっぱり大きなお風呂はいいですね)、その後夕食。夕食時は、どうしてもこれを頼んでしまいます。

メインは和定食である「ひなづる」と、釧路に来れば福司。

翌日。ここの朝食は和定食でしたが、すごいボリュームでした。蓋のしてある鍋は湯豆腐。おひつにはたっぷり2膳分を超えるご飯が入っていました。

観察センターの開館は8:30でしたが、少し早めに着いても入れてくれました。先客がすでに2人いたので、かなり早くから入れるのかもしれません。丹頂の飛来は早く、すでに80羽程度いました。寒くなる夕方までは滞在せず、12:45発のバスで空港に帰るつもりで、撮影を開始しました。

さて、試し撮り結果です。このカメラは、三脚がなくても大丈夫です。手振れ補正がしっかり効いています。しかし、いかに軽いといっても、ずっと首から下げているのは疲れるので、ぼくはやはり三脚は使います。鳥認識AFは、もちろん百発百中ではありませんが、非常によく合います。D500は、ピントは合わせにいく必要がありました(「ひっかけにいく」と表現した人がいて、うまいこと言うな、と思っていました)が、OM-1 MarkⅡは、かなり合焦してくれて、被写体を枠にいれることにほぼ集中することができました。初回テストとしては、非常に満足です。

これ、ツルでなくミヤマカケスですが、マイクロフォーサーズの400mmでこの画角となる、けっこう距離のある状態での枝被りでも、このぐらいピントが合いました。

タンチョウの飛翔はこの通り。

「高速連写モード」は、小鳥を撮る際などは非常に有用でしょう。ツルはそこまで動きが早くないので、もちろん有用ではあるのですが、使っているとすごい勢いでメモリーを食うので、普段は通常の連写モードで、いざというときに高速連写がいいのでしょうが、なかなかそうもいきませんね。ツルの場合は、ダンスの翼がきれいな瞬間を写しとめるのに有効かと思います。

「シャッターを切る前からの画像が撮れる」と、ちゃんと説明されなければ魔法かと思う「プロキャプチャーモード」。ミヤマカケスの飛び立ちで試してみました。本当に、魔法みたいです。

こんな感じで、大変満足なのですが、ひとつ気になるのが、「ズームの向き」。かつてMF時代は、メーカーによってフォーカスリングを回す方向が逆で、とまどったことがありました。今はAF主流なのでフォーカスリングは問題が少ないのですが、ズームの向きはメーカーによって異なります。同じFマウントでも、NIKON純正とSIGMAは逆方向でした。ZUIKOはSIGMAと同方向、つまりNIKONとは逆方向です。単焦点ユーザーには関係ないのですが、ぼくのようにズームレンズを使う人には、時には罠になります。慣れるしかありませんね。

海外遠征時は、今回手持ちだった三脚をスーツケースに入れれば、SIGMAでなくNIKONの200-500を持ち、さらにPCを持つことも可能かもしれません。パッキングを工夫してみましょう。

さて、帰ります。丹頂の里を12:45に出るバスは、空港行の「エアポートライナー」でした。予約なしでも乗れましたが、今日のは結構混んでいました(それでも乗車率は50%未満でした)。

空港で時間をつぶし、早めに夕食。いつもの「北斗」で、今日は「鮭たたき丼」。

帰りの機内はほぼ満席でした。でも、まあスムーズに帰ってきました。これからできるだけたくさん練習して、OM-1に慣れていきたいと思います。

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