「Mrs.GREEN APPLE」というコンセプト
2023年12月〜2024年3月で全国を回った、
FCツアー「The White Lounge」。
追撮などを行い再編成され映画化。
9月13日より上映されている。
13日19時初日舞台挨拶のライブビューイングが全国内100館にて行われ、
ありがたいことに当選し地元の映画館にて観覧。
2年前に再始動後初・1日だけのライブ「Utopia」の時もライブビューイングが行われたが、
その時はライブ数日前でもチケットを購入できたし、
館内の席を見回しても空席が結構あった。
そのことを思えば、
今回落選した方の声も見受けられたし、
当日の館内はおそらく満席だったことは凄いことだなと思っている。
といってもライブビューイング観覧はFCメンバーに限られているのだが。
The White Loungeは円盤化されるだろうと予想していた。
FCツアーでありながら、
かなりの応募数で落選した方が多数おり、
そのファンたちの為に動くだろうと思っていた。
だがそんな考えは甘かった。
ミセスはもっと先を見据えて動いている。 「Mrs.GREEN APPLE」を世界中に広めるため、
曲を、
言葉を、
一人でも多くの人に届けるため、
今回映画化に踏み切ったのではないだろうか。
円盤化ではファンに限定されかねない。
それでは目標に近づくことはできない。
映画化はそのための手段として足を踏み入れたのではないだろうか。
もしかしたら赤字覚悟の挑戦だったかもしれない。 いや、
今のミセスの勢いであれば叶えられるという自信があったのかもしれない。
業界事情はまったく知らないので憶測でしかないけれど、
そもそもこのライブは賛否両論あり、
さらに全曲アレンジされており、
ある意味ニッチな内容の映画を上映するという事自体がチャレンジだろう。
観覧料金は特別価格となっており、
上映期間も3週間と言われている。
上映する館にとっても不安がまったくない訳ではないだろう。
今、
ミセスが夢を叶えるために、
全国を巻き込んでミセスが動きを見せている。
The White Loungeのパンフレットの中に載せられている3人へのインタビューを読んでいて、
彼らの今ツアーへの向き合い方などから、
「あぁ…そういうことなのか」と思ったことがある。
本当に漠然と思っただけなので、
うまく言葉にまとめられるのか微妙であるが、
感じたことを一度文字に起こそうと思う。
大森元貴はミセスの曲を世に出していく中で、
自分たちの強化を同時進行させていく必要を感じている。
そして今ツアーでのチャレンジへと繋がる。
ある程度鳴らし慣れた楽曲たちを全アレンジし、
まるで全新曲のライブのようであり、
さらには演技にダンスがある。
表現者の幅・奥行きとはなんだろうか。
わたしが当事者であるならば、
ギターの技術を上げるとか、
ピアノの技術を上げるとか、
ボイトレを受けるなどして歌唱力を上げるとか、
より詩が聞き手に寄り添えるよう読書をするとか映画を観るなどして様々な感情に触れるとか。
そういった向上を図るのではないだろうか。
彼らが演技やダンスなどをすることが、
一体どんな広がり方に繋がるのか?
そのことについて大森元貴はこう語っている。
今ツアーは、
我々視聴者が別角度からの曲と向き合う機会になっただけではなく、
彼ら自身にとってもミセスの曲と改めて向き合う機会になった。
1曲1曲が伝えようとしていることは何なのかと、
曲の中にダイブしていったのではないか。
Mrs.GREEN APPLEとして表現する為に、
Mrs.GREEN APPLEの作品として多くの人に届ける為に、
藤澤涼架が、
若井滉斗が、
さらには生みの親自身である大森元貴が、
今一度俯瞰的に曲と向き合うことが必要な機会だと考えた。
Mrs.GREEN APPLEは彼らにとって、
大森元貴と藤澤涼架と若井滉斗の3名でMrs.GREEN APPLEという名のバンドを組んでいるという事ではなく、
「Mrs.GREEN APPLE」とは彼らのコンセプトなのではないか。
「Mrs.GREEN APPLE」とは夢であり、
じゃあその夢を叶えるために僕らは何をしていかなきゃいけないのかと考えている。
メンバーが今ツアーの詳細を聞いたのは、
初日の1ヶ月前ほど。
リハーサルに入ったのは12月に入ってから。
かなり不安になるような内容だっただろう。
あの舞台を見れば尚更その短い期間には驚くばかりである。
けれど二人はそんな気持ち以上にワクワクも感じていたとか。
求められる事から逃げ出したくなるようなこともあるだろうに、
忙しすぎて自分を見失うような感覚に陥ってもおかしくないだろうに、
それなのに楽しいと思う気持ちを忘れない。
インタビューだからということもあるだろうが、
彼らから否定的な言葉は聞こえてこない。
いつだって否定的な言葉を言うのは我々視聴者側なのだ。
こんな彼らの「Mrs.GREEN APPLE」への向き合い方には頭が上がらない。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。